2018年01月31日(水) |
無理が利かないお年頃 |
先週は、妹の所に手伝いに行っていた。 最終日に引いた風邪が良くならず、今週は寝たり起きたりの生活である。 最低限の家事はしているけれど、それ以外の事が出来ない有様。 朝の掃除と洗濯が終わると、なんだか疲れて眠くなるのだ。
そんな訳で、 今も少し眠い。
昨年末からか、ツイッターでは「MeToo」というハッシュタグを付けてのセクハラ告発の波が全世界に広がっているらしい。 「らしい」というのは私はツイッターのアカウントを持っていないし、「#MeToo」で検索かけたりもしていないので。 ハリウッドでワインスタインとかいうプロデューサーのセクハラを一番最初に告発した人は、とても勇気があるし素晴らしいと思う。 しかし、雨後の筍のように後から「私も私も」というのはどうなのだろう。 とモヤモヤしていたら、カトリーヌ・ドヌーブやブリジッド・バルドーが代弁してくれたではないか。 曰く、MeToo運動は魔女狩り、実名で被害を訴えようという動きについては「清教徒みたいな潔癖さ」、最初に声を上げた人以外は売名目的に過ぎない、思わせ振りな態度でプロデューサーに取り入っといて何を今更、等々。 それよそれ! ドヌーブもバルドーも名前しか知らなかったけれど、私のもやもやを言語化してくれて本当に有り難う!
そう、魔女狩り。 怒りの炎に包まれた被害者達と支援者達が狩ろうとしているのは加害者だけではなく、異論を唱えようとする者もではないだろうか。 一寸した異議すら許されない、そんな雰囲気になっていると私も感じたのだ。 そして現実に、自分の身体を武器にして上の地位を目指す、そういう女も存在するから厄介なのだ。 被害者達が怒りを向けるべきは、反論者ではなくこちらではないだろうか。
海外ではこんな感じで議論が活発になっているが、一方日本では。 集団強姦された被害者は実名告発するどころか、示談金をタンマリせしめてダンマリ(或いはニンマリ)、加害者達は前科も付く事無く野に放たれたのでしたとさ。メデタクナイメデタクナイ 凄いよ、世界に逆行しちゃってるよ! 流石東洋のガラパゴス! 示談金を貰うってのは、事件に関する全ての情報を加害者に売る事で一切を口外出来なくなるって事で、それはもう売春婦と変わらないと思うのだ。 そう言えば一昨年だっけ、高畑息子がホテル従業員に強姦して怪我を負わせた容疑で逮捕され、その後示談が成立して無罪放免になったのは。 あれもまた、世の中金だよなーという空しさが残る話であった。
話を戻そう。 もうずっと昔に受けた被害なのに、まるで先ほどの出来事のように語るのは、それだけ心の傷が大きかったとも言えるが、なんだってそんな話を今まで後生大事に仕舞っていたの?と思ってしまう。 勿論、子供の頃に被害を受けた場合は別だ。大人と違って、子供が自分で自分の身を守るのは難しいし、理解力にも乏しいからだ。 でも、いい歳をした大人が、尻馬に乗らなきゃ被害を実名で告発出来ないのって、みっともないように思う。文句があるならその場で言えばいいのに。 一旦泣き寝入りしたんならそのまま一生寝てろや、とうちの主人は吐き捨てるように言っていたが、私、この人のこういう所大好き!
