はなこせんせいの日記
教育の現場の様子と気付いたことを折々の出来事に載せて綴ります。

2012年12月24日(月) 石から学ぶ

クリスマスイブです。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
幼稚園はいよいよ冬休み。

でも、預かり保育も行いますし
先生たちは、28日まで暦通り働きます!

といっても、お休みをもらう先生達もボチボチ出てきて
やっぱり冬休みモードなのでした。

松橋はといえば・・・
今日も幼稚園に来ています。

今年の冬は、にこにこルームの改装工事がありますので
いろいろと、出てくることが多くなりそうです。

それでも、楽しみがいっぱいなので
わくわくしながらこうして日記を書いています。

さて、先日から書こう書こうと思いながら
機会を逃していましたが
素敵なお母さんのお話。

お迎えに来たお母さん。玄関で立ち話です。
「先生、実は・・」と教えてくださったのが
お子さんとの出来事。
今年行ったCSPの中でお話ししたのかな?
(私は自分が何をいったのか、話しすぎて定かではなくて・・・)
その時に、「こんな困りごとがあったら、どう対応する?」という問いかけに、「その時は答えられなかったのですよ。」と。
「でも、いよいよ子供が、その時の問いと同じことを言って、来た!と思いました」

そのお母さんは、CSPで学んだように返答したそうです。
そうしたら、あっさり納得してくれました。とのこと。

何より私が感動したのは
学びを生かせるお母さんの素直さと行動力。素晴らしい。

百石幼稚園の保護者様は、本当に素晴らしい方が多い!!
そのおかげで、職員は未熟ながら何とか日々暮らしています。

学べる姿勢。それを持っている本人の力がすごいのです。

以前勤めていた会社でのこと。
会社の社長にお供して
ほかの会社の若社長に会いました。
「お宅の社長さんには、会うたびにたくさん学ばせていただくのです」と
熱心におっしゃる姿。

社長は確かに、力のある方でしたが
「??」と思う部分も、若い私には多かったのです。
(今なら、少し違うかも。あの頃私も未熟でした)

それなのに、学ぶ人というのは
どんな人からも(社長、失礼!)
どんな事柄からも
学べるんだなって、
心の底から納得したのです。

そこで私が作った一句
「学べるものは石からも学ぶ」

動かない石からでも、何かを感じ取れる
そんな感性と力を身に着けたいと心に刻んだのでした。

学べる人は
伸びる人。

これは、記憶力の差の学ぶではありません。

学ぶ姿勢や心、行動力、謙虚さ・・・
たくさんのことが「学べる」ことに関係しているからです。

2012年ももうすぐ終わりですが、
素敵なお母さんが、また私に学びのチャンスをくださいました。

もっともっと
学ぶ世界はあるし
もっともっと
まなぶチャンスがある。

わくわくします!!!

2013年は、今年にもまして
学びを深め、変化していきます。
私が巳なら
背中に百石幼稚園をのせて
ぐんぐん進んでいきますよ!

おっと、残りの2012年も学び切ります!

だからね、休んでられないんだって。

楽しい冬休みの

副園長 松橋でした。



2012年12月18日(火) 出会い方

 人でも、ものでも出来事でも。
出会い方で見え方が違うかもしれない。

 今日、幼稚園に素敵な出会いが飛び込んできました。
鈴木メソードをご存知のかた、たくさんいらっしゃるでしょう。
バイオリン等の音楽教育を通じて
こどもを豊かに育てるというものですが
私も「すごいなあ」と思っていました。

 その鈴木メソッドを持って
あゆみ保育園の卒園児のお母様が来園なさいました。
そのかたもバイオリンを演奏していらっしゃるので
存じ上げていたわけです。

 今度鈴木メソッドの大先生がいらして
講演をなさるそうで、一緒に演奏会もするそうです。

面白そうです。

 講演会(演奏会?)の内容は園に張り出しましたので
そちらをご覧ください。

 さて、そのお母様が「鈴木メソッド」といったとき
「あ〜、鈴木メソッドですか}とお答えしたら
「ご存知ですか〜嬉しい!」と大変感激されていました。
ちなみに、あとで園長に話したら
園長も知ってましたが。

