つたないことば
pastwill


2004年03月20日(土)  

目の前にあふれていたはずの光は突然遮られた
歩いてきた道さえ見えない
確かにそこにあった記憶も事実も
今はただひたすら暗い闇の中だ
きっとあの瞬間から
前に進むことしか出来なくなったんだ
差し伸べる暖かい手も笑顔もない
もうあの場所へは帰れない

それでもぼくは
それでも

今だけは足を止めて


2004年03月17日(水)  

風が吹いたわ
でもとても冷たい
全てを凍りつかせて
私を竦ませた
地に張り付いた足は
動かすことも出来なくて
私はただ立ち尽くす

風が吹いたわ
でもとても温かい
すべてを包んで
私を呪縛から解き放つ
しかし私は根を下ろした
ここで芽を出し
花を咲かせるために

冷たくても
温かくても
私はここにいるわ

あなたのために
この地に
ずっと


2004年03月03日(水)  嘘つき

昼下がり電話のベル
受話器をとればいつもどうりのあんたの声
「元気だよ」
「平気だよ」
「心配すんな」
そんな言葉は聞き飽きた
あたしは嘘をつくのよ
この受話器の向こうのあんたに
寂しくなんかないわ
苦しくなんかないわ
ねえ これが全部嘘だと気づいてる?
気づいてほしいの
傍にいてほしいの
もうどこにも行かないで
ここに

あたしは嘘をつく
止めたって聞かないあんたたちだから
いつかここに帰ってくる日まで
あたしは嘘つきのままで



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