好きな人との共通点があると、嬉しくなる。 そして、自分が好きな人同士の共通点を見付けると、やはり嬉しい。
幼馴染と私の共通点。 同じ血液型、同じ星座、となれば、やはり色々な共通点がある。 2人とも、面倒臭がりなのだ。 メール交換をしても、いつの間にか途絶える(笑)。 そして盛り上がったのは、お風呂の話。 「お風呂って、入ればすっきりするし、温泉も好きなんだけれど、入るまでが億劫なのよねー」 と私がぼやくと、彼女はとっても同感してくれた。 「ああ解るソレ! 私も葛藤が強くて、いつまでも居間でウロウロしていて旦那に『早く入って来なよ』って言われるの。入るのが面倒なんだよね、結局。夏場は汗でベタベタするから自主的にシャワーを浴びるんだけれど、冬は嫌よね」 亭主に言われてやっと入浴するというのまで同じで、何だか笑えた。
先日温泉に行った親友との共通点。 ものの考え方が良く似ている。 TV番組(徳光の「逢いたい」笑)は勿論、社会問題についても、 「○○が××なのって、おかしいと思わない?」 「私もそう思う! 絶対それは違うよね!」 と大盛り上がりだった。
そして、主人と親友との共通点。 体質とか血液型は前から知っていたが、新たな発見が。 それは、
ブサ犬好き という事。 因みにブサ犬とは、フレンチ・ブルドッグやパグなどと言った、不細工な犬の事である。 私にはどうにも不細工としか思えないのだが、彼等は異口同音に 「あの不細工さが何とも言えずに可愛い」 と言うのだ。 可愛い……の? 私にはどうにも理解不能だ。
そして、主人と私との間には、余り共通点が無いのだよね……。 それが、一寸寂しい。
TVのニュースでオカマのIKKOを見た。 最近よくTVに出て来る、メイクアップ・アーティスト(化粧師の事)である。 神戸コレクションのトリで、大胆上半身ヌードを披露していたが、兎に角
キモイ。
この言葉は好きではないが、その一言に尽きる。 子供が見たら、トラウマになるんじゃないか。 こんなものを公共の電波に載せて流していいものか。
よく、 「オカマやニューハーフって、女よりも女らしい」 という人がいるが、そんなの当たり前。 人間誰でも、男性性と女性性を内包している。 オカマは、本来備わっている自分の男性性を完全に否定する事で、女性になろうとしているのだ。 だから不自然で、気持ち悪いのだ。
2007年08月28日(火) |
タレント議員を撲滅しよう |
さくらパパこと民主党の横峰良郎参議院議員(47)の、過去の不倫と賭けゴルフ疑惑が発覚、さくらパパは記者会見を行った。
このニュースを聞いて、大抵の人が思ったのではないだろうか。 さもありなん、と。 誰も驚かない(笑)。 困った事に、本人は過去の話しだし賭けたのも小額だと開き直っており、辞職するつもりも無いようだ。 民主党もこんなのさっさと切ればいいのに、切ったら自民党&創価党の攻撃を受けるのが怖いのか、口頭での厳重注意に留まっている。 と言うか、知名度が高いからと、最初からこんな人物を客寄せパンダにしたのが間違っていたのだ。 叩けば幾らでも埃が出そうな人物を被選挙人として立候補させるなんて、ホリエモンを担ぎ出した自民党を見れば、それが問題ありだと学習していそうなものだが、民主党はどこまでも馬鹿だな。 今の自民党に政治を任せる事も出来ないが、民主党に政権担当能力があるのか、それも甚だ疑問だ。 民主党も馬鹿だが、票を投じた有権者も馬鹿だ。 いい加減、タレント候補に投票するのは止めようよ。 比例名簿にタレント候補を載せるような政党に投票したら駄目だ。 特に参議院は、解散が無いのだから。
さて、開き直りの逆切れ会見をしたさくらパパ。 仮令小額であっても、賭け事は違法なんですよ。 公人になったからには、「これぐらいいいじゃん」と思っていても、口に出したら負け。 頭を下げるのは悔しいだろうけれど、場を弁えないと、大変な事になりますよ。
生命保険会社から、封書が届いた。 様々なお知らせの中に、こんなアンケートがあった。
「あなたの将来の夢は?」
