......................... ......  碧英島 



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2005年11月09日(水)  陽だまり協定 ☆猫写


普段は、犬猿の仲、とまでは言わなくとも決して仲良しではない
ピー(♂:2才6ヶ月)とニャー(♀:推定15才以上)。

だからこんな至近距離ショットはとても貴重なのです。




陽だまりの中、至福の時を楽しむ2匹。





互いの利益のために、ちょっとの間だけ協定を結んだのね。





2005年11月02日(水)  『青い棘』

青い棘(Was nützt die Liebe in Gedanken)』 Film No.3?

 公式HP

 ★★★★★

鋭い感性と自尊心、そして妥協を受け入れない若さが生み出す
極端な思想に命を駆ったドイツ青年の実話に基づいた映画。
胸にずっしりと“炉から出たての橙色の硝子”を抱えているような
観了感が残る。冒頭のシーンから、静寂と音と映像の微妙な
バランスに一気に引き込まれいく感じがとてつもなく心地良いん
だけど、何度も気軽に観ようとは思えない感じ。
アクションではないけど、映像と音響がとても美しいので
映画館で観る方がベター。

塾での授業が急にキャンセルになって、夜のサルサのレッスンまで
時間があったのでふらりと観たのだけれど、映画館で観といて良かった!
ダニエル・ブリュールは「グッバイ、レーニン!」とか「ベルリン
僕らの壁」を観て気に入ってた俳優さんだったけど、今回のような
シリアスな役もとても良かった。あと、ギュンター役の
アウグスト・ディールも容姿・演技ともに完璧。

鑑賞後にバスの中で、いろいろ分析してみて、
パウロの「家に帰りたい」というセリフが印象的だったので、
パウロやエリーには、恋愛で愛を失っても家に帰れば
温かい無償の愛が待っているけど、ギュンターやヒルデには
そういう場所がなかったが故に“真実の愛”を見出せずに
エキセントリックな愛に走っちゃったのかな、
などと考えてみた。同じように感性の鋭い青年であっても、
上流階級の虚構の世界に育ったギュンターと、地に足のついた
労働階級の両親に育てられたパウロの対比が、2人の人生の
終焉の対比に繋がったのかも知れない。ギュンターの思想は、
常識からみたら明らかに異質で間違っているけれど、
(クリシェ御免)彼のある意味“水滴を湛えるピュアな硝子片の
如きに輝く棘”に人は魅了されるからこそ、こうやって何度も
映画化されるだろうな、なんても考えてみた。


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