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「天涯の砦」小川一水 2007年11月24日(土) 地球と月を中継する軌道ステーション<望天>で事故は起きた。第四セクターと月往還船<わかたけ>が合体した残骸は、虚空へと吹き飛ばされ、無数の死体とともに漂流を開始した。中に取り残された生存者数名は、空気ダクトでつながれたお互いの声だけを頼りに、生存への道を探り始める。 ------------------------- アクション大作でした。 状況だけでも大変なのに、さらに人的な仕掛けもあるところがニクイ。第一部の終わり方にはにやりとしました。 パニックものとしては非常によくできてると思います。 ただ、登場人物があまり魅力的ではないんですよねー…。そのために、イマイチハラハラが足りないというか。いえ、贅沢ですけどね。 おもしろいんだけど、物足りないという感じです。 キャラ萌えばかり求めてすみません(笑) ★★★ |
「フィッシュストーリー」伊坂幸太郎 2007年11月23日(金) 4編収録の短編集。「動物のエンジン」 毎夜、動物園で寝泊りする元職員。消えたシンリンオオカミの謎。 だいぶ前に雑誌で読みましたが、淡々とした雰囲気がいいですね。 夜のなんとか(教室とか病院とか動物園とか)、というのはどうしてこう独特の雰囲気があって素敵なのでしょうね。 「サクリファイス」 空き巣の黒澤が活躍する1編。 副業である探偵の仕事で、人探しのために訪れた山奥の村。そこには、村の平穏を保つために洞窟に人を閉じ込めるという儀式がまだ続いていた。 こういった題材の割には、イマイチ雰囲気作りが足りなかったかなという気はします。 この人の小説は、あれですね、年数の重さというのが度々テーマになってるんですね。「サクリファイス」のほんとの意味、かあ…。 「フィッシュストーリー」 曲の途中で空白部分があるレコード。正義の味方になるべく育った青年。それらが絡み合うストーリー。 なんかこう、心温まるお話しでした。 「ポテチ」 空き巣の今村と付き合う大西。一緒に彼の仕事場(?)へ出かけたはいいが、その野球選手の部屋で、今村は妙な電話を聞いてしまう。女性が、男に付きまとわれているから助けてくれというのだが…。 これにも黒澤が登場。こちらの方が彼らしいですね。 ポテチのシーン、あとで読み返すとぐっときて泣けてしまいます。 人物同士のやり取りも軽快で、私はこれが4編の中でいちばん好きですね。 ★★★ |