衛澤のどーでもよさげ。
2005年03月30日(水) 人は考える……。

人はみな考えるスケベである。

これはかのクリエイター堀井雄二さんの御言葉です。実際そうなんだろうなと思います。
この事実と関係があるのかないのか判りませんが、ぼくの友人は男性でも女性でもエロゲームを入手すると順番に貸し出してくれます。エロでないゲームを入手しても特に貸し出しはありません。エロゲームに限ってまわってきます。何故だ。

で。まわってきたんですよ、二作。一方は男性向けエロゲーム、一方は女性向けエロゲーム。女性向けの場合は「エロゲーム」と呼ばずに「乙女ゲーム」と呼ぶらしいですが。結局Hシーンがあるかないかで年齢制限が掛かっているのですから同じですね。
エロゲームの定番なのでしょうか、両方ともアドベンチャーゲームです。テキストを沢山読んで幾つか出てくる選択肢を択んで進めるやつですね。先ず男性向けの方をプレーイしたのですが……駄目ッス。

エロの部分を愉しむ以前に、文章の巧拙が、物語の構成が、文字の校正が、気になって気になって気になって仕方がありません。如何にも「創作初心者が書きました」という文体と構成と、推敲をしていませんと宣言しているかのような文字の変換ミスが目についてゲームどころではありませんでした。
……エロくなかったし!

続いて乙女ゲームの方を……(仕事しろ)。
あー、何だか安心。CGも乙女好みにきれいだし、テキストもプロの手になると判るくらいに巧い。物語も乙女好みなのかもですが、ぼくがいつも「これはどうかな」と思ってしまう前世絡みです。でもいいんだ。ぼく好みの背広眼鏡男性がいるから(眼鏡萌え背広萌え)。

プレーイしていて新鮮だったのはHシーンに男性の声だけが入っていること。男性向けエロゲームでは女性の声だけが入っていたりしますから乙女向けとなるとこうなるのが当然なのでしょうが、これまで経験がなかったものでおもしろかったです。声優さんもいろんな仕事をするようになったのねん、と妙なところで感心。
……でも、あんまりエロくないのな。

R-18のエロゲームがあまりエロく感じられないのは、ぼくがオトナになったということなのでしょうか。うーん?


【今日の心から】
藤圭子さんと宇多田ヒカルさんはほんっとーにそっくりだな。間違いなく母娘だ。

2005年03月29日(火) サイタヨ。

本日、当県当市内で桜が開花しました。紀三井寺で確認されたそうですよ。来週辺りが満開ですね。石段を上るのが苦でない方は紀三井寺へどうぞ。桜の名所であると同時に西国三十三箇所二番札所でもありますので御参りもどうぞ。
土産ものは期待しないのが吉です。参道に土産もの店は並んでいますが特に(以下自粛)。

暖かくなりましたねえ。私は早くも屋内ではシャツ一枚で過ごしていますよ。あと一ト月もしたら靴下なんか履いていられないくらいに暖かくなってしまうんですね。
今年の夏は新しいサンダルが欲しいな。一〇年履いた奴にはそろそろ暇をやって。


【今日の一ト息】
今月分の原稿を送付。締切二日前。締切日前に納めると「早々と納稿ありがとうございます」とか言われるんだけど……早く納めないと不安で仕方がないのですよ(小心者)。

2005年03月28日(月) じわりじわりと。

昨年末からじわじわ進行中の体重減量計画の成果がじわじわ見えてきました。じわじわ体重が落ちてきて当初より5kg減です。じわじわ。
たった5kgですが、あるとないとではやっぱり違って減量前よりも少ーしフットワークが軽くなった(ような気がする)ですよ。トレーニングメニューにダンベルスクワットを入れていて脚力がついた御陰もあるのかもしれませんが。
そーすっと毎日150回ものスクワットを欠かさない森光子さんはすんごく身軽なんだろうなー、と想像も容易であります。

現在はウエイトトレーニングが中心なのですが、筋力がついてきたのは確かなようです。当初よりも重いウエイトを多い回数挙上できるようになってきました。これからは心肺機能と持久力の向上も視野に入れて歩くとか泳ぐとかもする心づもりです。
体力をつけておかないと全身麻酔とか開腹とか耐えられないかもしれませんからねー。

しかし、腰まわりはサイズダウンしてきているのに腹が出っぱったままへっこまないのは何で?


【今日の夏のようなサマーな希望】
安くて変な柄のアロハシャツを購入の上着用を希望(変な柄って案外ないんだよ)。

2005年03月27日(日) べーぐるぐるぐる。

ひとり暮らしなのにドレッシングを1リットル瓶で買いました。駄目ですか。
ドレッシングで食べる南瓜も旨いです。そろそろ季節なのでアスパラガスなんかも食べたいと思います。

自力で行ける範囲のベーカリーはどの店もベーグルパンをつくっていなくていやーんな感じです。食べたいのに。
などと思い、友人に「ベーグルを売っているベーカリーを教えれ」と電話したら割りと近い店舗を教えて貰えたので、早速買いに行きました。やっとベーグルにありついたよー、とやれやれ感(何だそれ)を引き摺りつつ帰宅したら留守中に来宅したらしい家族の者がベーグルを買って置いていってくれていました。
被るときってどんどん被ってしまいますね。当分ベーグル生活です。


【今日のどっちかってーと】
「自分は頭がいいんだ」とハナに掛けた奴よりも「自分はあんたと違って頭悪いからね」といじける奴の方が苛々する。

2005年03月25日(金) またか…。

午前三時就寝。午前五時一七分に目が覚める。

胃が痛えってよ!
前回は「痛いけど知らん振りしちゃえ」とか考えられたけど今回は直ぐに起き出して白々と東の空が明けはじめる中をコンビニエンスストアへと走りましたよ、液○ャベ買いに。

……原因が判らない。食べすぎたとか消化のよくないものを沢山食べたとか悪くなったものを食べたとか、お腹が痛くなるようなことをした憶えもないし、前日は「寝る前に喰うと胃に負担が掛かるから」と空腹感を我慢して空きっ腹のまま床に就いたのに。
「空きっ腹」を長時間続けたのがよくなかったですか?

