快賊日記「funnyface」

2005年05月30日(月) エコー。

思い出す声がある。
覚えてる声がある。
遠く近く響いては心を励ましてくれる声。
大事な人の大事な言葉。
他愛もない会話。一つ一つが私を押し上げる。
まだまだ頑張れる。いつかそこへたどり着いた時、
同じ声で同じ言葉をかけて欲しいと思う。
とても甘ったれな私はそれを願って
そうなるようにとひた走る。
泣かない事を誓ったのは遠い遠い日。
泣かされるのはいつでも同じ思い出。
痛む心には今は気づかないままでいい。
立ち止まらないよう。その先をいつでも描いて。



2005年05月28日(土) 紫陽花の夢

自宅に花があるというのはとても
心が和みます。田舎育ちのせいか、
自然がそばにないとちょっと落ち着かないと
いうか、淋しいというか。
いつか自然に囲まれて暮らしたいと思う。
晴耕雨読なんてとても出来ないけど、
そういうのもいいなと思う。
日々自然を感じて野生を感じて生きて行く。
人の生とはそんなものだと日々感じながら
生きて行く。
人として生まれた私の少なからずの理想です。


−自宅にて−




2005年05月27日(金) キックオフ

初夏の風が気持ちいい日。
夕暮れ時がとても綺麗でついついカメラを取り出して
しまう事が増えてしまいます。
いくつも写真を撮っても結局何に使うわけでもなく。
それでも昔からよく写真を撮っていたような
気がする。多いのは空の写真。
よく空を見上げるから。それと猫。
それでも彼らはあまりじっとしていてくれなくて
後から見るとだいたいぶれていたりする。
それすらもいとおしく思えるのだから彼らはやっぱり
凄いと思う。残しておきたい瞬間がある。
いつか色あせてしまうであろう遠い昔の記憶。
その時に何を感じたか。今では思い出せない事柄。
全部本当は収めておきたいのだけど。
撮った写真に始めて気づかされる事があって
悔しい思いをするから、本当に大事な時は自分の目だけを
頼りにする。それでも鮮やかな今を撮りたくて。
「カシャ」瞳とフィルムに残る色はきっと同じ。
全員が同じ思いになるこの瞬間。何よりも大切な瞬間。




−国立競技場の夕涼−ガンバレ、ニッポン





2005年05月21日(土) シーズン。

だいぶ暖かくなって来ました。
少し汗ばむくらいに暑い夜とか、
眩しくて目を細めてしまう日中とか
そういう空気の中に違う明日を
探して生きているような気がします。
早く早くと自分をせかして、
それでも追いつかない自分に苛立ったりもする。
言い訳をしながら生きても何もないと
分かっていても、今のこの状況がよくならない
限り、限界にたどり着く程の事も
出来ないんじゃないのかと思ってしまう。
独りよがりな思いは、それでも正しく真っ直ぐ。
早くこの思いだけで生きていければ。
この熱だけで呼吸を出来れば。
でもきっとそうやってたどり着いても
その先が続くから。
努力は大切な力です。自分を育てる。
耐える事を覚えていつか越える日が来る。
そうやって何年も生きていて、そしてこの先も。



2005年05月13日(金) 記憶

過ぎた過去はなぜ切なく思えるのだろう。
それが美しいものならなおさら愛しく切なく。
その日の思いが蘇れば、よどみなく涙が溢れる。
あの日に帰りたいとさえ思ってしまう。
過ぎた過去にすがって生きる事はないけど。
それでもあの一瞬は本物で大切で、今でも色あせる事
なく、むしろ鮮明に思い出され手を伸ばして欲してしまう。
今が辛いからというわけでもないのに。
遠い記憶の物語はそうやっていつも私を揺さぶる。
思い出したくない過去でさえそうなのだから、
愛しい過去は麻薬のようなもの。
それでも新しい扉を見つければ迷う事無く
開いて進み、その先に果てを見出すのだろうけど。
美化、されているのかもしれない。
それでも大事で愛しくて帰りたい過去でいいのだと
思う。同じ気持ちになりたくて今を生きるから。
前へ進むことと帰りたい過去がある事。同等に大切で。
きっとそれが私を突き動かすもの。



2005年05月09日(月) レットイットビー

ただ毎日忙しく生きている。そんな感じの日々が続いてる。
もう何年もそうして生きている。子供の頃から手に入れたいものが
はっきりしていた私は、もうすでにその頃から急いでいたんだと
思う。だからちょっと疲れてもそれが普通と思える。
人の世は希望と絶望に満ちている。そしてどちらも私を
急きたてる。それを手にしたくて、それから逃れたくて
ただ走る。時に躓く事もある。言いたくない事も言う。
誤解したまま誤解されたまま一生会わない人もいる。
それがどうしたというのだろう。私は私の信念に一つも
迷いはもっていないはず。良心に恥じる事はしていない。
意地を張って守り通して来たそれはきっと、唯一正しいものだ。
だから今も走りつづけるように、ただ必死に生きている。
呼吸をするだけの生だ。決して止まらない。まるで自分の
限界を図るように無理の一つもきかす。
大丈夫。きっとずっと走っていける。この姿が一番正しい。
ただ生きる事。人の生のあるべき姿だ。
ただただ生きる。呼吸をする。あるがままの姿で。


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