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「暁の脱出 グイン・サーガ117」栗本薫 2007年12月03日(月) やっと!長かったタイス編が終わりましたー!よかったよかった。ほんとに長かったですね。 あれとかあれはこの脱出の伏線だったわけですね。 そして、そこで出てくるか…みたいな人物が。じゃあ、今までのこのタイス編の長さはなんだったの?みたいな…。 まあ、次巻以降に期待。 |
「黒いヴェール」アニー・デュプレー 2007年12月02日(日) フランスの女優、アニー・デュプレーの自伝。写真家だった両親を、8歳の時に亡くしている。ある日曜日の朝、出かける準備のために浴室にいた両親。そして呼ばれていたのに言うことを聞かずベッドにいた彼女は助かり、両親は帰らぬ人となった。 彼女は両親についての記憶をすべて失っている。 歳月を経て、残された父親の写真を見ながら、抱えてきた傷を振り返る…。 -------------------------- この本を読んでみたきっかけは、吉野朔実「本を読む兄、読まぬ兄」に収録の対談を読んだことでした。その部分をこちらの記事で抜粋してあります。(平山氏は三人家族と言ってますが、四人家族でした) http://ameblo.jp/papermoon/entry-10053832576.html モノクロの写真をはさみながらつづられる回想。 時系列どおりに詳しい説明をされているわけではないので、状況がわかりにくい部分もなくはないのですが、心情の描写は素晴らしいです。こんなに、感性豊かで、自分の心情を分析してみせることのできる少女が受けたショックは、どれほどであったのかということは、想像を絶します。 あまりの苦しみから逃れるために、少女はすぐに無関心の殻に閉じこもり始める。なにもなかったかのようにふるまい、見かねて現実を告げる親類に「そう、わかったわ。じゃあ、あたしの荷物、いつもってこられるの?」と無常に言い放つ。胸に迫ります。 祖母とのやりとりのエピソードも印象的。両親の存在をまったく忘れてしまったかのように元気に過ごす少女の前に、祖母が目に付くように両親の写真を置いておいた。不意打ちでそれを見てしまった彼女は、火がついたように泣き出す。その後の祖母と彼女の心情の描写が秀逸。泣けてきます。 そして、圧巻は最後に詳細に語られる、その朝のこと。 彼女の心は、ほんとにこの朝で止まっていたんですね。 あまりに、静かなのに壮絶です。 静かで重いけれど、ぜひ読んでみていただきたい一冊です。 ★★★★ |