痛みで「まる一日は喰う気がしない」と思ったので、いつもの通りお腹にやさしそうな飲むヨーグルトと、今日はカップ粥を買ってきましたよ。ポ○カの「鶏団子と彩り野菜の上海粥」、おいしかったです。
Qピーの「ダイエット宣言」シリーズのカップリゾットは御野菜が割りと沢山入っていてそれはいいんだけど、何だか食べづらいので身体が弱っていないときにどうぞって感じだ。ちょっとお高いしな。

わし、明日は県のイベントにゲストとして参加しないといけないんだけど、大丈夫なんだろか。


【今日の心の底からの叫び】
モリゾーさんはムックじゃないよ!(半泣)

2005年03月24日(木) 日本人はミステリが好きだね。

昨夜偶然見た二時間ドラマ(サスペンスですね)に「トランスジェンダー」という言葉が出てきて吃驚。そしてその当事者(MTF)の役を「昭和最後のアイドル」グッピーこと高橋由美子さんがやってらっしゃったので二度吃驚。
まだまだ誤解や興味本位の部分は多いけれど、定義する「言葉」が大勢の人に認知されていこうとしているのはよいことではないかと思います。それが理解のきっかけにもなり得るだろうから。

しかしとうとう二時間ドラマにまで題材として取り上げられるようになったということは、

1.トランスジェンダーの問題は一般に特殊性が薄れてきた
2.二時間ドラマのネタが尽きてきた

……どっちだろう。

グッピーのお姉さん役の人がグッピーに言う
「あなたが普通の女の子だったらね……あなたは女の子だけど女の子じゃない」
という台詞が世間のトランスに対する意識をよく表していると思った。特例法についての台詞も少し含まれていて、二時間ドラマもここ(ドコだよ)まで来たかと感心したよ。


【今日のちょっと付け足すだけでとてもうるさそう】
■平野レミーマルタン

2005年03月23日(水) しどけない。

近頃とても怠け者です。身体はそうでもなくてトレーニングも何とか続けられていますが、脳が怠けています。県の催しもの参加や今月締切の原稿とか、やらなければならないことは沢山あるのに、そういった仕事に脳が拒否反応気味。「考える」どころか作業を「はじめる」ことすら拒否。締切近付いてるよ……。
そんな怠けた脳がQピー「炒めたまねぎ」ドレッシングのCMのお姉さんの声にじわじわと侵食されていきそうになっています。誰かどうにかしてください。電波みたいですよ、あの「いためたまねぎいためたまねぎいため……」ってお姉さんの声。


【今日のdotch】
声に出して読めない日本語が読めなかったことの方が少ないんですが(ムリムリサンデー以外は大抵読める)、これは読めない人が異常に多いということでしょうか、私が人並み以上に読み取り能力に長けているということでしょうか、どちらなのでしょう。

2005年03月22日(火) ベーグル。

しんどかった……。
何故ってさ。きっかり二週間おきに受けているホルモン注射のために先週金曜日(18日)に出掛けたらばさ。病院が「誠に勝手ながら18・19日は休診します」って手書きの貼り紙がしてあってクローズドだったのさ。連休前に。
御陰で注射日が四日もずれてホルモンバランスが崩れてプチ更年期障害だったよのさ(何故かピノコ)。何で突然休診したかなあの病院。

早く注射して貰わないとしんどくてたまらんので今日は雨が降る中を自転車漕いで行ってきたよのさ(またピノコ)。注射して貰うためだけに雨の中4kmも走るかと思うと何だかつまらないので自分にちょっとサービスしてあげました。
病院近くのMクドナルドに寄ってモーニングメニューを買って帰ったのです。いわゆる朝Mック。食べたのは昼だけど朝Mック。

ただいまロケテスト中のサラダマリネベーグルサンドと、ほんとうはソーセージエッグマフィンが欲しかったけれどちょびっとだけ節約してソーセージマフィンと。どちらも旨かった。特にサラダマリネベーグルサンドは朝だけでなくレギュラーメニューにしてほしいと思うくらいに美味でした。
マフィンにしてもベーグルサンドにしても、Mクドナルドのモーニングメニューは旨いよねー。朝Mックは旨いのにどうしてあんなにレギ(以下自粛)。Mクドナルドの人気の不思議だよね。

ところでベーグルパンがいわゆる普通の「パン」よりもちょっと高価なのは何故なのでしょう。ハンバーガー用のバンズはほかのコッペパンや菓子パンと変わらない値段なのにベーグルパンはいつ見てもお高いです。
そしてあの独特の食感とかたちの秘密を知りたい春雨の午後なのです。

そんな訳で、ちょっと調べてみました。
ベーグルパンの起源は一七世紀のオーストリア。トルコ軍侵攻に苦戦中、ポーランド軍に助けて貰ったのでオーストリア国王はポーランドへの献上品としてポーランド騎馬隊の徽章である鐙を模したパンをつくらせたのだそうです。だから輪っかのかたちしてるのねん。ドイツ語(オーストリア公用語)で鐙を「Bugel」と言い、これが「ベーグル」の語源となっているとのこと。
そんで以て、ベーグルは焼く前に一遍ゆでるんだとさ。食感の秘密はこれ。ほほう、なるほど。

ほかのパンに比べて低カロリー低コレステロール。これで腹持ちがよければ常食したいところだが、何だかそうでもなさそう。食パンなんかよりは腹が減りにくいみたいだけど、やっぱり米には敵わんみたいだ。
値段の秘密は判らないままだ……一遍ゆでる手間賃?


【今日の察しづらい距離感】
アイスクリームパフェとイカゲソの間で揺れる乙女心。

2005年03月21日(月) 筆先の感覚。

一年くらい前に某社の編集記者さんに「あなたはまだ感覚で小説を書いているような部分がある」というようなことを言われた。そのときは「そうかあ」くらいにしか思っていなかったのだけど、一年経っていま「ああ、感覚だけでやっちゃってるな」と自分で思う場面が頻発している。

要は、策に策を重ねてできた結果ではなく、「おそらくこうだろう」という方向へ向けて書いてみたらよい結果が出るものばかりが書けていました、ということ。書いているときは自分なりに細部まで構築して仕掛けたつもりだったけれど、後から考えてみるとやっぱり感覚的に過ぎないと思える部分があったり、いま書いているものもあんまり考えずに書いてしまっているものが多かったりしている。

別名義作と衛澤名義作はやっぱり作風を変えておきたいので、その辺りは工夫しているけれど、衛澤名義作と比べて別名義作はほんとうにテキトーなフィーリングででき上がっているな、とちょっと自己嫌悪気味。
それでも編集の人も挿画の人も読者の人も誉めてくれるんだもんなあ。困ったなあ。


【今日の作戦】
モリゾーさんにフライング・ボディ・ラヴ・アターック!

