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「天国の本屋」「うつしいろのゆめ 天国の本屋2」松久淳+田中渉
2004年03月07日(日)
短いお話。
人間は百歳まで生きると決まっていて、それより早く死ぬと百歳までの時間を天国で過ごす。天国は地上とまったく変わらない世界で、本屋さんもある。まだ死んでいないのにその本屋さんで代理店長をさせられる男の子の話。
この中に出てくる「泣いた赤おに」は、私の記憶にある中で、最初に泣いた物語です。そんなわけで、大きくなってもそこが私の涙腺を刺激する…。
★★☆☆☆
「夜の蝉」北村薫
2004年03月06日(土)
短編が三編。
前作より違和感は薄れてます。前作はデビュー作ということなので、こなれてきたのかな。
表題作は、前作から時折顔をのぞかせていた、姉へのコンプレックスというのが主題になっていて味わい深い作品。私には姉がいるので主人公と同じ立場なわけなんですが、うちは歳が離れているせいか、あまり共感はしませんでしたけど…。コンプレックスって、人それぞれ、家族それぞれですよね。
作中に落語がいくつか紹介されているんですが、その描写がなかなかよいです。
でも、「物語や人の行動に潜む悪意や矛盾」をたびたび指摘されてますよね。あのやり方が、なぜだか私にはどことなく居心地が悪い…。
★★★☆☆


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