月と散歩   )   
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2004年06月23日(水) ただいま おやすみ、また あした。


ちょうど、半年ぶりで どうもごぶさたです(苦笑)。

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今回はずいぶんと長い『旅』でした。

いや、べつにどこへ行った ってわけじゃあないんですが。

カッコよく言えば、ココロがどっか行っちゃってました。はい。

…カッコ悪く言えば、逃避です。
ココロの逃避行。
おお。カッコいい!(わるいって)

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この半年、ダイジェストで振り返ってみると…。

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一月。

正月、実家からいろいろ気まずい感じで帰ってきてから、長い『旅』が始まりました。

地元の仲間のこと。
別れ際の、気になる台詞。

親のこと。
今より、もっと先のこと。

仕事のこと。
職を失うということ。
新しい職に就くということ。

食べていくこと。
生きていくこと。

…消えていくこと。

『ひとり』と『ふたり』と、『みんな』。
ひとつめのゴールと、最後のゴール。
その途中の、思わぬ落とし穴。

そんなことが複雑に こんがらがって、足元に絡み付いて
それでも目の前の現実にしがみついて。
流されて。
言い訳考えて。
また流れて。

気が付けば、元いた処に立っている。
…ってか、動いてないんだけど(苦笑)。

『そいつ』は、過去か先かわからないところからやって来て
黒い外套で僕に重く圧し掛かる。
そうなると、もう動けない。
眠れない。
起きれない。

そんな、一月。

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二月。

「うまれてごめんなさい」で、26年経ってしまった(笑)。

記念の日に、彼女と映画を観に行った。
『ジョゼと虎と魚たち』。
くるりが音楽監修をやってるから、ってだけの理由で観たかったんだけど、
観てるうち、6年前の自分がやってきた。

「やあ。年食ったな」

「よう。青いな。相変わらず」

「どうだい?そっちは」

「こっちはこんなさ。どうにもならんよ」

「いいさ、うまくやってんなら」

ってな具合に。

しばらく思い出話なんかしてるうち、呼んでもないのに『あいつ』が来た。
覆い被さられて動けなくなって、エンドロール。
くるりの『ハイウェイ』で、監督の意図とは別のツボにハマって 泣きそうになる。
…そんな映画(どんな だ)。



この時期、進学か再就職かで悩む。 大いに、悩む。

そんな折、とてもよい出会いをする。
限りなく僕の理想に近いことを、もう10年やっているひとで、
社長という肩書きをぶらさげているのに、とても気さくで話やすくて、こわい人。
なんか矛盾してるように聞こえるかもしれないけど、そういう人なのです。

そういう人に、僕は惚れてしまった。
出会って一週間後に
「ぜひ、ここで働きたいんです!!」
と言ってしまったくらいに、惚れてしまった。

長い間 悩んだわりに、決断に時間はかからず、迷いもなかった。

そんなわけで、再就職の線で行くことに決定。

以来、そのひとが主宰の工房に月イチで顔を出すようになって、それはいまだに続いている。

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長くなるので、今日はここまで。


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