 なんだかこの辺ではまだ知名度が低いらしく
変な宗教と勘違いされたりするんですと
いっていました。
 いえいえ、幼児教育や早期教育を少しでも調べたり学んだりした人なら
一度は聞いたことがあるはず。

 なんだかご縁を感じて
詳しくお話を聞くことになりました。
ありがとうございます。

 鈴木メソッドからは有名な演奏家も生まれていて
有名だとおもっていましたが
中には知らない方も当然いるでしょう。
私だって、まだまだ知らないことがたくさん。

 私がモットーにしているのは
「知らないことを拒否しない」ことです。
そして、どんなに有名なものでも
「自分の感覚」を信じることにしています。

 これまでも幼稚園では「知らないことを知る」ための
たくさんの学びをしてきましたね。
 
自分が知らないだけで
たくさんの人がそのよさを知っていることってあります。

 百石幼稚園も、知らない人たくさんいます。
 でも、いい幼稚園だと思っています。そうするように努力しています。

 知らないことに出会ったとき
出会い方によって
拒否したり
受け入れたりするでしょう。

 出会いって大切ですよね。

 先日、ある占い系雑誌の表紙が気になって手に取りました。
上機嫌でいると、幸運になる!というものでしたが、
中を読むと幼稚園でもやっている
「グットアンドニュー」のことや
その他心理学の手法が書かれていました。
最新の「ポジティブ心理学」から引用したものです。

 私は心理学の方面から学びましたので
怪しさも何も学問だとおもってとりいれました。
でも、この本から入った人は
なんだか胡散臭いと思う人もいるかも。

 そうそう、胡散臭いといえば
五日市剛さんの「魔法の言葉」の本も
最初はかなり胡散くさかったのです。

 でも、内容はとても心に響いて
ブックフォワードで皆様にご紹介しましたね。

 どこから入ってもよいものはよいと思いますが
でも、人は心の生き物ですから
「好いぞ!」と思って取り組むのと
「本当?」と思って取り組むのでは
成果が違ってくるでしょう。

 こどもも同じ
この子は、きっといいぞと思うとよく育ち
大丈夫?と思いながら育てるとそうなります。
これも心理学の研究で証明されているのです。

 おかげさまで百石幼稚園には
有名無名にかかわらず
よいご縁が飛び込んできてくれます。
逆にすごく有名で
やっぱりやったほうがいいかな?と思っているものでも
どうもしっくりこないものもあります。
きっとその感覚はあっているんだ。

 これからもこどもたちのために
じっくりと現実を見据えながら
感覚をとき澄まして
よい環境を整えます。

 ちょっと哲学的な話ですが
出会い方について語った

副園長 松橋でした。

 



2012年12月06日(木) 思い描く幼稚園へ

 連絡帳に、たくさんの感想ありがとうございました。

子供たちの成長の喜び。
先生たちの劇へのお褒めの言葉。
毎日の生活への感謝。

 なんてたくさんの
「言葉の宝物」をいただいて
感謝の言葉しかありません。

 また、あるお母さまは
子供のいる先生たちが
わが子をよく見られないだろうからと
お気遣いくださいました。

 涙が出そうになるくらい
うれしかったです。

 本当に未熟な私たちではありますが
それでも、園児を思い
保護者を思う気持ちは
人一倍だと思っています。
信頼関係を感じて
人のつながりって温かいなあと
感激しました。

 集う人が、みんな幸せになる。
そんな園づくりを目指しています。

 発表会を見ながら
遠方からいらした祖母様が
幼稚園の様子を見に来てくださいました。
日頃、行事の時も簡単に来られる距離ではないからと
主任がご招待したようです。

 園を見て、帰り際に
「本当にこの園に娘と孫がお世話になってよかったです。
正直、ここに来るまで心配でしたが、園に来て
様子をみて、本当に安心しました。
それに先生、素敵な園ですね。都会でもなかなかこんな園は
ないですよ。」

