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「失はれる物語」乙一
2004年09月03日(金)
「マリアの指」以外は再読。好きな話が多いので、全部もう一度読んでみました。

「Calling You」
確か、これが私が初めて読んだ乙一でした。これではまった。すごく好きです。
もう一回読んで、やっぱり泣いてしまった。すべてがぴたりとはまってる感じとか、テーマとか、(私的には)完璧です。
この読書日記で評価の★をつけ始めるようになってから、まだ5つはつけてないと思うのですが、これは5つつけてもいい。

「失はれる物語」
この堕ちていく感じが好きです。
手を振り払う行為は、自虐的でありながら自己満足にしか過ぎないとも思うのです。でも、それでカタルシスが得られるので、好きです(笑)

「傷」
この少年も、自虐的で自己満足だと思わないこともないんですが、でもいいよね(笑)
父親の身体に傷がなかったとか。お姉さんが帰ってこなかったとか。泣かせる。

「手を握る泥棒の物語」
泣かせる度は低いですが、ほんわりするよね。
でもどちらかと言えば、私は「未来予報」を入れて欲しかった気がする。あれ、味わい深くて好きなんですよね。

「しあわせは子猫のかたち」
これも好きです。人気のある作品ですよね。
最後の方にいきなり推理小説っぽい展開になるのは、違和感があるんですけどね…。それを差し引いても、やっぱりすごく好き。意志を感じられていい。

「マリアの指」
この本の中では異色な感じがしますよね。やっぱり、いきなり推理小説っぽい展開になるのが違和感感じる。
まー…私はそんなに好きじゃないですが…。



なにはともあれ、装丁も美しいし、これで読者が増える(買いにくかった人でも買いやすくなる)のは、いいことなんじゃないでしょうか?
あとがきで、三部作(?)がどーのと語っていたのが、ほう、と思いました。
「アラビアの夜の種族」古川日出男
2004年09月02日(木)
アラビアンナイトの世界ですね。作者不詳の本を訳したという設定のようですが、ほんとは違う(自分で書いた)んですよね? 訳注とかもついてるけど、それもお芝居なんですよね?
入れ子構造になっているのですが(作者不詳とかなんとかいう本だという設定を考えたら、三重?)、作中で語られる物語が語られる経緯というのが、ナポレオンの進軍がどうのという話で、これはイマイチよくわからず。流し読みしてしまいました。終わり方はおもしろかったですが。
作中で語られる物語がとても魅力的。文体とかが時々ちょっとおかしいのですが、確かに「翻訳」っぽい感じになってて、そういう意味でもおかしい。
長くて読み慣れない世界なのでちょっと疲れたけど、おもしろかったです。
★★★☆☆


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