アマゾン・プライムで、アニメ「メイドインアビス」を観た。 ジャンルは、冒険ファンタジーとでも言うのだろうか。 絵は可愛いのだけれど、元からファンタジーが苦手な上、小さい子供が無理をする話には、つい眉を顰めてしまう。 女の子が特殊能力を持った男の子をお供に連れて、母親探しの旅に出るという話なのだが、マルコがアメデオをお供に母を訪ねて三千里を旅するのとは訳が違う。 子供だけで危険地帯に乗り込むとか、冒険の範囲を超えている。 しかも、向こう見ずな女の子は男の子に助けられてばかりで、なんなのこの他力本願娘は……!と苛々しながら見ていた。 途中で止めようかとも思ったのだけれど、昨年末に会った際に幼馴染に強く薦められた事もあり、一応シーズン1の最後まで見た。 多分これ、シーズン2に続くんだよね? これから面白くなるのだろうか。
後半で、ミーティという生き物が出て来る。 彼女は元人間の女の子。 姿形が変わったばかりか、ただ生きているだけの肉塊になってしまったので、彼女の飼い主は特殊能力を持った男の子に、彼女を殺してくれと懇願する。 どんな事をしても死なないが、傷を負えば痛がる。 人格を持たないのに、死なないから生きている。果たしてそれは生きていると言えるのか……? 男の子は逡巡したものの、飼い主の気持ちを汲んでその願いを叶える。
私はこの場面で、一昨年のやまゆり園事件(相模原障害者施設殺傷事件)を想起した。 犯人の植松に、知的あるいは重度障害者に対する慈悲があったかどうかは知らないが、死は時に慈悲である。 そんな事を思った。
オンデマンド・サービスと言うの? 会員になって利用料を支払えば、ネットでテレビ番組を見られるアレ。 主人がいつの間にか加入していて、私にも見ていいよと言ってくれたので、今更だが「ユーリ!!! on ICE」を観てみた。 評判は聞いてはいたが、これはホモアニメなのか……? リアルホモは好きではないが、ソフトBLとして、この程度なら許容範囲である。 私はドキドキワクワクしながら楽しく観られたが、主人は多少引いていた。男性はこういうのが苦手らしい。
でも、主人公の性格がイマイチ好みではなくてな。 「私、こういうチキンハートは見ていて苛々するわ」 とボソッと呟いたところ、主人に言われた。 「ご、ごめんね僕も硝子のハートの持ち主で。 でもシオンも、違う意味で硝子のハートだよね。 外から丸見え! だけど防弾仕様の強化硝子!みたいな☆」
あっ俺なんだか上手い事言った♪みたいな主人のドヤ顔に、更にムカついた。
病院に行った主人から、連絡が入った。 曰く、インフルエンザ罹患が確定したため、今週は出勤停止と相成った、と。 病院には持病の薬を処方して貰いに行ったのだが、顔色良くないし熱も一寸あるね、序でだから検査しておこうかーと医者に言われて受けてみたところ、まさかの陽性反応。 そっかー、週末に体調不良で寝ていたのは、そのせいだったのね。 症状は軽くて済んでいるものの、一応病人なのに数日間も1人で置いておく訳にも行かない。 今週は妹の手伝いに行く予定だったが、そういう訳で行けないわー、と連絡を入れたのだった。まあ1人で何とかするだろ。 主人はと言うと、罹った事が無いのが自慢だったインフルエンザに罹ったのがショックだった模様。 そして今週は職員総出で仕事に当たらねばならないという超多忙にしてミスが許されない時期だというのに出勤停止になってしまった事に対して、慙愧の念を抱いているようであった。 実に社畜である。これを僥倖と呼ばずして何と呼ぶのか。 少なくとも、私にとっては僥倖だ。 3週間も自宅でのんびり過ごせるなんて!
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