青年はばつの悪そうな苦笑を浮かべ、少年はムッとする。「お前はここが本当に『英知の殿堂』かどうかわかんのかよ」「我にはわからんさ」 カサネは笑む。「だが、あの貴族の娘は信に足るのだろう? ならば問題はあるまい」