2012年11月30日(金) |
富士と地獄と黒たまごと。 |
この歳になるまで私 富士山は 新幹線の車窓から と 東京の高い建物から、遠くかすかに ってな感じでしか見たことありませんでした
思いつきで夫の「小田原に行きたい」からスタートした旅で 2泊3日 いい旅夢気分してきたわけであります
小田原駅から車で箱根へ まだ紅葉がしっかり残っていて見事な景色を満喫しながら あー、箱根駅伝のコースだ あー、この駅よく旅番組で見るー 小涌園だー うわー へー ほー
の連続
御殿場プレミアムアウトレットに行く途中からは 富士山がどーんと見えまくりで もう口から出る言葉といったら うわうわうわ 富士富士富士ーーーってな感じですよ
あげく アウトレットについたらもう どーんと富士って 素敵すぎやん.....
テンション上がってバッグとマフラー買いました (いや、マフラーは単にすっごい寒かったからなんだけども)
箱根はホントに関東の皆さんが頻繁に行きたくなるのが 心の底からよーーくわかるってくらい 見どころ多くて楽しめる場所
私もロマンスカーで箱根に行きたーい♪ だってロマンスですよロマンス
どうかお客様 席を立たないで 富士が見えたとて 騒ぎ立てないで 静かに、座るんです
って歌いながら岩崎宏美が切符切りにきそうな程にロマンスなカーなんですからして(いや今日日切符を切るとは言わんが)
それはともかく。
我々は西日本人故、ロマンスカーに乗って箱根へ来ることはまずもってないことでございます ロマンスは潔く諦めるとして せめて今度は箱根登山鉄道だなと思った四十路さんでございました
さて 御殿場の他には、箱根のガラス館とか芦ノ湖とか箱根神社とか 蕎麦屋でやまめの骨酒とか楽しんだりしたわけですが
今回一番、私的に「これは感動するわ」スポットとなりましたのがこちら 大涌谷 でございます
何がどうしたって 前は地獄、後ろは富士山 ここからみる富士は富士というよりも芙蓉峰 美しく偉大で荘厳
ひとつの巨大なる芸術品になっていました
富士を見て 振り返ると地獄の中をぞろぞろと亡者のようにどこかへと向かう一行が ぞぞーん この亡者たちは小さな小屋に向かって一列に歩き続けているのです
そうか そこにいるのだな鬼と閻魔大王が そして亡者たちはそこで裁きを待つのであるな??? 私は行かん 行かないぞ
と思っていたら 地獄から生還した者たちが手にしているのは 真っ黒になった卵
なるほど それがお前のこれまでの罪の塊ということか それを他人に食わすことで 罪をなすりつけてしまえる、と そういうことなのだなっ???
・・・違います。
大涌谷名物「黒たまご」は 硫黄たっぷりの温泉で茹でて蒸されてこんな色になっているわけで どうやら1つ食べると7年寿命が延びるといのがウリだそうでして
団体旅行で来ている年寄りが キャッキャと喜びながら食べてました
「これで2個目」 「私も2個たべたわ〜」
そういって喜んでいる婆さんたちの推定年齢82歳 一体いくつまで長生きする気なんだ 地獄より恐ろしい地獄を見たような気が致しました
私はおみやげ用に10個購入 一つだけ食べてみました 板東英二もきっと食べたに違いない 脱税には効果がない 長寿限定ゆで玉子。
そうそう 大涌谷にロープウエーもありました 芦ノ湖から駒ケ岳までいっちゃう長くて楽しい絶景かな的乗り物みたい あー 車も便利だけどやっぱり電車やバスとかロープウエーとかの旅も楽しそう
3〜4日滞在して 公共交通機関三昧で あちこちゆっくり見てまわるとか 年寄りになったらやってみたいなあ、そんな旅
そしたらやっぱり80歳のくせして 黒ゆでたまごバクバク食って これでもっともっと長生きできるわー なんて ケタケタ笑って騒いでいるんでしょうな、私も
こういうところは女友だち旅が楽しそう そのためにも足腰きたえて元気でいなきゃだわ
そう ふと、この大涌谷で思ったこと
ここ、阿蘇の大観峰に雰囲気似てるなー なんて
大観峰は阿蘇の雄大な景色を大パノラマで見渡せるところ 大涌谷は地獄と富士の裏表二枚看板で圧倒されるところ
いやしかし 箱根はいいところでした お湯もすごくよかった お宿の料理も上品かつ美味 小田原でかまぼこたくさん買って帰りました
また行きたーい 地獄が俺を呼んでるぜ。
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