参考資料も付いており、子供に人気なのは食べ物屋さんやスポーツ選手だとの事。 私が子供の頃とさほど変わりは無いが、昔は野球選手が圧倒的人気を誇っていたのに、今はサッカーが人気だもんなあ。 「で、貴方の将来の夢は?」 と主人に訊いてみた。 「食べ物やさんかなあ、やっぱり。自分の好きなようにやってみたい」 しかし、主人の夢を応援出来ない私。 「ふーん……。でも、貴方1人でお店を仕切るのも大変だろうし、人を雇ったら万が一若い子と不倫なんて心配もあるし、私が手伝わなきゃならなくなるよね? 私、接客業は全く不向きなんですが」 「不倫て……それはないでしょ」 呆れる主人に、私は言い放った。 「何が起こるかわからない、それが男と女ってもんでしょ。確固たる意志があるなら兎も角、いや貴方の意志の力を疑う訳ではないけれど、可能性は全くゼロではない。だから、無いとは言い切れないのよ」 私の言葉に主人は些か気分を害したようだが、それは仕方ない。 「いいよ、僕の夢は諦めるよ。シオンに接客が無理だという事は、よくわかっているし」 彼に夢を諦めさせるのは気が引けるが、夫婦の危機を招くよりは良い選択だと思う。 「よし、じゃあ代わりに、私の夢を書くわね。私の将来の夢は、
世界大統領!」 流石にそれは馬鹿にし過ぎだろう、と彼がアンケート用紙を取り上げ、さっさと「食べ物屋さん」と書かれてしまった。 別に馬鹿にしたつもりは無く、私は本気なんだけれどな……。
翌日は、朝から温泉に浸かって、滑滑な自分の肌を堪能した。 ああ、この状態がずっと続けばいいのに。
夕食のように豪華な朝食を摂ってお腹一杯になると、荷物を纏めてチェック・アウトした。 今日は我が家に泊まる事にしたので、ゆるゆると帰る事にする。お昼頃に着けば良いだろう。 折角なので、近くのテーマパークに行く事にした。こういうのは地元にいると、却ってなかなか行かないものである。バッキンガム宮殿の衛兵と写真を撮りたがるのは、観光客だけというのと同じである。エゲレス行った事無いけれど。
平日の昼間なのに、結構客が多かった。まだぎりぎり夏休みなのか。 敷地内を、汽車の形をした乗り物が走っている。絶対乗るぞ。ああいうの、大好き。 石碑の文字を読んだり、写真を撮ったりして、乗り物の到着を待っているところに、友人の携帯電話が鳴った。 こちらに背を向けて電話に出る彼女の様子を見て、ピンと来た。 男だな。 しかしすぐに切れたらしい。 自分の携帯を取り出してみた。アンテナは1、2本立つが、向きによっては圏外の表示が出る。 再度、電話が鳴った。しかしすぐに切れる。 もういいや、と彼女は電源を切った。 まあ、殆ど圏外だし、切っといた方が鬱陶しくなくていいかもね。
テーマパークは、なかなか面白かった。綺麗だし。 中をぐるりと見て回り、広い裏庭を散策し、土産物屋で小物とお菓子を買った。 それにしても、今年は虻が多い。土産物屋の中でもブンブン飛んでいた。刺されると痛いらしいので、ジーパンで来て良かったと思った。 裏庭では虻には遭わなかったが、矢鱈でかい茸と蛞蝓に遭遇した。茸は兎も角、私の親指よりも太い蛞蝓は気持ち悪かった。
敷地外の駐車場に戻って、電源を入れた途端、また彼女の携帯電話が鳴り出した。 ス、ストーカー……? まさか、ずうっと掛け続けていた訳じゃあるまいな。 駐車場では電波が届くらしく、二言三言話した後、「じゃあ友達がいるから」と彼女は電話を切った。 彼女の話によると、 「本当に女友達と一緒なのか、証拠写真を送れ」 と彼氏に言われたそうで。 「そんなに嫉妬深いの? うちの亭主なんて、『2人で泊まっておいで』だよ。私が言う前に提案して、送り出してくれたぐらいで、浮気なんて微塵も疑っていないよ」 と私が驚くと、彼女は笑って言った。 「それは信じているからだよ。愛だよ、愛」
そういやこの彼氏、面識こそ無いが、以前友人が遊びに来た時も同じ事を言っていたな。 その時は「電話代わろうか?」と申し出た私だが、今ならわざと、うちの主人とか誰か男性と彼女のツーショット写真を捏造して送り付けてやりたい。 勿論彼女は唯々諾々と写真を送るほど馬鹿ではないが、男を見る目に関しては疑問が残った。 そんな男はやめておけ、との台詞が喉まで出掛かったよ。 色々あったとは言え、よっぽど自分に自信が無いんだな、この男。 因果応報。奪ったものはいつか奪われると、怯えているのか。
旅館に併設されているエステに行ってみた。 チェック・インの祭に、予約は済ませてある。
エステなんて久し振り〜♪ 折角温泉でつるつるになった肌に化粧品をゴテゴテ塗るのは嫌だったので、体のマッサージを頼んだ。 んで、気持ち良くなってウトウト……する予定が、ウトウトどころか、ちっともリラックス出来なかった。 だって、エステティシャンが、
すんごい力で
ぐいぐい押して来るんだもん。 痛いって。 揉み返しが来そうで怖いよ。 マッサージに来たのに、何故か常に緊張を強いられるのだ。 却って疲れる……。 1度、 「痛いんですけど」 と言ってみたが、その時少しだけ力を加減してくれたものの、すぐに元に戻ってぐいぐいぐいぐい。 勘弁して……。
最後に化粧品を勧められたが、全て断って帰って来た。 後でサンプルを使ってみたら、品物自体は気に入った。 でもあそこでは絶対買わない。