半月前の話になるが、年末には、主人と一緒に私の実家に行って来た。
往きは大雪で大変だった。 寄り道してゆっくり昼食を取ったり、正月用のお餅を買ったりしていたら、山越えの頃にはとっぷり日が暮れて、結構な地吹雪に。 主人は夜目が利かない上に雪道に慣れていないので、何だか大変そうだなと思って、途中から交代して私が運転したのだが、 「流石、雪国の女……!」と、よくわからない褒め方をされた。 実家には、示し合せた通り、妹家族も来ていた。 翌日は幼馴染宅にお邪魔して、夏休みに引き続き今回も沢山のお下がりを貰って来たのだが、その中のプラレール(の模造品)が偶然にも、甥っ子が「じいちゃんちであそぶの!」と自宅から持って来ていたアンパンマンの線路と同じ規格である事が判明。 風邪で寝込む義弟に代わって、うちの主人が監督する中、甥っ子は線路を繋げて電車をグルグル走らせていた。朝から晩まで……よく飽きないよなあ。 主人は子供の頃ブロック遊びで鳴らした口らしいので(よくわからん)、甥っ子の線路遊びも嫌がらずに付き合ってくれた。 次の朝、甥っ子は私と顔を合わせるなり、おはようの挨拶もせずに開口一番、 「おじさんはー?」と訊いてくる始末。 弟子入りに3年かかってしまったが、すっかり懐いた様子である。 そして何故か主人の言う事は聞く。 この人は怒らないが、逆らっちゃ駄目な人だというのはわかるらしい。
実家には2泊して、大晦日に帰途に着いた。 車に乗り込もうとしたら、起きられるようになった義弟に連れられて見送りに出て来た甥っ子が、何故か私に雪玉を投げ付けて来た。 赤いセーターが白く雪塗れに……カシミアなのに。 仕方ないのでこちらも投げ返す。数分だけ雪合戦をしたら甥っ子も気が済んだようなので、やっと出発である。 しかし道を間違えてしまった。修正をかけて道を曲がり、信号待ちをしていると、昔お世話になった知り合いが車に乗って、目の前を横切って駐車場に入って行った。 思わず後を追って、車を降りて挨拶をした。20年ぶりの再会である。 出発時に甥っ子が私に雪をぶつけたりしなれば、こうして近況を聞く事も無かっただろう。偶然って凄いなと思った。
無事に自宅に戻って、翌日の元旦には、主人の両親が訪ねて来た。 最初はこちらから赴く予定だったが、義母が動けなくなって(更に)散らかった部屋を見られたくないから、という理由であった。 ここで出来た嫁なら自ら乗り込んで掃除の手伝いでもするのだろうが、私がいるのはその対極。 息子である貴方が行って掃除でもしたら?と助言してみたものの、主人が却下したので余所の家庭には口出ししない事にする。 主人の実家の近くに転勤になって半年以上経つが、あれこれ呼びつけられたり口出しされたり、余計な干渉をして来ない人達だというのは、本当に有難い事である。
そして恐ろしい事に、年末年始で増えた体重が戻らぬまま、今に至る。 シオンはお餅食べ過ぎなんだよ!と主人に言われるが、お餅大好きなんだよう。
引っ越して丸ひと月経った先週末、やっと! やっと自宅PCでネットが出来るようになった。 なんでここまで長引いたのかと言えば、偏(ひとえ)に物件管理会社のせいである。
引っ越しに伴うネット関係の手続きは、今回も全て主人に丸投げしていた。 新居は新築物件で、主人は入居したらすぐ使えるようにとNTTに工事を頼んでくれていたのに、 「どうせマンションタイプの回線が入るし、穴とか勝手に開けられては困る」と管理会社がNTTに手を回して、勝手に取り消したそうな。 だったらすぐに使えるのかと思いきや、マンションタイプの工事も、まさかの1箇月待ち。 そもそも12月頭から入居可の物件なのに、そこから1箇月半しないと回線が繋がらないって何なのそれ。 幾らド田舎だからって、このネット時代にそんな事が罷り通るなんて、ここは本当に現代日本なのか? 短気で怒りっぽい私と違って温厚で我慢強い主人ですら、担当者相手に電話でキレかけていたぐらいなので、どれだけ酷いかが判るってもんだ。 不幸中の幸いは、どれだけ酷い事なのかを私が正確に理解出来ていなかったため、担当者相手にぶち切れられなかった事。一応主人の説明を聞いたけれど、そっち方面はさっぱりなので……。 ただ、馬鹿なりに「あれ、この会社酷くね?」という事はわかった。 まあなー、以前にもD東の新築物件で酷い目に遭ってるんだよなー。 あの時はシックハウスで主人が花粉症を発症、私もアトピーが一時期的に悪化したのだった。 その後、建築基準法が改正されて、新築物件に使う材料の選定基準は厳しくなったらしいが、それでもやはり過去のトラウマは消えない。 だから今回は即入居せずに、半月ほど様子を見たのだ。引っ越しの日までほぼ毎日通って、少しずつ荷物を運ぶ序でに、窓を全開にして換気して(無論、クッソ寒かった)。 それと、主人の実家から炭を分けて貰って、各部屋に置いていたのも良かったのかも知れない。新築のにおいも気にならないし、幸い今のところ、化学物質過敏症のような症状は出ていない。 でも微妙に使い辛いんだよな、この物件……邪魔だからここはドアじゃなくて引き戸にして欲しかったなーとか、電気のスイッチの位置が変だよとか。 良い点は、電気コンセントの差し込み口があちこちにあるのと、前のアパートよりは断然暖かい事ぐらいかな。新しいから台所も綺麗で使い易いし。
ただ、これから賃貸物件への引っ越しを考えている皆さんには、D東建託はお勧めしない。 我が家も出来れば避けたかった。が、他に選択肢が無かったのだ。
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