.....PAPER MOON
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「魔王」伊坂幸太郎
2005年10月25日(火)
新刊が出ました!
しかしこれ、今までのものとはかなり趣が変わってますね。今までの好きな人には、どうかと思います。
私は……うーん、どうだろう。難しいな。政治色が強いから。それは私が小説に求めるものではない。

「魔王」と「呼吸」の2編が収録されていて、それぞれ不思議な力を身につけた兄と弟の話です。若く、力を伸ばしてきた政治家と、それに対峙しようとする兄。と書くと違う話に誤解されそうですが、そこはそれ、伊坂さんらしい考察が多く面白いと言えば面白い…けど。
釈然としないといえば釈然としない。
今までの作風が、勧善懲悪的なものが多かったからでしょうか。

アメリカに対しての反発が起きて、お店やアメリカ人の家に火をつけるようになるシーンは怖かったです。
場所は離れていても現実に起きていることですからね…。
いろいろと不気味に感じるシーンが多かったです。
あと、パトラッシュはちょっと笑ってしまいました。

それにしても装丁が…。昨今は凝りに凝って、中味読まなくても楽しめる装丁が多いってのに。
★★☆
「エンジェル・ハート 16」北条司/「高橋留美子傑作集 赤い花束」高橋留美子
2005年10月24日(月)
「エンジェル・ハート 16」北条司
女兵士の楊さんの話が終わり、今度は未来を見ることができる超能力者の話が始まりました。
結婚したがために彼が死ぬ運命にあるカップルをどうやって救うか?というお話になっていきそうです。


「高橋留美子傑作集 赤い花束」高橋留美子
高橋留美子の短編集。6編収録のうち、5編が冴えない中年サラリーマンが主人公。高橋留美子の絵はほんとに冴えないから笑えるような笑えないような(笑)
どれもこれも、笑えるんだけど泣かせるんですね。
たとえば「ヘルプ」は、妻が骨折で入院してしまったために、実の父の介護をするはめになった男性の話。下の世話のために夜な夜な布団の中を探るんですが、「わさわさ」という擬音とその姿が笑える。しかも、次第に夜中に起き出して自力でトイレに行こうとするおじいちゃんの姿が、笑えて泣かせる。
笑えない現実やストレスをコミカルに描けるのって、すごいなーと思います。


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