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「チキタ★GUGU 全8巻」TONO
2009年05月05日(火)
グーグー家はまじないや占いやお祓いを請け負う一族。そのグーグー家の生き残りチキタは、ものすごく"不味かった"。チキタが生き残ったのは、チキタが人食い妖怪にとって、とても不味かったからなのだ。
そんな不味い人間を百年育てると、とても美味しくなる…そんな言い伝えを信じて、ラー・ラム・デラルはチキタを育てることに決めた。脆い人間を百年育てるには、肉体のケアから精神のケアまで大変だ…。

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かわいい絵柄に似合わず、ものすごいシュールでエグイ話なんですよ!
「おまえを食うのは俺だ」とか言いながら人間を守ってやる妖怪の話というのは、たとえばうしおととらとか夏目とかあるじゃないですか。でも、それらの漫画は、妖怪退治(?)がストーリーの主軸ですよね。
これもパターンとしては同じなんですが、この漫画のストーリーの主軸は、家族のように親しい間柄での捕食関係は成り立つのか?ということなんですよ…。
しかも、持ち込まれる事件の凄惨なことといったら…シリアスな絵柄だったらと思うと怖ろしいです。いや、この絵柄だからここまで描くんでしょうけど。めちゃめちゃスプラッタなのに明るく描かれてます。私は、明るいのにブラックっていうの、ほんとは嫌いなんだけど、これは許せてしまうなあ。(犬童医院はダメだったんだけど)

で、そんなシュールでエグイ話なのに、なぜか感動的。
美味しく食べるために、百年家族のように育ててやるんだーって、バカでしょ!? 一緒に過ごしてる方もどう考えてもバカじゃないですか。一緒にいるから人間食べるのやめるって、そんなの続くの?と思うでしょ。「俺のこと食えよ」って、食えるかー!とつっこみたくなるでしょ(笑) もうほんとにバカだから、泣けてしまう。
しかも、百年をすでに過ごしたペアが現れる。彼らがまた、あっさり描かれてるけど、すごい怖ろしい存在であり、怖ろしいことしでかすんですよ。なのに、オルグったらあんなこと言うし…。泣かすなよー。
それに、人食い妖怪であったはずのラーが、あの言葉で元の姿に戻ってしまうっていうのが、ものすごいせつなくて泣いてしまった。

ラストは、私の中では、あの前で終わってるんだよなー…。だから、泣けて泣けてしょうがなかったんだけど。
でも、あれでいいんでしょう。きっと。

ふう。なんだか思い出すだけでじわっときます。
★★★★
「最初の、ひとくち」益田ミリ
2009年05月03日(日)
コーラやとんがりコーン、カラムーチョなど…食べ物や飲み物を最初に口にした時のことを書いたエッセイ集。
よくこんなに憶えているなあと驚きました。私、全然憶えてないよ! 食べ物にあまり執着がないせいでしょうか?
そのせいかなんなのか、あまり共感できないというか、ふーん…という感じです。

そして読み進めるうちに、だんだん嫌な気持ちになってきてしまいました…。
その初めて食べた時のエピソードなどが書かれているんですが、お母さんに食べさせてあげるの忘れてたとか、親がなかなか食べさせてくれなかったとか、オトナはそれ見たことかみたいな顔をしてたとか…そういう、ちょっとほろ苦い(?)記憶なんですよ。
状況などは違っても、私も子ども時代の嫌な記憶というのはたくさんあるわけで、普段忘れているそれらを刺激されて、具体的にどんなことだったかは思い出せないのに、どんよりした気持ちになりました…。
しあわせなこともいっぱいあったはずなのに、そういう記憶より、悲しかったり悔しかった記憶ばかりが残っているのはなぜなんだろう?


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