 うれしかったなあ。

 まだまだだけど、でも
オンリーワンの「ここにしかない、ここだからこそ」の
素敵な幼稚園を目指しています。
だからこそ
とてもうれしい言葉でした。

 そう、田舎の良さを生かしつつ
都会にもないよさをもって
みんなが幸せになれる幼稚園を。

 職員にも伝えました。
職員の様子もほめてもらいましたよ。
みんなでこの環境を作ってくれてありがとう。
ぜひ、このメンバーであることを誇りに思い
そして、期待を裏切らないよう
また頑張っていこう!

素敵な子供たちと
素敵な保護者と
素敵な職員と
素敵な環境。

素敵な副園長になれるよう
今日も頑張る

副園長 松橋でした。



2012年12月02日(日) 教えられたこと

 あー、発表会終わりました。

まだ、1ヶ月あるとはいえ
気持ちの上では2学期も終了に近づいています。
大きな行事は終わり、
しばしの休息・・・。

 ま、そういうわけにも行きませんが。

 発表会にかこつけて
サボっていた(わけではないですが、手のつかなかった)
書類作成。
今週はそれらをすべて終わらせる。
それら・・・そう複数。
涙がでそう。。。

 発表会はいかがでしたか?
ご感想はぜひ連絡帳でお知らせください!

 当日会場でもたくさんのご感想をいただきました。
特に、「ライオンキング」は
たくさんのお褒めの言葉をいただきました。
あ〜よかった!

 練習時間はあまり取れませんでしたが
なんといっても先生たちで
本物を見に行ってから練習に取り掛かるという
気合の入れようでしたので
うまくいってくれないと困る!

 特に、シンバ役の先生には
「すばらしかった!」と賞賛が!
私も、彼女のおかげで劇がぐっと盛り上がったよねと
話していると
「一人だけほめないでよ」とは園長談。
いや、ほかの先生も褒めましたよ。
でも、やっぱり彼女のがんばりは
大いに認めるべき。
発表会を子守しながら見に来ていた妹も
「それにしても、上手でもあったし
一生懸命さが伝わって、本当によかったよ」

 そうだね、そこだ。
一生懸命さ。
見ていた人を感動させたのも
そのことだと思います。

 彼女の演技を見ていて
忘れかけていたことを教えられました。
私やベテランチームにとって
ライオンキングを演じるのは、3度目。
また、ほかの職員も
職員劇をするのは経験済み。
そんな甘えがあったような気がする。
「きっと何とかなる」と。

「余裕」も大切だけど
とにかく、真剣に一所懸命に取り組む
姿が人を感動させることを
忘れていたのかも知れない。

そういえば
未熟な私たちだけど
当園のよさを
「先生たちの一生懸命さ」といってくれる方が多い。
もちろん、何でも全力投球しているつもりですが
今回の劇で
新人の彼女が
大事な事を
思い出させてくれました。

教育という仕事は
終わりがないし
一生懸命にやればやるほど
仕事も増える
慣れてしまって「それなりに、毎度おなじみ」でやりたくなる
そういう面はある。

でも、
常に進化しようと
こどもたちのために最新でいようと
挑戦する。
それが
百石幼稚園のよさなんだ、きっと。
そう、こだわってきたことだ。

音楽でも造形でも
好いもの、新しいもの
工夫して、考えてやってきた。
今回のライオンキングも
少し台本に手を加えて
よりこどもたちに伝わりやすくした。
そして、彼女の好演技。

思いは、伝わる。

本人は気づかないだろうが
今だからこその姿に
学びました。

いろんな年代がいて
影響しあう。
縦割り保育と一緒で
大人もまた同様ですね。

 さあ、連絡帳が楽しみです。
思いを、つづって下さい。

三学期に熱く燃える

副園長 松橋でした。
 


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