時間をずらして、同じ人から顔のマッサージをされた友人は、
「目玉が飛び出るかと思った」
と言っていた。 身体だけではなく、顔のマッサージでも全体重をかけられるのか……。 宿もお湯も気に入ったのに、あのエステティシャンだけは駄目だ。 せめて人を替えてくれれば、また行きたいという気にもなるのだが。
学生時代からの親友が、遊びに来た。 彼女と会うのは、数年振りである。
休みを取れたから遊びに行く、と彼女から連絡を貰った時に主人にそれを言うと、 「じゃあ2人で温泉にでも行って来なよ。温泉に浸かって、美味しい物食べて、お宿でのんびりしておいで」 と快く送り出してくれた。 そんな訳で、女2人の1泊温泉旅行である。 8月で温泉はどうかとも思ったが、まだ暑いものの、お盆を過ぎてかなり暑さは和らいでいたし、山は過ごし易い気温だった。 往きの車中から昔の話で盛り上がった。 途中で少し迷いかけたが(地図が大雑把で読み難かったのだ←ナビ役の私のせいではないと暗に言いたいらしい)、予約しておいたお宿は、なかなか良い。 山間の温泉旅館だが、ボロくて汚い訳でもなければ、無駄に豪華でもない。 (因みに、うちの主人は鄙びた宿が好きだと言う。しかし彼が行きたがる所は、鄙びたを通り越して萎びているので、どうも私とは好みが合わない) お風呂場は綺麗だし、部屋も小綺麗で、流石に女性向けプランを組んでいるだけの事はある。 今年は虻の当たり年らしく、油断出来ないので露天風呂では余りリラックス出来なかったが、長湯をせずとも温まり(まあ夏だし)、見違えるほど肌がつるつるになった。 だから好きなのだよね、温泉は。 嗚呼、温泉の子になりたい。
お風呂の後は、美味しい食事を沢山食べて、TVを見ながらあれやこれやと盛り上がった。 彼女とは、本も音楽もそうだが、好きなTV番組やそれについての意見も同じなので、一緒に見ていて楽しいのだ。 因みに、その日見たのは「徳光和夫の感動再会“逢いたい”」である。 主人と見ても、彼はこの手の番組には興味が無いらしく、ここまで盛り上がれないのだ。 親友と主人は共通点が多いのに、趣味は彼女の方が合う。 同性だからという理由だけではないように思う。 だからと言って、こういう番組大好きな男がいたら、それはそれで引くかもしれないが。
私が字も読めない頃から、母は本を読み聞かせてくれ、字を読めるようになると、今度はよく図書館に連れて行ってくれた。 子供向けの世界名作全集も買ってくれたし、お蔭で私は読書好きな子供に育った。 今の若者や子供は、活字が嫌いだの字も碌に読めないだのと言われるが、それらは全て親の責任だと思う。 私が子供の頃とは違い、今は多様なゲーム(ここではプレイ・ステーションをはじめとする、家庭用ゲーム機及びそのソフトの事とする)がある。携帯型の物まである。 ゲームは楽しい。勉強より楽しい。 子供がその味を覚えれば当然、本や勉強よりゲームをしたがるだろう。 それなのに親は、単に子供が欲しがるからだの、友達が持っているのにこの子だけ持っていなかったら仲間外れにされて可哀相だの、様々な理由で買い与えてしまう。 中には、これを子供に与えたら子供のためにならないと思いつつ、自分がしたいがために子供に買い与える場合もあるだろう。子供をだしにしているのである。 どちらにしろ、小さい頃からゲームがある生活は、教育上好ましくない。馬鹿が量産されるだけだ。 そして数十年後には、その子供達が親になる。 馬鹿が馬鹿を産むのだ。 考えただけで恐ろしい。
子供の頃に本を読まなかったらどうなるか。 答えは簡単だ。本に興味を持たない人間になる。 活字嫌いだったり、日本人なのに漢字を正確に読めない或いは助詞を満足に使えない人間は、子供の頃に原因があったと思われる。 知り合いの国語教師は、国語力は小学校高学年までに決まる、と言っているし、私も、数は少ないものの何人かの子供を見た経験から、全く同意見である。
塾に行かせれば何とでもなる、と考える親が多いようだが、とんでもない。 鉄は熱いうちに叩け。 子供からゲームを取り上げて、本を与えろ。 まずは親が読み聞かせろ。 「勉強だけが人生じゃない」。確かにそうだ。 だがそれは、勉強どころか母国語さえまともに遣えない奴が言うと、ただの言い訳にしか聞こえない。 子供の間違いなら微笑ましいが、子供はいずれ大人になる。 学習しないままに大人になったら、本人が困るし、親は陰で確実に笑われるのだよ。
録画していた日曜洋画劇場「ラストサムライ」を観た。
あれだけ絶賛されていたのだから、さぞかし素晴らしい映画なのかと思いきや、嗚呼またかという感じであった。
