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「悲しき人形つかい」梶尾真治
2007年05月13日(日)
天才発明家の機敷野風天は、ホーキング博士に自分の力で歩いてほしいという夢を実現すべく、脳波を直接受信して動作をサポートする介護支援機器「BF(ボディーフレーム)」を開発していた。
しかし、引っ越してきた横嶋町は、二組のヤクザが抗争を繰り返していた。同級生のヒロがその町にいたことから、抗争に巻き込まれる羽目に…。

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梶尾真治という作家は、白と黒じゃないけど、「泣きのタイムトラベルロマンス」と「シュールなドタバタ悲喜劇」、ふたつの作風を持った作家です。
泣きのタイムトラベルロマンスの方は、映画化なんかもされているので有名ですよね。もうひとつの顔を知らないで本書を読んだ人は、驚かれるかもしれません…。短編なんかではこういうのをよく書いてますけどね。

表紙のイラストがあやつり人形になっているとおり、BFを使って、死んでしまったヤクザの組長を動かすという内容なんです。シュールですね(笑)
でも、思わず笑ってしまうような嫌味のない書き方なので、気楽に読めます。

ただ、全体としては…物足りない。
誤作動が起きるという設定なんかは、うまく使えばもっと土壇場でおもしろい展開にできたんじゃないのかなあ。そういう展開を期待してしまったんだけど、そうならなかったんですよ。
機敷野のキャラだって全然活きてない。天才ならもっといい発想はできないのか!(笑)
何人か出てくる人物も、その役割が活きてない気がしました。
やっぱり、こういうドタバタはいろんな伏線が最後に回収されると、すっきりするんですよね〜。
ちょっと残念でした。
★★
「漢方小説」中島たい子
2007年05月09日(水)
みのりは31歳、独身。元カレの結婚話を聞いてから、胃のふるえに悩まされるようになった。病院を回っても、悪いところはないと言われるばかり。行き着いた先は漢方診療所だった。

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すばる文学賞受賞作だそうです。
文章が軽快で読みやすいですね。さらりと読めてしまう。

ただ、特にドラマティックなことが起こるわけでもないので…。
ああそう、としか言えないというか。
とりあえず、雰囲気はとてもよいです。
★★★


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