記憶の欠片を飲み込んで 想い出積み重ねて生きた そして 全てが終わろうとしている今 君の欠片をもっと飲みたかった そんな後悔がじわっと 押し寄せてくるけれど 僕は関係の無い風景ばかり 切り取っては飲み込み続ける
ああ君の欠片ひとつでいいから 最後は一番素敵に美味しく飲み込みたい
淋しさに溺れて死んでしまいそう それなら春色に包まれて窒息したい
あなたのその手は あたしを抱き締めるコトも あたしを殺めるコトも 出来る
今は 抱き締めていて
最後は 優しく殺めて
観賞用熱帯魚みたいに 世界を華麗に浮遊するあたしを 生かすも殺すも あなた次第でどうにでもなるの
でも最後のその時は 少しも迷わないでね それだけは約束
君の肩が震えてる 泣いているの? 怒っているの? 笑顔の君しか知らない僕は どうしたら良いか判らずに 静かに君を抱き締めてみた
すっぽり包まる君の身体 ああなんて小さいんだろう これは僕が守ってやらなきゃなあ そんな使命感に燃え出した
君が望むならアームの弱い UFOキャッチャーだって いくらでも狡賢く取ってみせるよ ぬいぐるみ抱く君の はしゃぐ笑顔見たいから
嬉しくなって包む君の身体 ああなんて細いんだろう ああなんて柔らかいんだろう これは僕のモノだけにしとかなきゃなあ そんな独占欲で溢れてる
雨が降ったら一緒に濡れよう 傘を嫌がる君の隣で 頬を伝う雫を見つめてる そっと手を伸ばしたら叱られるかな 綺麗な君の横顔が切ない
何も隠すコトなんか無いのに 僕の前では何も それでも君は傘を嫌がるんだね 哀しいコトがあったね それでも君は雨のコト許すんだね
せめて雨の一粒になって すぐにでも君に触れたい
想い出を弄ってみても 其処には君は居なくて 未来の地図を漁っても 何処にも君は居なくて
僕が愛した君は幻だったんだって その時初めて理解した 創り上げられた完全な君 触れるコトの出来ない ホログラムに映し出される君
君なんて最初から居なかった 居なかったんだ そう想えたら倖せだろうか
2007年02月02日(金) |
It's not that simple. |
単純な言葉の積み重ねと組み合わせの方が 実はとても難解を極めるんだってコト知ってた?
だから僕は未だに君に 好きだとも愛してるとも言えずに居るんだ そこに付随する想いが多過ぎるから
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