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「13」古川日出男
2005年02月20日(日)
片目のみに色覚異常のある少年、響一。それゆえに人の見えない色彩を追い求める。ピグミーチンパンジーの研究をする従兄の紹介で知り合った、ジョ族の少年との出会い。そして響一は中学卒業後ザイールへと旅立つ。森の中での生活、死に瀕する体験…。
響一の物語と平行して語られる、部族の少女ローミの物語。小さい頃に洞窟で出会った片足の傭兵との記憶が、彼女の運命を変える。刷り込みによって出現する、マリアとしての人格。
二人の出会い、そして…。

うーん、第一部はとてもおもしろく読んだんですが、第二部は、不可解でした。いったいどういうお話だったんでしょう? どう解釈していいのかわかりませんでした。
★★★
「われわれはなぜ死ぬのか 死の生命科学」柳澤桂子
2005年02月19日(土)
死とはなにかを生命科学の観点から論じた書。生物――細胞はなぜ死んでいくのかを教えてくれます。
中盤の専門的な部分はさっぱり理解できませんでしたが。細胞が死んでいくのが必然であるってことはなんとなくわかった気がします。
序盤の、人間にとっての「死の意味」についてのあたりはとても興味深かったです。自意識、個体性の消滅、無の概念……。
最終章の「死とは何か」では、著者の死生観ともいうべきものが語られています。静かで凛とした彼女の文章に、敬虔な気持ちになります。

「私たちの寿命は、受精の瞬間から時を刻みはじめる。産声をあげる10ヶ月も前から、私たちは死に向けて歩みはじめるのである。」
何年も前に、私たちの細胞は生まれたときから死に向かっているんだという文章を読んだことがあって、ずっと気になっていました。この方の文章だったのかもしれません。

「死によってこそ生は存在するのであり、死を否定することは生をも否定することになる。」
なぜ死ぬのか、なぜ生きているのかを考えたことがある人は、第1、2、10章だけでいいから、読んでみてはいかがでしょう。


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