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「虐待された子供たち」秋月菜央
2006年05月21日(日)
実の父母・祖父母・義理の父母などから虐待を受け、児童養護施設<虹の子ホーム>に連れて来られた子供たちのドキュメント。

日々、虐待された子供が保護された、虐待していた親が逮捕されたなんてニュースを聞きますよね。
実際には虐待を受けている子供の数というのは報道される数の何倍もなのでしょう。子供たちがそれによってどういう傷(精神的な)を受けるかというのは、私たちには想像することしかできない、いや想像すらもしないのかもしれません。

養護施設の職員の方の苦労というのは、大変なものなんでしょうね。
それなのに続けられるのは、子供の奥にある純粋な部分に触れることができるからだそうです。

高齢者施設には予算がたくさんあるから設備が充実しているが、児童養護施設は予算も足りなく、職員一人が受け持つ児童の数が多すぎるという内容も出てきました。
少子化が問題になっている一方で、自分の子供を可愛がれない親がいることは事実であり、それが明らかになっている以上、目を背けずに児童養護施設はもっと充実して欲しいと思います。
「あしながおじさん達の行方」今市子
2006年05月15日(月)
春日は4歳の時に母親の元を離れ施設で育つ。施設で育った子供は、みんな早くここを出て自立したいと思っている。春日も、中学卒業を機に施設を出て、自分を今まで陰から支援してくれていた「あしながおじさん」を探す。
毎月届いていた手紙の差出人の下へ向かった春日は、あしながおじさんは5人の共同出資だったことを知る。さて、その5人とのつながりとは…?
という筋立て。

春日やそれぞれの微妙な心情も細やかに描かれているし、謎解きのストーリーとしても読み応えあり。少しずつわかっていくのに全容はなかなかわからず、しかも最後にどーんとした結末が待っている。

どうしていたらよかったかなんて、誰にも言えなくて、過ぎた時間は戻せない。
せつないけれど、暖かい気持ちになれて、とても良質な漫画でした。

この人の初めて読んだけど、絵も好き。
よし、次は「百鬼夜行抄」だ!
★★★★☆


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