どこの国だよ、コレ(怒)。
幾ら文明開化の明治時代でも、あんな侍はおらんだろ……。 勿論私だってその時代に生きていた訳ではないし、これまで観た時代劇や小説などによる伝聞や想像に過ぎないが、少なくともハリウッド映画の時代考証が、日本の時代劇よりも正確だとは到底思えない。 役者も日本人スタッフも、誰一人として、あの演出や背景に文句を付けなかったのだろうか。 だとしたら、ハリウッド進出だ〜などと、喜んで参加している日本人も情けない。 日本国籍なんて、棄てちまえ。
西洋人は何故、勝手なイメージで、他国の文化を脚色したがるのだろう。 まあ、それだけ無神経なんだからこそ、自分の言うところの「自由」や「民主主義」をアラブ社会にまで持ち込もうとして、ドンパチおっ始めちゃうんだろうな。 本当にこの連中と来たら、「王様と私」の時代から進歩が無いよなあ。
それと、負けると判っていながらも最後に華々しく散るのって、美学なのか? 無意味な戦争にしか思えんのだが。 10年ちょい前に見た、織田裕二主演の「きけ、わだつみの声」を思い出させるラストだった。 製作者はハラキリと重ね合わせているのかも知れないが、どうにも質が違うと思うんだが。
本を買った。 文庫本だが、この私が、古本屋ではなく普通の本屋で買うなんて。 ハードカバーなら高いからと絶対に買わないが、新潮45シリーズのせいで、箍が外れてしまったようである。
題名に惹かれて買ってしまった「残虐記」。 桐野夏生を読むのは、「OUT」「柔らかな頬」に続いて、これが3作目である。 「柔らかな頬」と「残虐記」に共通するのは、「想像力」というキーワードだ。 作者が敢えて「推理」と呼ばないのは、それが当たっているかどうかが、最後まで明らかにされないからである。 そして、これらの3作品に共通するのは、主婦の失踪だ。 作者自身に逃走願望でもあるのだろうか。
亭主や子供を放り出して自分だけ逃亡しても、そこに幸せな未来が開けているとは、私には到底思えない。 今の世の中、普通に生きるにしても、色々と手続きが面倒だ。 そこから逃れて生活するという事は、日陰者になる事を意味する。 日の当たらない生活って、楽しいの? 一体何の魅力があるの? 私には、全く理解出来ない。 この人の話は、ドキドキして読み進めてしまうが、最後に残るのは、「それで?」という感想だけだ。 読後の清涼感や満足感は、得られない。 勿論、新潮45シリーズの比ではないが(笑)。
私は、何時に出かけようね、と主人に言われて、その通りに出発出来た験しが無い。 今日も主人を待たせてしまった。 彼はそれで腹を立てて、私を置いて1人で出かけてしまう、という事はしない人だが、やはり呆れられた。 「どうしてシオンは時間通りに出発出来ないの?」 いや、そんな事言われても……。 普通に考えて、お化粧したり髪を整えたりするから、男性よりも女性の方が支度に手間取るのは当たり前。 おまけに、掃除に洗濯、食器の片付けなど、全部私がやっているんですけれど? PCで遊びながら「マダー?」とか言っているだけの人はいいよね。 と一通り嫌味を並べ立ててみて、 「じゃあ今度から、貴方にも手伝って貰いましょうね。遅れると困りますから」 とにっこり笑いながらお願いした。
とは言え、主人がいなくても、同じ現象が起こるんだよな。 10時までに習い事に行かなくちゃ!という日でも、余裕を見て家事をやっているつもりが、時間が押してぎりぎりになってしまったり、よし今日は早めに出かけられるぞという時でも、玄関を出る頃になって突然トイレに行きたくなったり(しかも時間がかかる)、一旦出かけても何か忘れ物をして戻って来たりで、結局ぎりぎり或いは遅刻になってしまうのだ。 子供の頃からそうなのだ。 大人になっても変わらないので、これはもう、私はそういう星の下に生まれて来たのだなあ、と殆ど諦めている。 困った人生だ。
子供の頃は、手塚治虫のアニメが楽しみで、24時間テレビは毎年見ていたように思う。 確か、「ブレーメン4」とかいうのがあった。因みに「ブレーメン5」だと、佐々木淳子の漫画である。 内容は殆ど忘れてしまった。 勿論面白かったのだと思うが、加えて曲が良かった。 今検索したら、ネットでも見られるようだ。 ネットで動画を買うのは、やり方がわからないので、出来ればリアルのビデオ屋さんで借りたい。