2005年03月20日(日) 観た…。

納得いかねーっ!

昨日レイトショーで映画「ローレライ」を観てきたんですよ。結局原作は文庫版第一巻のみを読んだだけで劇場に赴きました。エンドロールがはじまった途端に思わず口をついて出たのが冒頭の言葉です。
結論としては「原作は読まないで先ず劇場版に当たる」のが正解だと思います。原作を先に読んでいるとどうしても「映画と原作を比較」してしまうから。それではおもしろい「かもしれない」ものもあんまりおもしろく感じられないのではないかと思います。

まだ原作を読んでいなくて、映画を観に行こうかと考えている方は「先に映画」をおすすめします。映画を観たら厭でも映画で語りきれなかった部分を知りたくなると思うから。
どだい、あの原作量を二時間強に収めようというのが無理な話なのだろうから、多少のことは目をつぶらないといけないのだろうとは思うのですけどね。
それにしたって総上映時間二時間〇八分、一時間を経過した辺りから「それはないやろ」と呟いてしまうこと数回、何ともはや、よくもまあこんな脚本にOKが出たなと、身体が捻れるくらいに首を傾げますよ私は。

まだ御覧でない方には「観るな」とまでは言いませんが、一八〇〇円と交通費とを支払って観たら腹が立つかもしれませんよ、とは予め言っておきたいです。私はレイトショー料金一二〇〇円で観たのでまだ何とか憤りに忘我するまではいかずに済んでいますけれどね。
一ト口で言うと「新世紀エヴァンゲリオン+沈黙の艦隊+天空の城ラピュタ÷2」という感じ。

CGがきれいだったな……きれいなだけで、CGは所詮CG。ほんもののセットには敵わないのだわ。艦内はきちんとセットを組んでいるのに、伊507のフィギュアを海洋堂につくらせているのに、何故たとえ張り型でも外観までセットを組まないのだ。何故ミニチュアを数種つくって「特撮」をしないのか。その方がずっと迫力ある映像になったと思いますよ。何でもデジタライズすればいいってものではないでしょう。潜航シーンは撮影があまりにも難しいだろうからCGになるのは仕方がないにしても。。
「沈黙の艦隊」が何故実写映画にならないか、その理由が判った気がしました。

モブシーンに富野由悠季監督を出したり、パウラの水密服デザインに出渕裕氏を起用したり、爆撃機のノーズアートデザインに押井守氏を起用したり、モックアップやフィギュアの制作に海洋堂を起用したり、そんな細かいところで凝るくらいなら、そもそもの脚本の骨組みからしっかりつくってほしかったよ。聞いた途端に「説明どうも有難う」と思わず頭を下げてしまう台詞連発。何のための映像だ、と思うこともしばしば。
人物のひとりひとりが、原作では「端役はいない」というくらいに描き込まれているのに映画では「物語を進行させるためのコマ」でしかなくなってしまっているのも哀しい。何だか俳優さんたちが可哀想に思えた。
勿論、「映画ならでは」の表現法を用いている部分も多数ありましたけどね。

原作の福井晴敏氏は脚本の決定稿を読まれたのだろうか。そんで納得なすったのだろうか。もしも私が福井氏の立場にあったなら、この脚本では絶対にOKを出さない。「諸般の事情」でOKを出さざるを得ないとしたら、原作者の特権を濫用というくらいに駆使して「映画は○○○○○ないですよ」と吹聴してまわるだろうし、それさえも許されないなら「ダーティペア」のときの高千穂遥氏のように散々制作サイドに抗議した上で「原作と映画は別ものですから!」と公言してまわることと思う。

ちょっと調べてみると、この作品は「映画になること」を前提としてつくられたらしい、ということが判った。映画制作サイドから「こんな映画をつくりたいから原作を書いてよ」という依頼のもとに福井氏が小説を書き起こしたのだという。
だとしたら、福井氏は映画にするには情報量の多すぎる大掛かりな原作を用意してしまったということになる。
文庫本四分冊、ハードカバー上下巻のボリウムの御話を二時間にまとめるなんてどだい無理な話ですよ。ドラマ一時間枠を五二本(四クール=一年)掛けて放送、というのが物語を語り切るには妥当な方法だったのではないかと思う。せっかくフジテレビが絡んでいるんだからね。

何にせよ、原作文庫版第一巻だけを読んで映画を観ただけでは何もかもが未消化だし、それではあんまり気持ちが悪いので、この後どれくらい掛かるか判りませんが、原作残り三巻を読みたいと思います。
「ローレライ・システムの真実」が結構衝撃的だったので、それを活かした、読んでいてつらくてたまらなそうな物語が展開されているのだろうことを予想しつつ。

以下、ネタバレ含む感想(ツッコミとも言う)をあぶり出しで書いておきます。映画も原作もこれから、という方はお読みにならない方が無難かと思います。

先ずね、映画はちょっと不親切。
潜水艦の航行システムは先ずソナー(水測=聴音)に頼るしかないということ、だから水測員からの魚雷発射管やバラストタンク注水音報告が重要になってくること、「コーン、コーン」というアクティブソナーの音が敵艦に自艦の位置を知られてしまった証拠となること、だからこそ「ローレライ・システム」が重要な戦略物資になるということ、「伊507」が潜水艦としては異形であること、「伊507」は独逸軍から接収した戦利潜水艦であるため急拵えで集められた乗員は操艦の仕方が判っていないこと、潜水艦の浮上及び潜航はバラストタンクの注水及び排水(ブロー)によって行なわれること……こういった潜水艦の基礎智識がないままに映画を観ても「何だかよく判らん」ということになるのは必至でしょう。

これ等を知っていることがこの物語を読み解くための大前提となるはずなのに、それを知らしめるための時間や描写が費やされていないのね。あんまりにも不親切でしょう。これ等を知らない人が観てもまったくつまらないと思う。

