つたないことば past|will
校庭の片隅の錆びた鉄棒 乾いて干上がった校舎の壁 黒い影を落とすアスファルト あの頃無限に思えた世界は 今はただ狭く見えて それが無性に悲しかった 全てが上手く行くと思っていたあの頃、 俺はそこから一歩も進めないまま、
街の路地裏 ひとりイラついて 早く今日が過ぎれば良いと 荒れる日々 現実に触れるのが怖くて 目を閉じて 耳を塞いだ それが逃げている事だと とうに知っていた 夜の街を彷徨い 冷たい空気を飲み込む ただ誰かに 手を差し伸べてほしくて 泣きたかった 笑いたかった 当たり前のように それだけを繰り返す日々を 本当は誰よりも 何よりも望んでいたんだ 叶わないと知っていても いつもまでも願っている
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