今では民法各社で24時間テレビの真似事をやっているが、我が家では全くと言っていいほど見ない。 手塚アニメが無くなってしまったからというだけではない。 司会者の異様なテンションにも付いて行けないし、何より子供の頃には見えていなかった、或いは見ていなかった部分が、流石にこの歳になると見えて来るからだ。 私のような慈善事業に否定的な人間が見てしまうと、うへえという気分になるのだ。 いや、慈善事業を完全否定はしないが、24時間テレビは何か違うのだ。 どうしても、障害者へのお金を集めるために、障害者を見世物にしているような印象を受けてしまう。
2、3年前に、他に面白い番組が無かったからか、何故かこの番組を見てしまった事がある。 障害者の青年が、和太鼓の練習をしていた。 彼には、付き合っている若い健常者の女性がいて、彼女のために演奏をしたいのだと言う。 彼は彼女との結婚の事も考えていて、男性として女性に責任を持とうというその姿勢は当然だし、立派だと思った。 しかしその一方の彼女は、結婚など全く考えていない様子。実に軽い。 そして彼女の父親は、障害者との結婚は一寸……と、賛成の反対である。まあ、気持ちは解る。 だが、それにしても、この温度差は何。 彼の真摯な姿勢は素晴らしいが、太鼓を叩いたところで、一体何になるのだろう。 と私は、すっかり感動の応援モードに突入している会場の様子を、覚めた目で見ていたのだった。
同じ番組に、聾の女性が登場していた。 彼女は、歌を歌いたいと言う。 しかし耳が聞こえないのでは、音程を取れない。 それでも一生懸命練習する女性。 そして本番。 とても一生懸命に歌っていた。 しかし、聴くに堪えない。実に痛々しく見えてしまった。
挑戦する姿は美しい。 何かに向かって努力する彼等に、感動を覚える人もいるのだろう。 でも、この番組には何か異質なものを私は感じるのだ。
2007年08月17日(金) |
サブプライム問題の教訓 |
最初見た時、意味が解らず、 「サプライム・ローン→供給ローン?」 と頭の中で翻訳してしまい、後で間違いに気付いて、うっかり人前で言わなくて良かったと胸を撫で下ろした。
ニュース番組の解説によると、サブプライム問題とは、アメリカで、裕福ではない層の顧客に住宅ローンとして銀行が貸し付けたお金が焦げ付いて、その債権が金融商品として世界に出回ったために、他の国まで迷惑を被っているという事だ。 一寸違うが、バブルのアメリカ版みたいなものか。
プライム(prime)とは、上等な、という意味。 サブ(sub)が付くので、上等の次、転じて上等ではないという事か。 早い話が、貧乏人が借金をして家を買ったものの、返済出来ないので世界中の債権者が困っているという訳だ。 返済能力が無い相手に「家を売れば返せますよ」と貸し付けたアメリカの銀行が悪い。 しかもその不良債権を金融商品として世界中に売ってしまったのだから、性質が悪い。 よくよく考えれば、それを買う方もどうかと思うのだけれど。 こういう問題が出て来ると、ますます金融商品に手を出す気になれない。 怖くて株すら買えないよ。 やっぱり私の中では、宝籤までが安全ラインだわ。 ギャンブルは怖いよ。 そして、借金も怖いね。 ローンなんてのは、結局借金なのだから。
で、サブプライム問題で我々が学ぶべき事は、これまでにも何度か書いた台詞だが、とどのつまり、
「身の丈に合った生活を」
という事だろう。 貧乏人は、無理して家なんて買ったら駄目なのよ。
そもそも、楽してお金を儲けようとか、欲しい物を借金して手に入れようとかいう考えがけしからんのだ。 ぐうたらな私が言うのもなんだが、やはりお金は、額に汗して得るものである。 野村證券のCMで、金融教育に関するアンケートに、漫画家の弘兼憲史が答えていた。 「お金は流した汗の対価。ゲームの賞金ではない」 全く、その通りだと思う。
甥っ子のいなくなった復りの車で、2人でしりとりをした。 普通のしりとりでは詰まらないので、テーマを決める。 お題は、人名。著名人のを、なるべくフルネームで。 実は、往きの車内でもしりとりをしていて、その時は地名しりとりだったのだが、「ズ」で行き詰ってしまったのだった。 「逗子」しか出て来ない。「ズデーテン」じゃ終わっちゃうし。
次に何を繋げるかを考えずに、パッと思いついた人名を出してしまうので、結構変な名前が出て来る。 特に主人は、普通の人は知らないような名前を出して来るので、その人誰?といちいち訊かなければならない。
そして、私が「メ」で詰まった。 「め……目頭2:50……江頭な上に『ん』で終わってるし。メ……メグ・ライアン……これも終わっちゃう。他に誰かいたっけか?」 「シオン、降参か?」 「まだまだ! うーん、メ……」 その時、閃いた。
「メル・ギブソン!」
と自信満々に言い放った私は、 「『ン』で終わってるよ?」 と主人に指摘されるまで、全く気付いていなかった。 ……馬鹿?