素人目に見ても帝国海軍の軍紀が甘過ぎ。妻夫木聡くん演じる折笠一等兵曹は何度も命令不服従を繰り返している(少佐艦長に対してさえ口答えしている! 考えられん)のに懲罰がトイレ掃除で済んでいるし(帝国海軍の規律の厳しさを舐めたらいかん。鉄拳制裁の上、営倉に入れられても文句は言えないくらいの罪を犯している)、どんなことがあっても、どんな間違った命令が下されたとしても艦の中では艦長の言うことが至上の絶対でしょう。階級も少佐と最上位なのだし。
あれじゃ現在の海上自衛隊よりもずーっと微温いわ。帝国海軍の規律はあんなものじゃなかったはず。

やけに軍服がきれいなのが気になった。終戦間近の疲弊した海軍のドンガメ(潜水艦)乗りの制服(作業服)が、ぜんぜんくたびれていないの。それも不自然でしょう、陸の制服組でもあるまいし。しかも潜水艦乗務よ? 「スマートで目先が利いて几帳面、負けじ魂これぞ船乗り」という海軍さんの気質が根強いにしても(これは現在の海上自衛隊にも伝統として伝わっています)、戦況と特殊任務と鬼のよーに狭い艦内勤務であることを考えると絹見艦長はともかく木崎先任大尉以下の乗組員はもっと薄汚れた、くたびれた制服を着ていて然りだと思う。
この辺りは衣装スタッフのウェザリングの仕方が甘かったのだと思います。

だいたい、「伊507」潜水艦は潜水艦として異形のものであるということ、その異形は「ローレライ・システム」を搭載しているからではなく、艦橋麓に突き出している二門の主砲に主たる理由があること、潜水艦に洋上艦よりも大きな大砲が搭載されていることが戦闘艦として、潜水艦としてどのような意味を持つのか、もっと観客に報せる描写は必要だったでしょう。

何より、「ローレライ・システム」の謎のキイを握る「フリッツ少尉」の存在が映画ではまったく省かれてしまっていました。だから、いきなりパウラに登場されても何だか困っちゃうではありませんか。少しだけど原作を読んでいたから、幼き日のパウラが見た実験で生命を落とした男の子が兄のフリッツであることは判ったけれど、読んでない人、上映前にパンフレットを読まなかった人は置いてきぼりですか。

後半はタイムアタックの御話になってしまった訳ですが、「目標の航空機が飛び立つまで残り二分」の段階でまだ潜水していては、どう考えても「浮上して主砲にて目標を砲撃」しようとしても間に合わないでしょう。幾ら浅瀬からアップトリム一杯バラスト全ブローでも、浮上して艦が水平になる(主砲の照準儀がまともに使えるようになる)までに三分は掛かってしまうでしょう。
で、当初テニアンへ赴く理由って「原爆搭載機を飛べなくするために発進時刻までに飛行管制塔に打撃を与える」というものではありませんでしたっけ?
結局アップトリム一杯で浮上して艦が落ち着かないうちに主砲を回頭して飛び立ってしまった原爆搭載機を撃墜するんだけども、そんなことしたらその海域周辺が被爆してしまわないか? 原爆積んでんのよ? 東京さえ被爆しなかったらそれでよかったのか? 何だかなあ。

それより何より最も大きなツッコミどころは、折笠一等兵曹とパウラを乗せたN式潜航艇を、伊507艦長絹見少佐が「生きろ」とか崇高なメッセージを発しつつ、洋上駆逐艦がうようよいる海域で伊号から切り離してしまうところな。
「これ以上戦闘に関わる必要はない、安全な海域へ逃がれろ」という意味だったのだとは思うけれど、満足な推進システムが搭載されているのか否かも怪しい小さな丸腰潜航艇を戦闘真っ只中の海域に放り出すなんて「生きろ」どころか見殺しですよあなた。
思わず「艦長ひでえ!」と叫びそうになりましたよ私は。

物語の語り手が折笠になったり、米兵になったり、終盤で突然出てきたルポライターになったり、視点がばらばらで何を主体に観たらいいのか判りづらいぞ。物語を読み解くことになれていない人にはこの話を理解するのは難しいと思う。原作も視点が沢山あって読むのが大変だと思ったけれど、原作の場合は「視点の移動」があるのであって、映画は「視点の揺れ」がある。似ているようで、全然違う。
これは脚本家の腕が、その脚本のチェック機構が甘かったとしか言いようがないのではないだろうか。幾ら「あの」フジテレビ制作とはいえあんまりと言えばあんまりではありませんか。


「ひでえよ、このオチ」などと文句を言いつつ帰宅したら午前三時。約一〇年振りの「B'zのオールナイト・ニッポン」が丁度終わった時間で何だか踏んだり蹴ったり叩いたり、て感じで憤慨中。

取り敢えず、同じ福井晴敏氏原作の「亡国のイージス」や「戦国自衛隊1549」も観たいなとは思っています。「亡国のイージス」は海自175番艦つまり「みょうこう」が主なロケーション地になっていて、それだけでもおもしろそうだし、「戦国自衛隊1549」は回転翼機の揺動の仕方が銀幕で観ていて気持ちがよかった(劇場用予告編を観た)。

でも、昨日観に行って一番おもしろかったのは予告上映にくっついて流れた米国版「Shall we ダンス?」の前売券購入特典告知で見た「踊るリチャード・ギアがふわふわ上下するボールペン」な。一番笑えたよ。


【今日の大ピンチ】
あと二週間を二〇〇〇円で乗り切らなくては……!

