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「東京物語」奥田英朗/映画「木曜組曲」
2006年03月30日(木)
名古屋から東京に上京してきた一人の青年の成長物語。
広告代理店でコピーライターとして活躍する(こき使われる)話から始まって、予備校に入るため上京した話に遡ったり、部下を使うまでになったり…と、彼の成長とその時代ごとの事件や音楽(ジョン・レノンの射殺事件とか)をからめて連作短編が進んでいきます。

おもしろかった。あー人間ってこんな風に成長していくんだよなーと。
特に、お見合いの女性との話がよかった。女性の感情の流れがすごく共感できる。
あらためて、奥田さんうまい、と思いました。
★★★☆




映画「木曜組曲」
以前から見たいと思っていた「木曜組曲」。図書館にあったのでついに見ることができました。
ほとんどが家の中で5人の女性の会話で進んでいくというこの物語。でも、映像にしてもスリリングで、美しかったです。映像化するとまったく別物になってがっかりするということが多いけれど、これは雰囲気があってよかった。
五角形のテーブルを囲んで、食事しながら過去の事件について語り合う女性たち。
食べ方も個性的で、しゃべり方や表情もそれぞれのカラーがある。よくできてます。

ところで、富田靖子という女優は、なんだか怖く感じます。ほんわりとした雰囲気なのに、笑っていても目に狂気を感じる。どうしてでしょうね。

あと気になったのが、尚美と時子という登場人物が出てくるんですが、西田尚美と加藤登紀子という出演者もいるわけです。自分の名前で他の人が呼ばれていて、自分は違う名前で呼ばれているというのは不思議な気持ちじゃないのかなと。
そういう裏側を考えながら見ちゃいけないんでしょうが。
「あたりまえのこと」倉橋由美子/「魔女モティ」柏葉幸子/「という、はなし」吉田篤弘,フジモトマサル
2006年03月29日(水)
「あたりまえのこと」倉橋由美子
小説論ノート。狂気や自殺など、小説で描かれることに対して書かれたもの。
…えーと、おもしろいようなよくわからないような……。

自殺というのは事故のことなんだという論理がおもしろかった。でもイマイチ私の寝ぼけた頭では理解できなかった。残念。



「魔女モティ」柏葉 幸子
児童書です。
キーちゃんはお母さんと喧嘩して家出。公園でブランコに揺られていたら、しゃべる猫にスカウトされて、魔女モティの家族役を務めることに。お父さんはなんとピエロ。
落第生のモティは、とある島でみんなをいろいろ助けることに…。

という擬似家族ものですね。
魔法で集められた「いなくてもいい女性」の話が、ちょっとシュールだなあ…。
モティがキーちゃんにむかって、嫌いな子と1時間だって親子のフリなんかできないっていうのが、じーんときた。



「という、はなし」吉田 篤弘, フジモト マサル
読書する動物のイラストと、それに添えられた3ページほどのショートショート。これ、イラストが先にあって、後から文章を考えたんですって。(そういう連載だったらしい) すごい!
ほのぼのしていて、時に哲学的。

私もこういうのが書けるようになりたいなあ…。


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