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「ハサミ男」殊能将之
2004年08月15日(日)
少女を狙い、首にハサミを刺すことから「ハサミ男」と呼ばれる連続殺人鬼。その「ハサミ男」の一人称と、警察の視点が交互に描かれているところが風変わり。
そして、狙っていた少女が同じ手口で殺されるにあたり、犯人であるはずの「ハサミ男」が探偵の役割も果たすようになるあたりがおもしろい。

以下ネタばれあり。
でも、一人称に多少違和感が…ありますよね。
私は読み始めたときに自分がどういう人物の視点になっているのかが気になるから、この人物の性別が気になったし、それが意図的に隠されてると思いました。
たぶんそれが本書の最大のトリックであると思うので、そのあたりがちょっと稚拙だったかなあ…と。

でも、それがわかっても全部がまるわかりというわけではないし、なかなかスリリングでおもしろかったですけどね。
★★★☆☆
「ひとを<嫌う>ということ」中島義道
2004年08月13日(金)
こんな風に、「ひとを嫌うこと」を肯定する人を初めてみた気がします。
まえがきにも書かれているように、確かに「ひとを好きになる」本、好きになるための本はたくさん出てますよね。ひとを嫌ったりすることは厭だし、いけないことだという意識がある。
でも、ひとを好きになるのが自然なら、嫌いになるのも自然なこと。なるほど。

中島氏は、妻子から激しく嫌われるようになったことがきっかけで「嫌い」という感情について考えることにしたそうです。(書き方がおもしろいのでちょっと笑ってしまいました。ご本人は笑い事じゃなかったと思いますが)
それでも、「嫌う」ことが人生を豊かにしてくれるという考え方を見出せるというのが、すごいなあと思うのです。
これは、自分の中でも考えてみなくては。
★★★★☆


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