そして、その後1分ほど唸って、やっと「メリル・ストリープ」が出て来たのだった。 でも人名なら、地名よりはずっと楽だ。地理苦手なんだもん、私。
この日も、朝からとても暑かった。 主人の実家を車2台で出発して、皆でお墓参りへ行く。 伯父さん大好きの甥っ子は、お祖父ちゃんと一緒にうちの車に乗り込み、しりとりをしながらのドライブだ。 子供なので知っている単語が少なく、甥っ子はすぐ答えに詰まるが、祖父である義父とは違って、我々夫婦は全く容赦しない。
私と妹は歳が離れているが、よく一緒に遊んでいた。 男の子ばかりが続いた後に生まれた従妹は、兄達と勝負事で遊ぶ時は兄達が手加減して、「わあ、マコ(仮名)は凄いなあ」とちやほやされて育ったらしいが、うちは違う。 妹とは、トランプ遊びの「スピード」やオセロや五目並べで毎日のように遊んだが、私は決して手を抜かなかった。 負けず嫌いの妹は泣いて悔しがったが、厳しい姉が「悔しかったら実力で勝て」と言ったところ、妹は実力をつけ、とうとう何回かに1回の割合で私に勝つようになった。 尤も、私の実力がたいした事無かったからなのだが、全力投入して幼稚園児に負けるのは、結構なショックである。
主人の考えは知らないが、そういう事もあり、大人気無いと言われようが、私は子供相手でも全力で勝負する。 勿論スポーツなら話は別だが、頭を使うゲームの場合は、その方が子供も鍛えられて良いと思うからである。
何度目かに甥っ子が答えに詰まったところで、墓地に到着した。 墓参りを済ませ、序でに近くの義父の実家に寄って、皆で主人の祖母に挨拶し、今度は海を目指す。 今年も、甥っ子が海で泳ぎたいんだそうで。 そして今年も、海の水は冷たかったそうだ。 甥っ子は、「もう出る?」と言われても、紫色の唇で「もう一寸」と答えてガタガタ震えながら頑張って泳いでいたが、30分で上がって来た。 陸の日差しは全てをジリジリと焦がすほどに強いのに、海の水には届かないようだ。 海に入らない義父母と我々夫婦は、少し離れた木蔭で義妹一家を眺めていたが、日影なのにちっとも涼しくなかった。 この気温、海水の温度とうまく混ぜてくれませんかね、神様。
帰りは漁港に寄り、お土産に海産物を買って貰って、帰途に着いた。 早速晩御飯に食べたが、新鮮で美味しいこと。 有難いねえ。
年に1度の墓参りのため、主人の実家へ行った。 お墓までが遠いので、実家で1泊である。 嘗て実行したように、近くで1泊した翌朝に「朝早くに出て来ました〜」と訪れるという方法もあるが、義妹夫婦と一緒に来る甥っ子が、伯父である主人を大好きで、一緒に花火をしてお風呂に入るんだ〜♪と楽しみにしているものと思われる。 甥っ子の事は私も可愛くない訳ではないので、それなら主人は実家に泊まった方が良いだろう。 となると、私だけ別行動と言う訳にも行かず、一緒に泊まらざるを得ない。 そんなに嫌なら、シオンは自分の実家に行ってもいいよ、と主人は言ってくれた。 墓参りコースが無いなら、お言葉に甘えてそうしたいところだが、お墓参りに私だけ行かないという訳にも行かない。 向こうのご先祖様にも、挨拶ぐらいしますよ。
で、今回もやっぱり、主人の実家のお風呂は悲惨だった。 正月に来た時もそうだったんだよな……住んでいる人達がそれで構わないからなのだろうが、全く改善されていない。 敢えて詳しくは書かぬが、私が泣きたくなるぐらいのレベルである。 でも、今夜だけの我慢だ。 明日にはおうちに帰れるのよ! 頑張れ私。
