2015年02月14日(土) 不折筆。
ハッピー・ヴァレンタイン・デイ!
ハッピーですか? チョコレート食べてますか? チョコレートおいしいですか?
菓子業界の陰謀だっていいじゃないですか、チョコレート贈って貰って食べておいしくてみんなハッピーなら。
ええ、私にも「ヴァレンタインなんて」とか「恋人たちよ呪われよ」と思っていた時期がありました。でもね、それは視野が狭かったせいだといまは思うんです。いまはね、何ごとに於いてもみんなが愉しくてさいわいであれ、と思うんです。
さて、枕(前段)の通り本日はヴァレンタイン・デイなのですが、何とヴァレンタイン・デイにして本年はじめての日記記事を書いております。年が明けて新年の挨拶もないままに一ト月以上も放置でした。あらまあ。
何をしていたかと言いますと、関わっている自助Gの催しなどがあってちょっと忙しくしていまして、個人サイトの方まで気がまわらなかったのでした。その割りにはTwitterには頻回に渡って出没していましたが。Twitterは「短文投稿サイト」ですので、細切れの時間でも関わりやすいんですよ。
その自助Gの催しも無事済んで(関係者のみなさん、おつかれさま&有難うございました)、これから自分のことに集中していこうかな、というのが私の現在であります。
一昨年、2013年までは持病のせいもあってずっと調子が思わしくなく、しょっちゅう寝込んでいましたが、昨年2014年のはじめ頃から持病が寛解してきまして、尿道狭窄で頻回の入院・手術はしたものの、おかげさまで元気ではありました。
明けて2015年の現在も、概ね元気であります。尿道も5回手術しましたが5回めでようやく成功を見たようです。身体に挿さっていた管も全部取れました。その辺りのことについてはサイトメニューの「surjery」ページに記録しておりますので詳しくはそちらをどうぞ。
最近の衛澤はどうしているかと言いますと、久し振りに小説を読んでいます。持病のために心身の調子が振るわなくなりますと、本が読めなくなります。目がすべる、と言いましょうか、目で活字を追うのですが、内容が頭に入らないという状態です。ここ7〜8年はそんな状態で漫画も絵本もまともに読めなかったのですが、今年は年頭から字の本を読んでおります。
何を読んでいるかと言いますと、田中芳樹さんの「銀河英雄伝説」(以下「銀英伝」)です。私が学生の頃、1980年代後半に流行した小説で、私もその頃シリーズ第1巻を読んでいました。とてもおもしろかったのですが、学生時代はほんとうにお金に乏しく、シリーズを買い続けることができず、買って読んだのはその一冊きりでした。
時代が下って2014年。1980年代末にリリースされたアニメーション版「銀英伝(本伝)」がCSで放送されまして、私は折りよくその第1話を見ました。おもしろかったので続けて見ること約半年。全110話完走しました。そのアニメーションもおもしろかったし、アニメーションを見ていて小説の第2巻以降も気になってきたのとで、思い切って原作小説全10巻(本伝のみ)をオトナ買いしました。創元SF文庫版です。
余談ですが、私が購入・所持する本の半分は、小説も漫画も資料本も、学生時代にほしくて買えなかったものだったりします。青春を金で買い直していると言いましょうか、そんなところなのかもしれません。
田中芳樹さんという作家は手掛ける分野の非常に広い人で、推理ものやSF、軍記ものなど沢山のシリーズを刊行していますが残念なことに筆が遅く、数あるシリーズものの中で完結しているのは「マヴァール年代記」と「夏の魔術」、そして「銀英伝(本伝)」だけなのです。本伝のみとはいえ完結している(外伝は未完)ことが私をオトナ買いに走らせた一因でもあります。
更には、先頃TVアニメーション化が決まった「アルスラーン戦記」も第一部は完結しているし(第二部続刊中)これも学生時代に第一部までは読んだし荒川弘さんのコミカライズもおもしろいし改めて買い直そうかな、などと悩んでもおりまして、今年は私の周辺半径30cm辺りで田中芳樹イヤーです。
「銀英伝」を順調に読み進めていますが、30年ほど前の作品だというのに、これがおもしろくて。長い長いお話なのですが、中途で飽きるということがない。ああ、自分もこういうものをこそ書きたい、と思ったりします。ほんとうにおもしろい作品というのは、執筆意欲を強く刺激するのですね。
長らく読めない(=書けない)時期を過ごしていたので、私にはリハビリテーションが必要です。たとえ少しずつでも、読み書きをせねばならないししていきたいです。
長く使わず埃を被ってはいたけど、私の筆はまだ折れてはいないんだと思っています。