時々日刊たえ新聞
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今日は教会ではF牧師の最後の説教だった。しばらくいらしていない人たちも礼拝にいらして先生と名残惜しそうに握手していた。わたしは礼拝の前に早々に握手してしまった。後だときっと先生は引っ張りだこだろうと思って。(笑)先生は「たえこさんから貰った葉書だいじに取ってあります。説教について書いてくれたのもありますね」などと言う。わたしそんなにマメにお葉書出したかしら?きっと赴任された頃の先生を励ましたくて書いたに違いない。(笑)先生は苦悩していたもんね。
礼拝後には幼稚園のホールで送別の愛餐会をした。牧師夫人は同世代、子供たち3人も我家の子と年が近くて親近感がある。真ん中のY君と一番下のA君はわたしには「小羊会」でどっぷり付き合った可愛い子供たち。彼らの成長を見つめてきた乳母のような気分。(笑)各会の代表者がプレゼントを上げたりエピソードを述べたり賛美したり、何て楽しい送別会だったろう。大学生のY君が挨拶でこう言った。「札幌教会って最高です!お別れ会してもらって申し訳ありませんが、これからも"また来たの?"と言われるくらいここに来ると思います」中学生のA君が「僕が学校で明るくいられたのは教会があったからです。教会が明るくて僕も明るくいられた」アメリカ生まれの「アメリカ人」の彼には日本の学校は過酷だったに違いない。彼らが大人しい優等生ってわけじゃない。やんちゃで今風の子供の一人なのです。 我が教会には子供がたくさんいる。(クリスチャンホームの子供も多い)子供たちは礼拝ではしばしばハメを外すけれど、礼拝を終わった午後は幼稚園ホールで自由に楽しんでいる。(笑)教会にくれば友達がいる。バスケが出来る。バンドを組んだりゲームをしたり、その時々流行の遊びを取り入れて熱心に遊ぶ。競争心抜きで安心して付き合える同世代がいる。おじいさんおばあさんがいて、おじさんおばさんがいて、お兄さんお姉さんがいる。妹弟もいる。特にお兄さんお姉さんに混じって遊ぶのが子供たちは好き。教会の子供は順繰りに大きい人が小さい人を相手にしてくれる。そんな場所この頃ないんじゃないだろうか?我家の子供たちも教会が好き。おせっかいなおばさんたちがこぞって「高校どうだった?」と聞くけれど、嫌がらずに微笑んでいる。おばさんたちの愛をちゃんと理解し受け止めている。(笑)
実はわたし今日の送別会で幾度か泣いた。牧師一家をお送りするのが淋しくて泣いたのではない。送別会が始まる前にいりちゃんと同い年の男の子のお母さんに高校受験の結果を聞いたら「ダメだったの」と言う。思わずわたしは涙があふれてしまったのだ。彼は4年前のクリスマス、瀕死の状態で入院治療を受けていた。重い病気だった。今でも完治していない。彼は危機を乗り越えて今では大好きなバスケが出来るまでになっている。そして受験に燃えていた。いい学校を目指していた。 わたしは彼には特別いい思いをさせてあげたくて(思い入れが多い)彼のことを思うと送別会の間幾度も涙が出た。周りの人は牧師一家と別れるのが悲しくて泣いていると思ったことだろう。当の本人はすでに気持ちを切り替えて前向きに考えていると聞いた。「受験は人生を左右しない」と言っていたこのわたしが、他人の子供の不合格にこんなにメソメソするなんてね。何が一番良い道かわからない。自分の気持が変わってその道に胸を張って一歩踏み出せたら、それが「神さまの言うとおり〜♪」なんだろう。牧師の子供たちを含めて教会の子供たちに、しんどい道も喜んで生きる勇気と知恵を得て欲しい。おばさんはあなたたちの成長の証人。ただ見ているだけだけど、求められればあなたたちの成長を幾らでも教えてあげる。顔を上げて勇気を出して歩め!