環境的な部分は最悪だが、主人の実家は、気を遣わなくていいのが楽だ。 元々私は気の回らない人間だが、それでも非難されないのが有難い。 だからと言って、幾ら暑いからといって、夕食の支度をしている義母を尻目に涼を求めて散歩に出てしまう嫁はどうかと自分でも思うが、暑過ぎてそこまで気が回らなんだ。いつもより多めに回っていませんよ。 因みに、求めた涼は、どこにも見付からなかった。 木陰にすら無かった。どこもかしこも蒸し暑い。
甥っ子と遊んでいると、自動的に夕食が出来ていた。 流石に何もしないのは悪いと思ったので、片付けだけはしたけれど。 他所のお嫁さんは、独楽鼠のようにくるくるとよく働くんだろうなあ。 それでも姑にいびられたりするんだろうか。 私は他所のお嫁さんにならなくて良かった(笑)。
ある夏の日の出来事。 車から降り立つと、そこは炎天下だった。 余りの暑さに、主人が一言。
「暑いなあ。これじゃあ××××x×××死んじゃうよ!」
うん、そういうブラックなのは、大好きだ。 私は勿論笑い転げたが、流石に人には言えない〜。
夏は苦手。 汗疹が出来てアトピーが悪化するので、冷房の効いた部屋に籠もり、冷たい物を摂取する。 以前、漢方の先生からは、 「幾ら暑くても、氷の入った飲み物は、身体を冷やし過ぎるから駄目」 と言われ、飲み物には氷を入れずに冷蔵庫で冷やして飲んでいるが、アイスクリームの類は止められない。 やっぱり、アイスも良くないのかな……ガリガリくんとか、殆ど氷だしねえ。
さて、この数年、年毎に決まった物に嵌まっている私。 思い出して、纏めてみた。
2002年:ハーゲンダッツ・ミニカップ まあ、普通かな。但し、高いので毎日という訳には行かない。
2003年:濃茶 美味しい。しかもハーゲンより安いので、毎日食える。
2004年:あんずボー 主人が通販サイトで買ってくれた。最初は「何この安っぽい駄菓子」と馬鹿にしていた私だが、冷凍庫で凍らせれば、まさにアイス・キャンディー。甘過ぎるかなとも思うが、コスト的には大変優秀。しかし大量に買い過ぎてひと夏では消費し切れず(主人によると、私が追加でもっと買えとせがんだらしい。記憶に無いが)、全部なくなるまで3年ぐらいかかった。
2005年:ハーゲンダッツ・クリスピーサンド これも高いので、毎日食べたいが、経済的に無理。半分食べたら冷凍庫に仕舞って、残りはまた今度!という貧乏臭い食べ方をしていた。それにしても、ハーゲンはやはり美味い。ハーゲンにあらずんばアイスにあらず。
2006年:フォション・ストレートティー 量販店で箱買いして、がぶ飲み。美味しいよ。
2007年:福寿園「棗」シリーズの冷茶パック デパ地下で発見した、夏季限定商品。紅茶も良いが、やはり緑茶大好きだー! しかも水出しパックは不味いというのが定説だが、これは文句無しに美味しい。但し、ケチって用量を守らないと、折角の美味さが台無し。薄過ぎる、と主人から何度かクレームが(笑)。
こんな感じか。 通販生活の水出しパック茶にも惹かれるが、送料もかかるし、棗の方が安いかな。 でも本当は、どんなにアイスや冷茶が美味しくても、
夏なんて無い方がいい。
と思うので、来年からは、1人で北海道辺りに避難したい。 そして1箇月、優雅な避暑生活を送ってみたい。 totoでも当たらないかねえ。 そういや、あの6億は私が手にする筈だったのに、何故買い忘れたのだろう。
暫く前から、とある映画のTVCMが気になっていた。 怖そう。 何となく、私好み?