2005年03月19日(土) FAXがきたよ。

セクシーダイナマイトからFAXが届いた(署名部分抜粋、用件別)↓。


すっげーセクシーでおぢさんめろめろだ(とほほ)。


【今日のAAP】
おれはこんなん好きやで。ゴゴゴ…もな。

2005年03月18日(金) 腹一杯。

もう喰えねえ(いきなり何だ)。

昨日は体調が著しく振るわず、まる一日寝込んでいました。飯も喰えずに(流動食は摂った)ずーっと横になっていたのですよ。起き上がったのは用便のときだけ。
という一日を過ごしたら目方(旧い言い方だな)が2kg落ちていました。寝込むとおもしろいように目方が落ちますよ。動けるようになると直ぐにもと通りなんですが(フツー逆のような気も)。

ほぼ絶食に近い一日を過ごした翌日である今日、保存の状況など鑑みて冷蔵庫内の整理も兼ねて温野菜をたらふく食べました。温野菜と言っても人参とじゃがいもとブロッコリ+α と品目は少ないのですけどね。もやしとか入れたらよかったかな。これをまとめて湯通しして置いてあったのです。
人参一本とじゃがいも一個喰うと腹がきついくらいに一杯になりますね。人参一本四〇円弱。じゃがいも一個三〇円強。それで満腹になるんだから有難いではありませんか。人参食べられるよい子でよかった。

でも、ほぼ絶食した翌日に目一杯食べたりして、また胃が痛くならないかちょっと心配です。夜中に液○ャベを買いに行かなくても済みますように。
……常備薬としてキャ○ジン一ト瓶買っておいた方が絶対的に安上がりだな。原稿料が入ったら買おう。うん。


【今日の近頃とみに気になる】
今出東二さん
 (「出演者紹介」からどうぞ。気象予報士さんです)

2005年03月16日(水) 装う。

ドレッシングを買ったときって、何だかうきうきしませんか。野菜などを食べるときにつけたりかけたりするドレッシングです。買ったら早く食べてみたいですよね。沢山の野菜を買い込んでみたり。近頃のぼくは胡麻を使ったドレッシングを好んで択んでいます。今日も新しく一本買ってきました。

ドレッシング―――英語で「dressing」ですね。「着付け」とか「装い」とか「化粧」とかって意味があります。野菜に味の化粧をする訳です。人の顔が化粧の仕方ひとつで見目ががらりと変わるように、野菜もドレッシング次第で味が大きく変わったりするのですよ。
そして、人によって似合う化粧似合わない化粧があるように、野菜にも似合うドレッシング似合わないドレッシングがあるのですね。似合う組み合わせのドレッシングと野菜を引き合わせることができるとうれしいものですよ。

ぼくは人間がいい服を着たり化粧をしたりするのにはまったくと言ってよいほど興味はありませんが、野菜の装いは幾らか気に掛けます。好みの装いをさせてくれるドレッシングと出会うととてもうれしくて、いろいろな野菜を装わせてみたくなるのです。
だから、野菜が身体に足りないな、と思ったときは野菜をいろいろ択ぶよりもドレッシングを択びます。そうすると野菜を食べることが「栄養のために」とか「身体のために」という義務めいたものから「愉しいこと」に大変身であります。


【今日のこれ欲しい】
ダイソンの掃除機

2005年03月15日(火) 暁は何処。

春ですよ。春と言えば春眠ですよ。睡眠障害を持っている私ですら眠くなる季節ですよ。
て訳で眠る時間が長くなって起きている間も眠くて仕方がありません。仕事に差し支えています。うっかり寝過ぎるので眠剤の調整をしてください、と担当医先生に申し出ても「寝られるときに沢山寝ておけばいいじゃないですか」とか言われるし。差し支えてるんですってば。

昨年は何度も徹夜をして眠る時間が全体的に少なかったので今年は寝たらいいじゃないか、とか悠長なこと言ってる場合じゃありませんよ>自分。

もう直ぐ御彼岸だな……ぼた餅喰わなきゃ(墓参りに行くとか言え)。


【今日のお別れ】
一葉さんは来ても直ぐにいなくなるね……漱石は割りと長居するのに。

2005年03月14日(月) アップトリム一杯、アクティブソナー一回だけ打て!

電車に揺られて病院に行ってきました。検査みっつもしました。心理検査は二時間近く掛かりました。試験管五本も血液採取されました。心電図のセンサくっつけるのがくすぐったくて笑いそうになりました。
宿題も出ています。何と心理検査二種。SCTとMMPI。こんなのおウチでやっていいんですか! と思ったけれど、カンニングしようがないからいいんですよね、別に。時間も掛かるし。……次回通院日までに忘れないようにしないと。

電車に乗っている間と病院の待ち時間で「終戦のローレライ」文庫版第一巻(福井晴敏/講談社)を読了しました。これ、おもしろいんですが……今日の当日記の表題にピンとこない方には向かないと思います。こんな言葉は出てきませんけどね。
艦船、特に潜水艦に関わる用語が沢山出てくるので、その基礎知識がないと難しいと思います。第一巻の解説で例に挙げられている「少尉と少佐はどっちが偉いか」なんてことは「常識でしょ」というくらい判っていないと読み進むのがちょっとつらいかも。

「ローレライ・システムの謎」とか「フリッツの秘密」とか「浅倉の思惑」とか、引きになるものは沢山あって先を知りたくはなるのですが、何分御話が大きくて視点が沢山ある上に描写が濃密過ぎて読んでいてしんどかったです。ぼく個人は小説の視点は一点に固定しておくべきだと思っています。そうでないと読み手に過剰な労力を求めることになるから。

残念ながら失礼ながら「早く第二巻を読みたい!」とは、思わないんだな。映画を観てしまったら気が済んでしまいそう。何れ全巻を読了したいとは思いますが、誰かが(第二巻以降を)譲ってくれたら読もうかな、くらいの気持ちです、いまは。時間が経ったら気持ちは変わるかもしれないけれど。
でも、しかし。
ぼくは「映画を観てから原作を読む」の順番を遵守することにしているのですが(逆だと映画にがっかりすることが多いから)、この作品は映画を観る前に読了したいなあ。悠長なこと言ってると公開期間が終わってしまうし。うーん。

病院に行って帰ってきただけなのに(それでも一日仕事だけど)帰宅したらくたくたでした。でも、サラダを食べたら少し元気になりました。生野菜が不足していたようです。バランスのよい食事を心掛けましょう(お前がな)。


【今日の初体験】
生まれてはじめて鶏胸肉を観音開きにしました。自分の包丁捌きが自分で怖ろしかったです……。

2005年03月13日(日) ジム員。

友人と自治体関係施設の中にあるスポーツジムに行ってきました。一回時間無制限で一八〇円。トレーニングし放題のシャワー浴び放題。格安。
今日行ったジムのおもしろいところは、トレーニングマシンの負荷が鉛のウエイトではなく、コンプレッサーによる圧縮空気によるところ。負荷を重くするのも軽くするのもポジションに着いたままボタンひとつで可能。すばらしイ。鉛のウエイトしか見たことがなかったのでマシンを動かしたときの感覚が新鮮でした。