今日は公立高校の合格発表の日。さぁ、わたし仕事をしていても落ち着かない。時計を見ることしばしば。10:30になっても電話が来ない。「受かっても落ちても電話してね」と言っておいたのに。(笑) そこに携帯着メロの「かえるの歌」が、のどかに流れた。すわっ!(笑)「受かったよ」の明るい声。受かるとは思っていたけれど、本人の自信の無さは傍目からも気の毒であった。朝は「さぁ、笑って発表を見に行っておいで!」と気合を入れてやったのだった。自分の番号を見つけた時のうれしさ、想像するだけでわたしもうれしい。こういううれしい経験は幾つしてもいい。また悲しい経験もこれから絶対するだろう。それもまた幾つしてもいい。 ひとまず行きたい学校に行けることになっておめでとう。良かったね、いりちゃん。 そうそう、今夜「わたし○○高校のバレー部の○○と言う者ですが、いりさんはいらっしゃいますか?」の若い女性の電話があった。すでに情報が飛んだらしい。とすると○○高校には確かに合格したということだな。(^-^;
卒業式後に娘の教室に行ったら、皆で集合写真など撮って和気あいあいとしていた。3年前の小学校の卒業式を思い出さずにいられない。いわゆる「学級崩壊」と言われたクラスで、男女は最後までいがみ合い、子供たちは卒業式当日も担任教師を無視し続けた。先生がはなむけの歌(自作)をギターを弾きながら歌ってくれたけれど、ほとんどの子が聞いていなかった。あぁ〜とため息が出た。そんな卒業式を体験したメンバーが、今のいりちゃんのクラスには何人かいたが、誰もがあの頃の頑なさが取れて、すなおに微笑んでいた。男と女は仲良く出来るんだと良くわかったようだ。(笑) さて、子供たちが着席すると担任のY先生が「塞翁が馬」の話をされた。とてもわかり易い。子供たちは静かに聴き入っていた。これから否応なく辛い体験もするであろう若い子供たちに「だけど何が幸いかわからないよ」と教えてくれた。Y先生、若いけれど、自然体で熱心で爽やかで(わたしの好みのいい男で^^;)好きだな。 先生の話が終わると一人の生徒が「先生、わたしたちに時間を下さい」と発言した。先生にバラの花を一輪ずつプレゼントしたいと言う。一人ずつ前に出て先生に花を渡し、何か一言言い、握手を交わす。子供たちもすなおに前に出て行ってかわいい。いりちゃんの番になって出て行って何か言った。と思ったら先生は堪えきれずについに泣いた。いりちゃんも泣いていた。その後は生徒も先生も泣きながら(でも時々笑いながら)握手。およよと泣く男の子もいた。女の子はもちろん、たくさんの男の子が泣いているのを見て、わたしも泣きましたとも!(笑)美しく化粧したお母さんたちの大半が赤ら顔になっちゃった。 後でいりちゃんに何を言ったかを聞いた。「3年間先生で良かった」と言ったそうだ。(いりちゃんは3年間Y先生に受け持たれた)担任冥利に尽きるね。このクラスは元気がいい。うるさい。担任はさぞかし苦労されただろう。しかしいりちゃんを通して聞くクラスはうらやましいくらい仲が良い。いい中学時代を過ごさせてもらったと思う。感謝でいっぱい。
卒業式に出席するべく中学の玄関に入って受付をすると、プログラムと「Message」というカードをくれた。式場の席について開いて見ると娘からの「お父さんお母さんへ」と題したメッセージだった。 「今までずっと育ててくれてありがとう。ときには腹がたったりしただろうけれど、そんな私をいつもお世話してくれて感謝してます。受験シーズンのとき、お父さんに反抗して、きっとお父さん、ムカついたよね・・・。それでも気にかけてくれて、心配してくれたのかなぁーと思うと、すごくうれしいです。ありがとう。お仕事たいへんだと思うけれど体に気をつけてがんばって下さい。お母さん、いつも味方になって相談にのってくれてありがとう。いつか外国に一緒に旅したいね。二人とも健康的に生きてください。これからもよろしく。2003年3月14日 いり」 これを読んだら涙がポロリ。ややや、まだ3年生が入場もしていないのに、ヤバイ!(笑)
