のんちゃん。 お母さんはいつも貴女に怒ってばかりいるけど 寝る前に貴女の寝顔を見ると とっても申し訳ないような自責の念にかられます
お手てで悪い事をすればお手てを叩きます 足で悪い事すれば足を叩きます 悪い言葉を使えばほっぺを叩きます
でも 「おかあしゃん」と言って笑顔で走り寄ってくる 「一緒にネンネしよう」と言う 「お手て繋いで」と手を差し出す 「おせんたき(お洗濯)してんの」と洗濯物を干してくれる
お母さんが泣いていれば自分のガーゼを差し出し 涙を拭いてくれる 拙い言葉で知っている歌を何回でも歌ってくれる お風呂で肩もみもしてくれる
お布団のなかの寝顔を見てると 「お母さんは、貴女に何をしてあげてるだろう」と いつも考えます 邪険にしている事もありますね 必要以上に声を荒らげている事も多いですね 貴女が口にする悪い言葉や口調は お母さんが貴女に対して言っているものですね
それだけ貴女の小さな心を 「まだ小さいから判らないだろう」などと 平気で傷つけているんでしょう 大きくなった時に覚えていたら 悲しくなっちゃうよね
子供が母親を思う気持ちは「見返りを期待しない愛」なのだと 本で読んでいて判っていたはずなのに 忘れちゃったね。ごめんね
お母さんがニコニコしてれば のんちゃんは嬉しいのにね
どうぞ貴女はお母さんのような 「お母さん」にはならないでください いつも今の笑顔を忘れず誰からも好かれるような 優しい愛らしい娘に成長してください
お母さんは のんちゃんに「お手紙」を書きます 郵便屋さんがくるたび郵便受けを覗く貴女にね
ちゃんと郵便屋さんに届けてもらえるお手紙です いろんなシールを貼って 色々なことを書いて 切手を貼って貴女にお手紙を送ります
まだ小さいから判らないかもしれないけど ずっと取っておいてくれるといいな
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