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6月3日(火)のこと。在宅ヘルパーの仕事から戻って職場で仕事をしているとやけに足腰がギクシャクする。筋肉痛だなと思う。1時間半ちょっとの掃除機かけと雑巾がけしただけなんだけど、わたしの体もなまったもんだなぁと苦笑していた。家に帰っても「よっこらしょ」の連発。疲労感が強い。この声かけなくしては立ち上がれない、いや立ち上がる元気が出ない!家族が笑う。いつになく疲労感が強いもんだから、その週末7日(土)、教会の子どもたちと藻岩山に登る予定だから(準備もあるし)前日6日(金)は有休を取ることにした。そのために月初めにしなくちゃいけない仕事を5日までにせっせと片付けた。さて、6日は出かける予定のないお休み、らんらんらん♪右足の付け根は痛いけれど、こんな筋肉痛は何のその!明日の山登りは天気も良さそうだから雨天中止の場合のゲームも用意しなくていいや〜と有頂天。ところが午後車に乗ろうとすると右足が持ち上がらない。手で足を持ち上げて納める。「何だかやな感じ」夕方には普通に歩くのも痛くて足を引きずるようにしてゆっくり歩く。こうなって暢気なわたしも「明日山に登れるだろうか?」と不安になってきた。いや登れないかもしれないな。明日は整形外科に受診してから教会に行こうか・・・と思い巡らす。よし!mitiyoさんに責任者を代わってもらってわたしは病院に行こう。その後ロープウェイで頂上に行ってもいいし車で駆けつけてもいいや。そう決めて関係者に電話しお願いし安堵して寝た。ところが右足の付け根が切ないような痛さで眠ることが出来なかった。足の下にクッション置いても身の置き所がない。明るくなる頃ようやくソファに移動してうつらうつら。これはただごとじゃないかしら
6月11日(水)朝仕事に行く前に電話が鳴った。同じ地区に住む教会のyukikoさんからだった。彼女はわたしの姉のような人、もう60才過ぎてるもんね。目が見えない。わたしの心寄せる大事な友の一人。「taekoさん、わたし今G病院に入院してるの」と言う。ちょっとびっくり。入院していることもそうだけど、yukikoさんは体調が悪くても困ったことが起きても滅多に電話などくれる人ではなかったので、何か特別な事情が起きたのか!?とどっきりした。仕事帰りG病院に寄る。yukikoさんは「昨日は隣の病室だと思うんだけどね、誰か亡くなったみたい。出入りが激しくて眠れなかった。そしたら自分もこのまま死んでしまうかもしれないと思って不安でしょうがなくなった。今までは人に言わないで入院したんだけど、今回はtaekoさんや教会の人にお祈りして欲しくてね、電話したの」と言う。何とも素直に話してくれるyukikoさん。窓外の木々の葉っぱが揺れて夕日でキラキラしている。静かに語るyukikoさんとわたし。yukikoさんとわたしは社交辞令や駆け引きが要らない。yukikoさんから求められなかったらわたしは彼女の元に駆けつけない。「ねぇ、大丈夫?」と心配の言葉を投げかけることもない。彼女は目が見えないけれど、子どもを育て、やはり目の見えない夫を5年前に見送った。不自由ではあるだろうけれど大方のことを自分でやってきた。yukikoさんにお為ごかしのお節介を焼いたら彼女はすぐにピンと来る。この人はわたしを哀れんでいるな、と。yukikoさんは哀れまれても意に介せず自分の道を行く人だけど、わたしは人を哀れむのが嫌いなんだ。自分に禁じている。
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