とってもいい卒業式だった。さんちゃんの卒業の時もそうだったけれど、体育館正面のステージは使わずに、中央で卒業生と在校生が向かい合って座り、中央の開いたスペースの片側に少しだけ高い壇が置かれて、ここが晴れ舞台になっている。日の丸なし。春めいた屏風みたいなものが立てかけられ、体育館全体は子供たちの手作り壁画や横断幕などで装飾されている。 5年前のさんちゃんの卒業式には君が代は歌わなかったが、今回はプログラムに入っていた。が、教師も生徒も立たない。起立したのは来賓席だけだったな。当然歌声もほとんどない。君が代を歌う気のないわたしとしては満足。(微笑)堅苦しい挨拶も校長とPTA会長のみ。祝電披露も偉い人のはなし。F中の先生のこういうところ安堵するなぁ。 送辞や答辞という言葉もなし。合唱の後にいわゆる送辞や答辞が始まる。間に詩の朗読が入ったりする。いりちゃんの好きなS君は自作のこんな詩を読んだ。 「ふじのが好きだ」 15年育ってきたふじのが好きだ 山と森がたくさんあるふじのが好きだ きれいで魚がたくさんいる豊平川が好きだ 大人になっても大好きなふじのに住みたい そして最後はふじのの土に還りたい
地名を伏字にしたら情緒がないなぁと思いまして出しました。関係ある方ごめんなさい。 S君、いい子だなぁ。婿さんに欲しい!(笑)
つづく(笑)
いりちゃんは今日は公立高校の受験に出かけた。何とまぁ、朝6:30に出発した。(そんなに早く出なくても十分間に合うのに心配性の友達に合わせたんだな)起こさなくてもちゃんと起きた。眠れなかったそうだ。出掛けに「お祈りしてあげる」とソファに腰掛けさせた。「落ち着いて試験に臨めますように。十分に力が発揮できますように。神さまがいりちゃんのこれからの道を拓いて下さいますように。神さまが一番いいと思われる道を与えてください」などと祈った。夕方の話だが、いりちゃんは落ち着いて受験できたそうだ。よしよし。 わたしの仕事は朝から事務所を出たり入ったり、4回は出掛けたな。落ち着かない。時々携帯電話に麗しい音色が聞こえる。お誕生日をお祝いしてくださる幾つかの携帯メール!ありがとう!外はいくらか暖かい。コートを着なくても車の中はポカポカ。眠くなるくらい。風邪を引いて休んでいたチーフが出勤して電話番をしていてくれる。忙しさが少し緩んだ。 夕方、ある利用者のことで困難なことが起きた。それについて話し合っていたら(結論は出なかったが)帰宅が遅くなった。昼間夫から「今日は函館に行くから帰れない」と電話が入って、自分の誕生日のためにケーキを買うことにしていたが、好きなケーキ屋さんに寄ったらお休みだった。あるいはもう閉店したのかしら?残念。ご馳走を作る時間が無いので、スーパーでお惣菜を調達して綺麗に盛り合わせて、焼きそばを作った。これが今夜のご馳走。いりちゃんは試験が終わってリラックスしている。いや、気だるそう。(笑)食前のお祈りはさんちゃんがした。お祈りするとさんちゃんがすぐにプレゼントをくれた。BIGJOHNのショルダーバック。ヘルプの時にもスポーツクラブにも使えそう。いりちゃんはブルーのエプロン、ゆったりサイズ。ありがとう。ケーキもろうそくもお祝いの歌も今夜はなし。だんだんシンプルになってきたぞ、我家の誕生会。(笑)
3月1日にいただいた花束を披露します。汗みどろの後に手にしたこの花束の可憐さをわたしは忘れません!(笑)すでに天井から下げてドライフラワーの道を歩んでいる。たくさんの人におめでとうをいただいて感謝でいっぱい。わたし、こんなにいい思いをしていいんだろうか?何度ありがとうを言っても足りない。ありがとう。
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