.....PAPER MOON
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「ユージニア」恩田陸
2005年03月20日(日)
ある夏に起きた、名家の大量毒殺事件。
一家の中でひとりだけ生き残った盲目の美少女。
さらに数年後、事件の関係者の証言を元に書かれた「忘れられた祝祭」という本。
それからさらに年月を経て、再び関係者の記憶が語られる。あの夏、何が起きたのか?

章ごとに語り手が変わって、ひとつの事件をうかびあがらせていく手法は「Q&A」「夏の名残りの薔薇」を思い出させます。それぞれの人物の観察力、人生観などはいかにも恩田さんて感じで、おもしろかった。それぞれが隠している感情というのが、生々しくて共感してしまいます。
なにより全体の雰囲気がすごくいい。神秘的な人物の描き方もいい。ドキドキしながら読み進められます。

ただ、ラストはいつになく意味がわからなかったんですが…。
えーと、でもおもしろかったです(笑) 彼女の本はほんとに読み終わるのが惜しい…。
装丁も凝っていておもしろい本です。
★★★☆
「九十九十九」舞城王太郎
2005年03月19日(土)
清涼院流水のJDCトリビュートということで、ずっと敬遠してました。私には清涼院流水は無理だろうと思って(笑)
でも、本家を知らなくても大丈夫と書かれているのを見かけたので、今回読んでみることにしました。知っていたら楽しめるネタがけっこうあったんだろうけど、知らなくてもかなりおもしろかったです。

見るものを気絶させてしまう超絶美形の探偵「九十九十九」の魂の遍歴。
なんというか、すごいです。どこまで突っ走るんだ、と思いました。
物語は、生い立ちから語られ始めます。かなりあり得ない虚構のお話なんですが、流れるような文体にぐいぐい引きずり込まれました。「ほうな〜♪」(産声)が好きです。
それからどんどん構造が複雑になっていって、おしまいの方ではなにがなにやらって感じです。章立てが途中逆になってるし。なんで、6で終わるんだ?と目次を見て思ったけど、読み終わるとなんとなく納得してしまうんですね。

読んでよかった。
トリビュートのくせに、今まで読んだ舞城王太郎の中でいちばん好きです。いつになくストレートな愛情表現であると思う。
「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」名言です。
★★★★☆


「20世紀少年 18」浦沢直樹
いやあ、ほんとにすごいよね……。
どこまで謎が続くんだろう? ひとつ明かされると、また違う謎が出てきて。

今回は「いいかげんなもんか。そういうのが、普通に生きるということだ。」「歌なんか歌ってたって、撃たれる時は撃たれる。」のあたりがよかった。


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