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「ドールの子 グイン・サーガ95」栗本薫
2004年10月09日(土)
グインがいない間のみなさんの様子、という感じ。
マリウスは、前はそうでもなかったんだけど、最近はすごく苛々しますねー(笑)
イシュトヴァーンもね…。前は好きだったのに。
「グロテスク」桐野夏生
2004年10月08日(金)
昼はエリートOLで、夜は娼婦、という女性の殺人事件は、当時とても話題になっていたのを私も憶えています。実際の事件の方はまだ裁判が終わってないようですが…。

この物語は、美貌の妹を持つ女性を主な語り手として進んでいきます。被害者となったのは、妹と、彼女の同級生だった女性。その同級生が、実際の事件を下敷きとしているようです。
怪物的なほどに美しい妹を持った彼女のコンプレックス、階級社会である名門学校での様々な苦悩。「その世界で生きていくために、ミツルは頭脳を磨き、私は悪意を磨いた」というフレーズが何度か出てきます。リアルで痛々しい。
しかし、合間にその妹の日記やら事件で犯人とされた中国人の上申書など…と読み進むうちに、それぞれが自分に都合のよい「事実」を書いているんだということがわかってきます。それが、余計にリアルでやるせなくさせる。

後半、昼は一流企業に勤めながら、夜は街に立ち男を探すという女性の日記になるのですが、その壊れ具合がすごい。勝ちたい、認められたい、という思いと、頑張れば認められるという信仰のような気持ちが、女性であることでどんなに努力しても得られないものがあるという挫折感に変わっていくこと。
周りからの視線を、自分だけの論理にすり替えていくこと。これは怖いですよね…。誰にでもある部分だから。


この人の本はまだ2冊目なのですが、描かれる心の動きがすごくよくわかって、おもしろい。見たくないものをつきつけられているのに、ああそうなんだよね…って受け入れつつ読めてしまう感じ。
★★★★☆


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