いま自宅でやっているのはダンベルひとつだけを使った限られた運動で、使用中のダンベルが軽く感じるようになってきたので、筋肉に更に大きな負荷を掛けるべくジムへ通う試み。一年おきくらいでジムに通ったり通わなくなったりを繰り返しているので、新年度からは続けて通いたいのココロ。

まだたいして発達している訳ではないけれど、筋肉に過負荷をかけると心地よい疲労感が後から湧くように出てきて、その感じがとても好きです。それを感じながら「いま筋破壊が進んでいるな……この後プロテインを摂るとそれを素に超回復のときに筋肥大が起こって身体が大きくなるぞーふふふ」などとこっそりうれしくなったりしています。傍目に見るとアブナそうです。
現在、過度の肥満症を起こしているので体脂肪を減らすのもトレーニングの目的のひとつですが、どちらかというと筋量を増やすことの方を重視したいのです。だから体重が減らなくても別に構わない。重い身体を充分に動かせるだけの筋力が全身につくなら。

で。
久々にジムでマシントレーニングをしたら日常生活で使わない筋肉に負荷が掛かっちゃって、部分的にへろへろです。このへろへろの状態で明日は他府県の医大病院へ片道二時間掛けて行ってきます。電車に乗ってがたんごとん。


【今日の懐古】
シュークリームシュと一緒に踊るの愉しかったよな……今後、あんなに「一緒に踊れて愉しいバンド」は現れないんじゃないだろうか。
あ、「米米CLUB」のことね。米米の中にシュークリームシュってダンスチームがあったのです。

2005年03月12日(土) こねこね。

小麦粉をこねたい。

小麦粉をこねてパンや肉まんやピザやカルツォーネをつくりたい。1kgくらいこねてくたくたになってみたい。ひとりで食べきれなくなって周囲にくばり倒してみたい(迷惑)。
と、近頃悶々としています。半年に一回くらいの周期で無性にこねたくなります。

そんなにこねたいのなら小麦粉なんてさして高価でもないのだからこねたらいいじゃないか。なのですが、こねるまではよしとしよう。しかし、うちには蒸し器もオーブンもないのですよ。
生小麦粉が沢山できてもなあ。釣り餌にしかならないでしょ。最近釣りには行かないし。

だいたい、調理器具が必要最小限しかないのな、うちには。鍋がひとつ、フライパンが一枚、レードルがひとつ、ターナーがひとつ、ボウルがひとつ、ざるがひとつ。半年ほど前に電子レンジ(あたため専用)がやっと来てくれました。レンジが来てくれたから随分沢山のことができるようになりましたけどね。冷凍とか(範囲狭)。
こねたものをイーストで発酵させるのもレンジを使えば早くなるんですよね。やったことないけど。

調理器具が少ないということ以上に私のこね欲(何だそれは)を阻むのは「場所がない」ということです。台所が極小でこねこねする台がないのです。
でもこねたい。こねたい。あーこねたい。思春期の少年のように悶々としています。


【今日の関連語】
■のーみそこねこね
(その昔、「コンパイル」というソフトハウスが使っていたキャッチコピー)

2005年03月11日(金) 子離れ。

もう彼等は自分の手を離れたのだから。そう思って考えないようにはしてきたのですが、季節柄、年末年始だとかバレンタインデーとかホワイトデーとか卒業式とか花見とか行事が沢山あって、そのたびに彼等は何をしているだろうかとついつい考えてしまって、頭の中で短編のコンテまで仕上がりそうになったりしています。
「彼等」というのは、昨年一年間デジタルノベルの連載作中でがんばってくれた奴等のことです。

彼等は趣味でなく商業の子で、そして安易に書いてはいけない背景を部分的に背負っているのだし、自分もいつまでも一旦は役目を終えた子たちのことばかり考えていてはいけないと思ってはいるのですが、つい。
親と子とが離れるとき、子が親から離れるよりも親が子から離れる方がやっぱり不器用なのかな、と思いました。現実に血を分けた親子でもその傾向が強いみたいですしね。子は早くひとり立ちしたいのに親はいつまでも子が心配、と。

彼等については三年後くらいを目途に、改めていろいろと取材をして一本の長編をまとめてみたいな、という構想はあります。もっと多面的な視点を持てるようにしたいと思っています。


【今日のとほほ事件】
バナナ一ト房を強盗。
ちなみにバナナ一ト房一〇五円也。一〇五円でも強盗は強盗だからねえ。強盗とか強姦とか「強」がつく罪は殺人の次に重いのですよ。

2005年03月10日(木) ものおもふと。

ほの暖かくなってくる頃合いに、たびたびさだまさしさんの「無縁坂」を想起して涙ぐんでしまうことがあります。「母がまだ若い頃、僕の手を引いて……」という歌い出しの曲です。

それと関係あるようなないような話ですが、近頃―――ここ一年ほどの間でしょうか、ぼくの母はぼくに、ぼくの母となるよりも以前のことを、よく話すようになりました。まだ若い頃、ぼくの手を引いて歩くようになるよりももっと以前のことです。十代後半や二十代の、「娘さん」の頃の他愛ない話です。

その話を聞いたからと言って、何か得をするとか、逆に困るとか、そういうことは一切ないのですが、ぼくもそういう話を忌憚なくして貰えるようになったのだなと、何か感慨のようなものを覚えたりしています。
「あの街のその建物はその頃百貨店ではなく映画館で、隣りのうどん屋でうどんを食べてから映画を観るのが唯一の愉しみで、その頃のうどんは一杯三十円くらいで……」
ぼくが知っている街の知らない建物と知っている店と知らない物価と……何だか不思議な気分です。


【今日の御無沙汰】
数年振りに御顔を拝見しましたが相変わらず怖いですよ桜井敦士さん。

2005年03月09日(水) 結果と原因。

ウエイトトレーニングとプロテインが効果を現してきたようで、胸が少しずつ厚くなってきました。しかし、厳密に計測した訳ではありませんが、右胸と左胸で厚みがどうも違うようです。大きな差(一見して判るほど)ではないけれど、何だかヤだ。
左右同じウエイトで同じ運動を同じ回数やっているのに、何故だろう。フォームが間違っているんだろうか。

