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■ ※心臓の弱い方、ここから先は読まないでください
スプラッタ・ホラーは、苦手。
でも 作者が綾辻行人(辻のしんにょう、ホントは点が2つデス)だったから この作者の他の作品は好きなものが多いから スプラッタものと知りつつ つい、手にとってしまっただけれど…
あー…
やっぱり、きつい(汗)
「殺人鬼」 「殺人鬼2 逆襲篇」
ミステリ?っぽい要素は含まれているし ラストのどんでん返しも見事なんだけれど そこに至るまでの見事なスプラッタぶりが もー、とにかく凄い。
※心臓の弱い方、ここから先は読まないでください
出血が増した。 脂肪と筋肉がぶつぶつと切り裂かれていき、真っ赤なはらわたが覗いた。 素手で傷口を掴む。 両親指を縦の裂け目に突っ込み、ゆっくりを左右に引っ張った。 みりみりと音がして、更に腹が裂けた。 腹膜を破り、腸の一部がぬらっと外へと飛び出してくる。 殺人鬼の右手が、飛び出してきた臓器に伸びた。 ぬらぬらと光る腸管を鷲掴みにし、腹腔から引きずり出す。 ずるずるとした赤い腸を 何の躊躇もなく、その持ち主の口へと運んでいった。 「喰え」 殺人鬼は命じた。 「喰えば助けてやる」 腹を切り開いて腸を引きずり出した上、それを喰えば助けてやるなどとは…。 自分の、まだ自分の身体につながっている内臓を喰らって どうして助かろうものか。 しかし。。。。。 狂気の中でもなお、いや、狂気の中だからこそなお、彼は生を望んだ。 迫り来る死への本能的な恐怖の中で 「助けてやる」 という一言のみが、彼の行動の唯一の指針となった。 それはかなりの弾力性があり、滑ってうまく噛めなかった。 腸壁を喰い破った。 中の物が口腔にあふれ出した。 強烈な悪臭が鼻を刺した。 助かりたい。 その一心で 肉体に残ったなけなしの力を集めて己の口と喉に運動を強いた。 自らの臓器の肉を、彼は必死になってむさぼり喰った。 噛み砕き、飲み込まなければならぬと思った。 彼は、自分自身を喰らい続けた。 ただひたすら、自らの死に向かって。
***** 「殺人鬼」抜粋
※上記の文章で気分が悪くなった方、ここから先は読まないでください
殺人鬼は木刀を傍らに置き、倒れ伏した獲物の頭に両手を伸ばした。 血に濡れた髪を掴むと、強引に立ち上がらせる。 そして今度は、力任せに顔面を壁に叩きつけた。 鼻が潰れる。 歯も何本かへし折れた。 殺人鬼は容赦なく、二度三度と同じ攻撃を繰り返した。 折れた前歯が血反吐と共に口からこぼれた。 殺人鬼は再び木刀を取り上げる。 顎を突き出し、壁沿いに天井を見上げるような姿勢で 獲物は酸欠の魚さながらに口をぱくぱくさせている。 その口の中へ、木刀の先端を突っ込んだ。 そしてそのまま、強引に喉の奥へとねじ込みはじめるのだった。 全身がびくんと震えた。 いきなり喉に押し込まれてきた異物を取り除こうと ほとんと反射的に手を上げて木刀を掴んだ。 殺人鬼はしかし、まったく力を緩めない。 ゆっくりと木刀を回転させながら、ますます深くねじり込んでいく。 喉が裂ける痛みと、嘔吐中枢の激烈な反応。 剣先は咽喉から食道へと進み、噴門を通過して胃袋に達した。 さらに力を加える。 木刀は収縮しきった胃袋を縦断し、幽門から十二指腸へと潜り込んだが そこでとうとう腸壁を突き破ってしまった。 極限にまで高まった苦痛の直中で、意識は暗黒の淵に沈んだ。 断末魔の激しい痙攣を最後に、だらりと腕が垂れた。 殺人鬼はなおも力を加える。 ぶつぶつと次々と腸壁を突き破りながら 木刀は獲物の身体を串刺しにしていき やがて直腸にまで届いたところで止まった。 ぶっ…とおぞましい音を立てて 弛緩した肛門からガスと糞便がこぼれ出した。
***** 「殺人鬼2 逆襲篇」抜粋
書き出してみると ほんの一節なのにも関わらず かなり長い文章だったことに気付いた。
と、いうことは 作者はこのような描写を原稿用紙にして何百枚も ひたすら書き続けたということで それはもう尋常じゃない。 普通の神経ではやおら倒れてしまう域であって…
あー…
ある意味、すごい(汗)
もしもしもし 少しでも興味のある方がいましたら、どうぞこの本で 見事なスプラッタぶりと ラストのどんでん返しをを堪能してください。
多謝
2007年09月30日(日)
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