自言自語 DiaryINDEX|<古|新>
私はずっとここで待っている。でも何を待っているか分からない。気付いたらここにいてずっと何かを待っている。あなたにはひょっとして私が何を待っているのか分かりますか?誰かと口を聞くのも久しぶりだ。いや、それどころか自分の声を聴くのもずいぶんと久しぶりのような気がする。私は私の頭の中だけの存在で本当はこの世に存在しないのかと思っていた。でもあなたが私を認めてくれた。あなたと目が合うたびに少しずつ自分の存在に自信を持ち始めた。そして今日あなたが私に話しかけてくれたことでそれは確信に変わった。私はここにいる。ここにあるのだと。私はずっとここに居る。一番最初はいつだろう?気付いたらここに居て、訳も分からずここに居て。最初は色んな人に聞いて回ったりもした。叫んだり念じたり踊ったり怒ったり。とにかく誰も気付いてくれなかった。私は自分の死に気がついた。ひょっとして自分は死んでいるのかと。漫画や映画や作り話に出てくるようないわゆるユーレイなのかもしれない。ずっとここから離れられない。きっと地縛霊というやつなのだろう。しかし作り話と違って誰も私に気付いてはくれなかった。私はここに居るのに誰も私を認めてくれなかった。確かに意識はここにあるのに。そんなの無いのと一緒じゃないか!私は自分を疑い始めた。私は自分を殺し始めた。私自身が考えるのを止めたなら私の意識は何処へいくのだろう?姿形は他人には見えず。思いは何処へも届かない。私の存在意義は?あなたの存在意義は?私が私であることを私の存在を証明するものは自分の意識だけだ。魂の存在意義は?私が思考を止めたなら私の存在は消えるだろう。私自身が無になれば。無になれるのか?無は本当に存在するのか?
僕は人を傷つけるために生まれてきたわけじゃないよ
泣いたり喚いたりしていたのが嘘のようだ
あんまりいい顔してないかも。
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