今朝のトレーニング後にようやく食べたくなったので買いものに。朝食として買ったものが
■ジャムパン
■牛乳
■ヨーグルト
■チーズ
だったところを見ると、どうも私には乳製品が不足していたようです。ジャムパンの甘味も身体にしみるようで旨かったな……(うっとり)。
二日間の絶食で3kg落ちていました。これくらいだったら直ぐに戻っちゃうんですけどね。


【今日の腐女子】
友人「バルタン星人がウルトラマンに"お前は私のものだ"って言うシーンがあってー何かいやらしくて……」
衛澤「宇宙人萌え?!」

2005年03月08日(火) 絶食中。

まんぱく(一昨日付当日記参照)で食い倒れた反動か、昨日から絶食中。別に絶食しようと思ってしている訳ではありません。「食べよう」という気にならなくて。食べものを見て「食べたい」とは思うのですが「食べよう」とは思わない訳です。

何か食べた方がよいのだろうな、とも思うのですけどね。低血糖で頭がぼーっとしています。でも食べるのが面倒。
……本能が弱っています。生きろ、わし。

「食べる」ってことをしないと毎日届くメールマガジンが減らないんですよね。いつも食べながら読むから。読みながらでないと食べた気がしませんねやわ。御行儀悪いんですけどね。


【今日の歪んだ欲望】
某ボウリング場でピンのかぶりものを借りてかぶり放題かぶってボウリングしないまま帰ってみたい(かぶりもの大好き)。

2005年03月07日(月) もったいない…。

読みたいと思って買った本が二冊、机の上に「積ん読」に。読みたくて買った本なのにどうして読まないんだ自分。勿体ない。
「積ん読」するほど裕福になったのか。


【今日のこわいもの】
Jホラーと言われる映画よりも現在のしげの秀一さんの絵柄の方が怖いと思う春の午後。「バリバリ伝説」の頃はそうでもなかったのにね。

2005年03月06日(日) 春の遠足。

遠足に行ってきました。自主的に。

春秋の遠足と運動会は学生でなくなってからも可能な限り執り行うことにしているのですよ、学生時代の友人たちと。今日は大阪・天保山ハーバービレッジへ行ってきました。ここのマーケットプレース内で「中華まん博覧会」(略して「まんぱく」)が開催中でしたので、それを目的に。
きっと新奇な、また珍妙な中華饅頭に沢山出会えるに違いない!と、とても期待して行ったのですが、たいしてめずらしいものには巡り会えずちょっとがっくり。

その中でちょっとだけめずらしくて高額だったものがこれ↓。「さくらまん」です。



皮の部分がほんのり桜色。私と同い年くらいの人が中身を知らないで見たらあんまんかと思うだろう外観です(私が幼かった頃のあんまんはピンク色だったのです……と言っても信じて貰えないことが多いのは何故ですか)。
中を割って見ると普通の肉まんのようですが、実はこの肉は桜肉、つまり馬肉です。一個二八〇円也。獣肉くさいような薬くさいような。コンビニエンスストアで売られていても多分買わない。

まんぱくよりも同じマーケットプレース内のなにわ食いしんぼ横町の方が愉しかったのねん。「昭和の風景」を「懐かしい」と感じられる人にはおすすめ。ここでドブ浸けソースの串かつ(ソースを満たした器の中にどぶんと串かつを串ごと突っ込んでソースをつけて食べる。二度浸け禁止)を初体験。数箇月振りに揚げものを食べました。美味でした。今日は得体の知れない中華饅頭を食べてひどいめに遭う予定だったんですがねえ。

行きがけは全路電車で行ったのですが、帰りがけは半路友人の自動車に乗せて貰いカーステレオで約半年ぶりにB'zの「GREEN」を聴かせて貰いました。久方振りにヴォーカルさんの声にメロメロになりました。刺激的なエロヴォイス(断言)です。
……いままでヘボヘボスピーカで聴いていて御免ね、という気持ちになりました。改めて今年の大阪ドーム公演は行くぞ!と大決意で大決定。九月のライヴに備えていまから体力づくりに取り組む心意気。


【今日の見通し違い】
長野くんはきっと一生「ティガ」の名前を背負って生きていかねばならぬのだな、と思っていたけどそうでもないのねん。

2005年03月05日(土) 回るオカンの意地。

ウインドミルって御存知ですか。ブレイクダンスの技のひとつで、床の上で身体を裏表ひっくり返しながらくるくる回転するやつです。この説明は判りづらいと思うので、前述の「ウインドミル」の文字のリンクが切れていなかったらそこの説明を見てください。
……わし、これはダンスの技ではなくて床体操の技だと思うんですけどね。

さて、昨夜わしは関西地域では深夜枠にも関わらず視聴率30%越えの大人気番組(他地域ではそうでもないらしい)で、「常々家族にバカにされているので何か一点で構わないから秀でたものを身につけて皆を見返したい。特に自分の次男は自分を見下している。彼が最近習得したウインドミルを自分もできるようになってぎゃふんと言わせてやりたい」というお母さん(四〇歳)が何とかウインドミルを習得して次男と対決するまでをリポートしているのを見ました。
カンケーありませんが、わしは常々、思わず「ぎゃふん」と口に出してしまうような事件に出会ってみたいと思っています。案外口にしませんよ、「ぎゃふん」なんて。

このウインドミルという技は学校体育の評価が五段階で「五(最上)」が続いているという身体能力優秀な現役学生でも何とかできるようになるまで三箇月はかかるという難技。素人がやるには筋力をつけるところからやらないといけない訳で。毎日ウエイトを使った運動で筋力向上に努めているわしも、この技は疎かこの技の前段階である「チェアー」という姿勢を維持することすらできる自信がありません。
それを「運動」というものから遠ざかって十数年の四十路のお母さん=オカンが十日ほどで身につけようという挑戦だったのです。その姿を記録したVTRの表題が今日の当日記の表題です。

