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幻惑の死と使途/森博嗣
2002年01月15日(火)
大阪までの旅で、解決編の冒頭までたどりつきまして。犯人は出てきたんだけど名前はまだ明かされない、っていうところで、目的地に着いてしまったのです(笑) だからって読み続けるほど、私も熱中するタイプではないんで。(というか、そこまで熱中する本じゃなかったんで)
推理小説的には、まあ普通の…。普通の、なんて言うと失礼かもしれませんが。でもこれって、推理小説っていう体裁を取った恋愛小説なんじゃ、とも思わなくもないです(笑)
まあいいんですけど。私は恋愛小説も好きですとも。二人のやり取り、というか主人公の二人以外のやり取りも、けっこうおもしろいです。こういうの芝居がかってて嫌いな人もいるだろうけど、私はおもしろいと思うよ。

ところで、彼女は、ずーーーっと、犀川先生が好きなのねえ。一作目から。なんの躊躇もなく、彼女はずっと犀川先生だけを見てるわけですよ。恋愛を主とした場合、その対象をどうして選ぶに至ったか、という部分も描くものだと思うから、やっぱり恋愛小説じゃないかもね(笑)
あ、論点がずれた。彼女を見ていて、私は同じ人をずっと好きな話の方が好きだなーと思った、って書こうと思ったのでした。紆余曲折経ながらも、ずっと同じ人っていう方が、好き。一緒にお昼食べてる主婦の方々は、どろどろしたのが好きらしいんだけど。私は、物語の中でくらい、いい夢みたいわ(笑)

長々と書いたけど、これが推理小説を読み終わった感想か?(笑)
ターン/北村薫
2002年01月08日(火)
昨日の病院での待ち時間と、今日の新幹線の中で、地道に読んだ。最近、「ターン」「スキップ」という文字をよく見かけるので、読みたかったのよ。牧瀬里穂主演で映画にもなるらしいね。

一人の女性が、交通事故のショックで、同じ一日を何回も繰り返すようになってしまった、という話。(そういえば、何回も死ぬのを繰り返すっていう洋画あったよね。見てないけど)
その世界は、すべていつも通りなんだけど、自分の他は生き物は誰もいない、という世界。事故にあった時間になると、何かを書いてあったとしてもすべてなかったことになって、昨日に戻っている。ただ、記憶だけが残っている。

最初、文体が馴染めなかった。二人称の小説読んだの初めてだったので。「君は〜」で話が進んで、地の文と主人公が会話してるんだよ。その不自然さに、物語の中に入っていけなかった。
読んでいくうちに、なるほど…とは思うんだけど、でもねえ…。

あと、同じ一日を繰り返す…という状況が丁寧に綴られていて、この話はこの先どうなっていくんでしょう?誰もいないなら話が進まないぞ?と最初は思いました(笑)
ちょっと先をばらすと、今の、ちゃんと進んでる世界と、電話がつながるんだけどね。でもそれが、その初めて話す男の人にしか、お互いの声が聞こえない…という、ロマンティックな仕掛け。この展開を読んで、「CALLING YOU-君にしか聞こえない-」(乙一)を思い出した。声だけがつながってるせつなさだとか愛しさの面では、私は「CALLING YOU」がすばらしいと思うけどね…。
でも、なかなかおもしろかった。後半の展開にはハラハラさせられたし。ラストは、もっとあざといくらいに盛り上げて欲しかった気もするけど。…この方が堅実的で好感が持てる、なんて評価を受けるでしょうけども(笑)(いいじゃん、私はB級好きなんだーい)

文章的には好みではないけど、話的にはなかなかおもしろかったので、「スキップ」も読んでみるつもり。こっちは、17歳の少女が、目覚めると42歳の自分になっていた、という話。

そうそう、「ターン」読んでみたい人は、あとがきも解説も読まずに読み始めることをお奨めします。その方がワクワクして読めると思う。


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