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「サウスバウンド」奥田英朗
2006年11月13日(月)
上原二郎、中野の小学校に通う六年生。母親は喫茶店を営み、社会人の姉と、小学生の妹がいる。
そして父親の一郎。フリーライターで、国民年金は払わず、教師に議論をふっかけ、修学旅行の積立金が不明瞭に高すぎると学校に怒鳴り込む、元革命家。
そんな、上原一家の物語。

前半は、中野を舞台に、小学生なりの波乱万丈の毎日が描かれていて、同級生の女の子の誕生会に呼ばれてみたり、タチの悪い中学生にたかられたり、不思議なおじさん(小学生にしてみれば三十半ばはもうおじさんなんですよね〜…)が居候になったりと、ワクワクさせられます。
母親が実はいいところのお嬢さんだということがわかり、その実家に遊びに行く場面があるんですが、そこでの従兄弟たちの態度がなんだかリアルだなという気がしました。やあ、設定がリアルじゃないのかもしれないし、そういう経験もないんだけど(笑)、実際そうなったらきっとそんな感じなんだろうっていうのが想像できてしまう。

後半は沖縄が舞台。
こういう暮らし方、私にはもう想像もできないけれど。
こういう環境で生まれ育ったら、私ももっと違う人間になってたのかな…なんて思わずにいられませんでした。そうなりたいわけではないけど…。
前半では完全に厄介者だったお父さんが、後半は目覚しい活躍を見せます。…たぶん。
私は、こういう人はどうしても好きにはなれませんが…(笑)

あーあと、普段ミステリばかり読んでいる(いた?)ので、前半の伏線(じゃないけど)が後半全然絡んでこないのがちょっと物足りない気持ちになってしまいましたが。こんなもんなんでしょうね(笑)
周りの友だちとかのキャラもよかったです。向井君とか、アキラおじさんとかね。

私はお姉ちゃんが帰ってくるところが嬉しかったですね。
小さい頃、家族全員でいることが大好きで楽しかった、その時の気持ちで読んでいたので。
なんとなく、平安寿子の「ぐっどらっくららばい」思い出しました。
だからラストは、それでいいのかなあ…と思います。
一般的には爽快な終わり方なんだと思いますが。…いや、うん、爽快ではありましたが。
★★★
「この人はなぜ自分の話ばかりするのか」ジョーエレン・ディミトリアス
2006年11月12日(日)
著者は、アメリカでもっと有名な陪審コンサルタントだということです。
陪審員…日本では外国映画や小説の中でしかお目にかからないので陪審コンサルタントなんて職業があるのだねーと思ってしまいましたが。本書を読んだ感じでは、弁護側の依頼を受けて、候補者の中から最終的に陪審員として採用される人を決定する役目のようです。
本書は、そういった陪審コンサルタントで磨かれた「人を読むコツ」を伝授しようというものです。
タイトルの「この人はなぜ自分の話ばかりするのか」は、出てこなかったような?(出てきてたらすみません) 昨今は、タイトルのつけ方に工夫を凝らしてるから、それで中味を想像するとダメですね〜。

私の感想としては、当たり前のコトが書いてある、というものでした。別に私が人を見る目があるといいたいわけじゃないんですけどね。
もっと、おお〜と思えるようなことが書かれてるのかと思ったので。
まあ、偏った見方しかできない人が多いということなのかもしれません…。
あと、やっぱりこういう社会学的なこと、心理学的なこと等々は、お国柄によるところも大きいので、他国のこういった本を読んでもあまりぴんとこないなと思います。


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