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「The Book」乙一
2008年01月14日(月)
女子高生の千帆は、昔不良に絡まれた時に助けてくれた少年と似ている先輩と、つきあうようになっていた。先輩は、記憶力がものすごくいい。一度見ただけでも、すべて記憶しているのだ。
一方、康一と露伴は、一人暮らしの女性の死体を見つける。女性は密室で失血死していた。室内から動かされた形跡もないにもかかわらず、車にはねられた傷を負って。
事件を調べ始めた仗助たちだったが、仗助の元に届いた手紙に寄って、母親が重傷を負ってしまった。
敵は、記憶を他者に植え付けることができるらしいのだ。

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「ジョジョの奇妙な冒険 第四部」をオリジナルストーリーでノベライズしたもの。
ジョジョも私は5部までは読んでるので、この企画は楽しみにしてました。

ジョジョのなんたるかを語れるほど、私はジョジョに詳しいわけではないので、こんなことをいうのはなんですが、世界観を壊さずにうまいこと書いたもんだなあと思いました。
その上で、ビルの隙間で1年も生きていた女性、という設定が、乙一らしいと思いました。

琢馬のスタンド「The Book」はおもしろいですね。装丁もそのスタンドにあわせた凝り様で。
忘れられないことは、つらいことだよね。

終わり方は、私もよくわからなかったんですけどねー。
これは、読者の想像にまかせるということなのかな。
これはこれで、ありかと。

でもやっぱりジョジョよりオリジナルが読みたいかなーっと(笑)
★★★
「時砂の王」小川一水
2008年01月10日(木)
邪馬台国の女王・彌与(卑弥呼)の前に現れた、不気味な物の怪を助けた不思議な男・オーヴィル。彼は2300年後の未来から来たのだという。その未来では、ET(謎の増殖型戦闘機械群)により、地球は壊滅、他の惑星にいる人類も全滅の危機に瀕していた。人類は、人型人工知性体を作り出し、時間遡行戦を開始した。
オーヴィルは、時間遡行を繰り返し、そのたびに敗退を続け、そして邪馬台国まで何万年もかけてたどり着いたのだ…。

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時間SFの書き下ろし長編です。
時間SFは好きです。梶尾真治を読んでから、好きになりました。本作は、読んでいてなんだか「ネジの回転」を思い出しましたが。(似てないけど、設定がちょっと似ている部分があって)

オーヴィルが旅する途方もない時間の長さ…。読んでいるだけで、もういい、もう疲れた…と言いたくなりました(笑)
その、時間の重さにくらべて、オーヴィルが胸に抱き続けることになる女性との出会いは、イマイチぴんときませんでした。こんなに長い時間を過ごせるほどの力ってあるかな〜という気がしてしまって。

終わりの鮮やかさは、なかなかよかったです。
これぞ、時間SF!
★★★


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