やったことがないけど取り敢えず試しにやってみよう、というときには床の上で一回転することすらできなかったオカンは、ブレイクダンス世界大会優勝者の指導の許、身体中に青痣をつくりながら毎日毎日秘密の練習をします。そして、何と十日で回転できるようになるのです。
オカンの「意地」が、加齢による運動能力の低下や筋力の衰えをものともせず難易度の高い技術を身につけさせたのです。
結果として次男との対決はオカンの負けに終わってしまいましたが、オカンは尊い努力をしたとわしは思います。「負け」という結果以上のものをオカンは得たはずですし、オカンの努力はオカン以外の者に確実に影響を及ぼしています。

ウインドミルを指導したブレイクダンスの偉い人はこのオカンよりもむしろ対決相手の次男に近い年令の人で、オカンはこの人の母親に近い年令の人。だから指導に当たって「もしも自分の母親がやりたいと言っても絶対にやらせない。それくらいウインドミルはとても危険な技。それでもできるようになりたいという熱意に負けました」とコメントしていました。
何かというと脊髄反射のように「無理」とか「あり得ない」とか否定を伴った意味合いの言葉を口にする若者にも、このオカンくらいの意地を持って頂きたいですね。おじさんももっとがんばるからきみ等もがんばれよ若者たち。先ずは「無理」や「あり得ない」を封印するところからがんばってくれ。


【今日のときどき血迷う】
ときどき(季節に一回くらい)「自分には絵が描けるのではないか」と見当違いなことを考えて練習しようとしたり画材を揃えようとしたりする。

2005年03月04日(金) 指示。

定期通院日。

以前は行く度に当日記で愚痴を垂れていましたホルモン注射も病院を変えてから全っ然痛くなくなったので、あまりここにも書かなくなりましたね。今日も行ってきましたが、いま御世話になっている病院ではどの看護師さんに当たっても痛くない注射をして貰えるのでとても有難いです。いちいち尻出さなくていいし。
毎回絶叫したくなるほどの痛みに耐えてきた七年間はいったい何だったんだろうと思う。

さて、心療科も受診。急落中の調子が投薬内容を変えて貰うことで幾らか改善されたのでその旨報告し、現状の(心身面以外も含む)不安定さを話しました。発作を怖れるあまりほとんど屋外へ出ることがない毎日ってのは流石に不味いんではないでしょうか、なんてことなど。したら、担当医先生は仰いました。
「あなたは書くことだけを考えなさい。ほかのことはしなくていいです。したら駄目です」
提案でも意見でもなく、「あんたは引きこもっていなさい」とばかりの「指示」をくださったのです。
そんな担当医先生は浦沢直樹さんのファンです。


【今日のどうしよう】
映画「ローレライ」を観る前に原作の「終戦のローレライ」を読みたいと思ったのだが、全四巻(文庫版)の長編。それだけでちょっと読む気が削げたのだけど、それよりも全巻揃えたはいいが自分に合わない作品だったらどうしようとか、全巻揃えるには自分はビンボー過ぎるとか、「ローレライ」上映館が常用交通機関では行けない場所にあるとか、いろいろ難航中。
でも「亡国のイージス」よりも気持ち引かれてます(潜水艦大好き)。

2005年03月03日(木) ひちもひ。

今日の日記。書いたのですが保存する前にカミの見えざる手によってすべて抹消されました。カミサマ、おれが何か悪いことしましたか!((c)大槻ケンヂさん)

て訳で消えてしまったものを改めて書き直す気力も時間もありませんので、表題だけ復刻。いったい何のことなのか推理してみてください。おバカ回答大歓迎。


【今日のひとりごち】
もう三月か。早いなあ(二日ほど前に言うべきでした)。

2005年03月02日(水) 読んで書いて。

同じステージ、たとえば同じ雑誌とか同じサイトとか、そう言った同じ媒体に、たとえばまったく同じ内容の漫画と小説とを掲載して貰ったとすると、読者のレスポンスが早かったり多かったりするのは漫画の方だ。
同じテーマで同じ内容、同じくらいのおもしろさなら漫画の方がよろこばれるのが最近の傾向のようだ。小説を書く者としてはとても寂しい。「小説より漫画の方が…」或るいは「漫画より小説の方が…」という比較論ではなくて。

しかし、いざ読まれるとなったら読み捨てや流し読みされてしまうことが多いのは漫画の方で、小説は案外しっかり読んで貰えたりもするんだな。だから読者からのレスポンスは数は少なくても内容が濃い。
それ故に「小説より漫画の方が…」或るいは「漫画より小説の方が…」という比較論ではやっぱりなくて。

読み手のみなさんには表現の形態にかかわらず、いろいろ沢山読んで頂きたいと思う次第なのです。そして、誰かに読ませる読ませないにかかわらず、何かを読んだら一度は感想を書いてみてほしいと思います。
自分がその作品を読んで何を感じ取ったのかが明確になるから。「読む」という行為が自分にとってどれほど有益かがよく判るから。


【今日のおそらく同じ比率】
「水戸黄門」の由美かおるさん入浴率と「ドラえもん」のしずかちゃん入浴率。

2005年03月01日(火) とことん嫌われ者。

ぼくが数字を嫌いなんじゃない。数字がぼくを嫌ってるんだ。とちょっと懐かしい童謡の歌詞のようなことを言ってみました。
でもこれは事実に限りなく近いと思うのですよ。ぼくが数字を好きになろうと努力してみてもぼくと数字の距離は少しも縮まらない。

学生時代も(自分なりに)算数も数学も一生懸命勉強したですよ。でもどうしても計算が上手にならない。仕事で経理をやらなくてはならなくなったりしたときには持病がひどくなって苦労したものさ。

そんなぼくが最近ちょっと興味を持っているのは株。株式ですね。かじりはじめたのは某Hエモンが出張ってくるより先の話です。何とか脳内で取引シミュレーションができるようになりたいと思って日K新聞とか読んでみるけど全然判らないのねん。だって、株取引の情報って数字の羅列だからさ。

年令を数えるのも面倒に思う輩が株取引を、なんて厚かましいのですかねえ。


【今日のナイスボケ】
「三月三日と言えば……」
「ひなあられ!」
「……ひなまつりです」
我が郷土のラジオ局アナウンサー、本気で即答していました。やるなイマキミサコ。


エンピツユニオン


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