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「働くことがイヤな人のための本」中島義道 2007年01月22日(月) 中島義道氏の本ですので、仕事の素晴らしさを発見とか、自分にあった仕事の見つけ方とか、そんなことを書いたものではありません。現代日本においては、(扶養家族でない限り)ほとんどの人々が生活のためになんらかの仕事をしていかなければならないわけですが、生きがいが感じられるとか、天職だなんて感じて働いてる人は、ほとんどいないわけです。 本書は、そういう生きがいだとかの意味での仕事を求めつつ得られない空虚さを抱く人たちの架空の対話形式で、仕事とはなんだろうかということを哲学的に語ったものです。 私自身は、働いてもいいけど、会社でのいろんなことがイヤだなあと思っている人間です。集団行動苦手ですから…。 そして、確かに生きがいだとかやりがいだとかはあまり感じないですね。誰でもできることですから。 でも働かなければいけない。一人でやっていく才覚がない自分は、会社という場所の歯車になるしかない、というこの状況。 そんな私ですが、本書で開眼したとかそういうことはまるでなく…。 うーん、彼の本は好きなのですが、本書はイマイチでした。私としては。 どこがどうと言えないですが、ぴんとこなかった。 彼は「どうせ死んでしまうこと」がとても恐ろしいことだと思っているようなんですが(これまで読んだ中でもたびたび出てくる表現です)、私にとっては「死が無であることはやすらぎ」なんですよね。 そこらへんの違いがあるのかもしれません。 |
「怒る技術」中島義道 2007年01月17日(水) 「怒る(いかる)技術」というタイトルですが、いわゆるマニュアル本ではありません。まー、世の中、「人に好かれる方法」だの「幸せになる方法」だのの本はあふれてるわけですが、「怒る技術」なんか学びたい人はあまりいないですよね(笑) 「戦う哲学者」という異名をとる著者が、怒りがなんたるものか、怒りのススメ、どうして怒ることができるようになっていったか、そしてどうやって怒らないでいられるのか、そんなことを書いたものです。 おもしろかったですよ。ベルトを盗んだ話とか、笑ってしまった。 私は真似できないけど、こういう生き方もあるんだよなあって思います。 どっかのなんとかカウンセラーがテレビで、「人を憎むというのは殺人と同じことだ」とかなんとか言ったらしい(また聞きのまた聞きですが)ですけど、そんな偽善的な世の中が息苦しくてたまらないアナタにお奨めします(笑) |