| .....PAPER MOON |
| .....HOME .....MAIL .....OLD .....INDEX .....NEW |
「熊の場所」舞城王太郎 2005年04月10日(日) 短編3本を収録。「熊の場所」 小学生の男の子が、同級生の猫殺しに気づいて、その少年に近づいていく話。「恐怖を消し去るには、その源の場所に、すぐ戻らねばならない。」という教訓を伝える話。舞城らしい哲学と得体の知れない恐怖と高揚感を感じることのできる作品でした。なかなかよかった。 「バット男」 バット男は、いつもバットを振り回しているのでそう呼ばれているが、そのバットで殴られているのはいつも自分。歪みはいつも弱者へ流れていく。そういう図式を体現しているのがバット男。 でも話の本筋はバット男ではなく、高校生のカップル。こういう破壊的な愛情のあり方は、これまた舞城らしい。 「ピコーン!」 なんだかよくわかりませんが、「九十九十九」の一篇を読んでるみたいな感じ。でもあんまりおもしろくない(笑) なぜ私は舞城を読み続けるんだろうか。わからん…。 でもこれからもたぶん読む。気になるから。 ★★ |
「クレイジーヘヴン」垣根涼介 2005年04月09日(土) エロティックバイオレンスロマンスとでも言いましょうか。かと言って某伝奇小説のように耽美ではありませんが。美人局として中年ヤクザと暮らす若い女と、平凡なサラリーマンだが心に狂気を抱える男。二人の人生がひょんなことから交錯する…。 なんだか安いメロドラマという感じで、いくつか感想を読みましたが、軒並み評価が低い。確かに、これが「ワイルドソウル」「ヒートアイランド」の作者だと思うとね…。 でもまあ、描かれていることは、わからなくもないです。描き方が下品だから評判悪いだけじゃないかと(笑) 「枠」を越えようとする(そして越えてしまった)平凡なサラリーマンの男と、「自分が拒否されることを常に想定している女」。その両方の感覚が、私にはなんとなく理解できるから。 ↓そんなわけでちょっと甘めで。 ★★★ |