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「夜のピクニック」恩田陸 2005年01月29日(土) 夜を徹して80キロを歩き通すという、高校生活最後の一大イベント「歩行祭」のお話。「みんなで、夜歩く。どうして、たったそれだけのことが、こんなに特別なんだろうね」という話です。 心に秘めた小さな賭け。同じクラスの異母兄弟。他校の子供をおろした女の子の噂。去年の歩行祭に現れた、写真に写った誰も知らない男の子の話…。 最初は、あまり起伏のない話かなーと思いつつ読んでたのですが、そこは恩田陸、いくつもの謎や想いが交錯していくようすに、ときめきます。感情の屈折の仕方とかもすんなり共感できるし、なんていうか、賭けのシーンだとか、終わりの方ではなんてことはない場面なのに、じーんときました。 とても読後感のよい作品です。 タイミングっていうのはほんとに大切。って、小倉優子も歌ってるくらいだし(笑) 学生時代は、早く自由になりたいと思ってました。実際、私は学校を離れてからの方が毎日楽しいと思えたくらいで。 でも、この本を読むと、学生時代にもっとやることがあったのかなーなんて今更ながら思いました。その中にいると、わからないことというのはけっこうありますね。今ならもっと違う感じ方ができるのにと思う。そう思えるだけでも、ちょっとは成長してるってことでしょうか? そうだ、「図書室の海」に収録されていた短編をもう一度読み直したい! ★★★★☆ |
「知る辺の道」紺野キタ 2005年01月28日(金) 6編を収録。いつもほんわりとしたかわいいお話を描かれる方ですが、今回はちょっとダークな面が強く出ている作品が多い気がします。表題作などは、死者の霊が彼女を目印に下りてくるという「死とぼくと彼女」のようなお話だし。(あれよりもっとかわいらしいけど) 絵が大好きな漫画家なのですが(初めに買った本は表紙買いしたくらいで)、お話も情感豊かでよいです。 ★★★ |