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「エンド・ゲーム」恩田陸
2006年03月25日(土)
「常野物語」に収録の「オセロゲーム」の続編。
旅先で眠りについてしまった瑛子。時子は、あの番号に電話をかけることに…。

おもしろかった。私は好きです。
オセロゲームのように「裏返し」「裏返される」という能力…というか感覚。そんな、誰も経験したことのないことを、これだけリアルに描けるというのはすごいことなんじゃないかと思います。
暗闇の中を手探りで進んでいくうちに、手触りでいろんな実感が得られていく感じ。だからこそ、終盤のあっけなさにはみんなとまどいを覚えるのではないかと。いきなりぱあっと明るくされても、触感と視覚とが結びつかなくて、かえってよくわからなくなってしまうんじゃないかと思いました。

でもおもしろかったです。雰囲気としては「禁じられた楽園」と似てますね。
忘れていたはずの恐怖体験が出てくるし。そういうところの描き方がうまい。様々なシーンが、視覚的でありながら感覚的。火浦と初めて出会うシーンとか、ゴールポストが視界の隅に飛び込んでくるとか。
そういうところが大好きです。
何もないのに、読んでいる間何度も泣きそうになってしまった。
★★★★
「姫様の花束 1」碧也ぴんく
2006年03月24日(金)
三人の少年がいる花屋さん。そこに訪れるお客さんたちのお話。

なるほど、ハートフルストーリーでした。
話が進むほどによくなる感じ。

「バレンタイン計画」で、10年ぶりにあった父親とのわだかまりがある女の子の話がせつなかった。10年前の子どものままだと思っている父親と、10年間分のことが忘れられない娘というのが…。気持ちが伝わってきて。


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