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「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」桜庭一樹
2009年04月24日(金)
転校生の少女の名は、海野藻屑。その、あんまりな名を持つ少女は、有名人の父を持ち、そして自らを人魚だと言った。
なぎさは、なぜか藻屑にまとわりつかれる羽目に。
そんななぎさは、兄が引きこもりだった。中学を卒業したら、自衛隊に入るつもりだ。

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私が読んだ(借りた)版は、イラストがものすごくライトノベルーな感じでした…。
でも内容は、ハードだった…。
なにしろ、最初のページで、藻屑のバラバラ遺体が発見されたという新聞記事が載ってるんだから。

うーん…なんか、うわあ…という感想しか出てこない。(それ、感想か?)
もやもやするというか。いや、でもそれは不快なもやもやではなくて…おもしろかった…のかなあ。そうともはっきり言えないけど。
世の中には、残酷なことが存在するんだよなーっていうせつない気持ちになりました。
★★☆
「八日目の蝉」角田光代
2009年04月22日(水)
不倫相手の子供を堕胎した経験を持つ希和子は、その相手の子供を連れ去り、自分の子供として育て始める。しかし、逃亡しながらのその生活は長くは続かない……。
やがて連れ戻された子供は、大きくなり、自身も不倫をしていた。

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おもしろかったです。
前半が、希和子の逃亡生活が一人称で語られる。友達に嘘をついて乳児の育て方を教えてもらい、立ち退きを迫られている老女の家に居候し、宗教団体のようなホームに入所し、小豆島で名前を偽り暮らし……。どうなるんだろうとドキドキしながら読みました。なんとも甘くてせつない逃亡生活。
後半は、その事件の子供が成長して、連れ戻されてからのことを一人称で語る。これもせつない。壊れた家族の中で育つこと。事件は、彼女にとっては逃亡中ではなく、連れ戻されてからなのだということ。
でも、感傷的になりすぎずに、淡々と書かれていると思います。諦観。そうならざるを得ないんだろうなあ…と思わされます。

私は、最後に叫んだという言葉が最後で明かされるところが、泣けてしょうがなかったです。
母親ってねー…愚かで盲目なんですよね……。

余談ですが、うちの母の話。
姉が話していたんですが、みんなで遊園地に行って、弟(私の兄)がなにかの乗り物ですごい怖がっていたらしいんです。母と姉はそれを外から見ていて。ふと横を見たら、母が涙を流していた、と。「あんなに怖がってかわいそうに」って。
というのを、大笑いしながら言っていて、私も笑って聞いたんですけどね。
私たち兄弟には笑い話だけど、うまく書いたら感動的な泣ける話になるのでしょうか……(笑)

自分が母性本能ないので、子供を奪ってまで欲しい、どんな苦労しても愛しいと思えるような気持ちというのは、そうなんだねー…としか思えないのですが。この年になっても、私が母子関係を考える時は、子供としての立場なんですよね。
それでも、おもしろかった。
すごく、よく書けていて、最高傑作と言われるのが理解できる。

ただ、この人の文章は、それほど好きにはならないなーとは思いました。すごく一般的で読みやすい文章ですけどね。
確か、1冊くらい、だいぶ前に読んだことあるんですよ。そのときは、なにがおもしろいのか全然わからなかったんですけど。今回は、おもしろかった。でも、もうよっぽどじゃないとそれほど読みたいとは思わないだろうとも思った。
文章の好悪、相性って、なんなんでしょうね。
★★★★


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