主人に頼んでみた。 「ねえねえ、観たい映画があるんだけれど。1人で行ければいいんだけれど、怖いから一緒に行って欲しいの」 彼は、興味無さそうに答えた。 ダ「いいけど。何て映画?」 シ「えーっとね。天使のナントカ。……何だっけな」 ダ「天使の卵?」 シ「違う。それは日本のでしょ。私が観たいのは外国の映画」 ダ「天使の梯子?」 シ「それは続編」 ダ「天使の羽? ラララ♪ランドセルは♪ててて♪てんしのはね♪」 シ「違うっ。ひろみちおにいさんじゃなくて!」 結局、ネットで検索。 正解は、「消えた天使」。 ダ「天使のナントカじゃなくて、ナントカ天使、だったじゃん」 シ「……ごめん」
そんな訳で、主人と一緒に行って貰ったのだが、私は激しく後悔する事になるのだった。 超の付く、B級映画でした……。 私でさえ知っているほど有名な俳優が一応主役なのに、こんなに酷いとは。 零落れちゃったのか、リチャード・ギア。 見終わった後、大失敗して凹んでいる私にかけた主人の一言が、この映画を如実に表していた。 「ものの見事に、冷静な登場人物が誰一人いない映画だったね」 うん……何故か皆ヒステリックで、観ていて疲れちゃったよ。 こんな映画に付き合わせちゃって、本当にごめええええん。
小池防衛相とライス長官が会談したそうな。 怖い組み合わせだ……。
その後の記者会見で、小池女史が 「ライスさんとは仲良しなの。ライスというのは御飯の事だから、私の事は『マダム寿司』って呼んでね♪」(←かなーり意訳) とウケ狙いのジョークを飛ばしていたが、全然笑いを取れていなかったようだ。 私は英語圏の事はよくわからないので、英語ペラペラ(当社比)な主人に、素朴な疑問をぶつけてみた。 「ねえこれって、向こうの人から見たら、どうなの?」 私は、ジョークとして面白いのかつまらないのかを訊いたつもりだったのだが、彼はこう答えた。 「寿司ならもっと、新鮮じゃないとな〜」
……そうじゃなくて。
朝からみのもんたはきつい、まるで朝食に焼肉が出るようだと思っていたが、一視聴者である私も、2年経って漸く慣れて来た。 「朝ズバッ!」も悪い意味で慣れたのだろう、今年春の不二家の不祥事報道に関して、BPO(放送倫理・番組向上機構)から、重大な放送倫理上の問題があったと指摘された。
纏めてみよう。
不二家が商品に消費期限切れの材料を使っていた事が発覚。 ↓ 朝ズバッ!が、元不二家従業員の証言を放送。 ↓ 不二家側が、証言内容の一部に矛盾があるとして抗議。 また、みのの「廃業して貰いたい」とのコメントが、営業上の損害と企業のイメージ悪化を招いたとして、訴訟も辞さない構え。 ↓ 不二家側が、BPOに申し立て ↓ BPOからTBSに教育的指導 ↓ 番組謝罪
とまあ、こんな感じかな? でも、私に言わせりゃ、どっちもどっちだ。 元は、食品を扱っているくせに管理が杜撰だった不二家が悪い。 消費期限を過ぎた牛乳は、勿体無いから、家では3日までならそのまま、5日までなら加熱して飲んじゃうから、一寸ぐらいなら許すけれど、
蛾入りチョコだけは許せん。 チョコ大好き〜♪ワーイと開けて、蛾の幼虫が出て来たら、
発狂するよ。 2度とチョコを食べられなくなるかも知れん。 それぐらいトラウマになるだろう。 不二家は廃業しろ!と、私だって言っちゃうよ。 それを「営業上の損害」? 「イメージ悪化」? ハァ? うん、でもそれって、「自業自得」って言うよね、普通。 誰のせいでもなく、自分で自分のイメージを下げたんじゃないか。 だから、みの発言に抗議するのはお門違いだ。
ただ、いつもながらの「番組上の演出」でやらせインタビューしちゃうのは、TBSが悪い。 その後、別番組でハニカミ王子の音声欲しさに、一緒に回るゴルファーに隠しマイクを着けようとしたり、煩いヘリを飛ばして試合の妨げになるような事をしたり、本当に馬鹿だなTBS。 この放送局は、本当に反省などしていないのだろう。 会社のトップが、謝罪会見なのに、全くの他人事としてこれらの不祥事を捉えているのだから。 不二家だけでなく、TBSの社長も辞任した方がいいんじゃないの?
7月末に見た、アンビリバボーの話。
「感動のアンビリバボー」には、基本的に興味の無い私。 私の目当ては勿論、心霊写真特集である。 でも最近、同番組では、心霊関係は殆ど扱わない。 非常に不満である。 日本民間放送連盟の放送基準を見ると、「催眠術、心霊術などを取り扱う場合は、児童および青少年に安易な模倣をさせないよう特に注意する」とある程度だ。 心霊の取り扱いが減ったのは、視聴者からクレームが入ったからなのだろうか。 心霊現象は現在の科学で説明し切れていないだけで、全くの嘘だと証明されたものではないのだから、そんなに神経質になる事ないのに。 私のような心霊好きにとっては、以前はもっと沢山心霊を取り扱っていたのに、最近のアンビリバボーはつまらない。
恐怖のコーナーの後は、感動コーナー。その日は、服部匡志という目医者さんのお話だった。 父親を癌で亡くしたのをきっかけに(但し、ブラック・ジャックのように「尊敬する本間先生のような医者になりたい」という動機ではなく、逆に「あんな心無い医者ではなく、患者の痛みのわかる医者になりたい」という動機だった)医者の道を志し、眼科医になるものの、ボランティアで海外に行きたいからと休暇を申請したら、そんならもう来なくていい、つまり辞めちまえと言われて勤めていた病院を退職し、日本各地で治療→そのお金で薬や機械を買ってベトナムで治療→また日本各地で(以下エンドレス)という事を続けているという。 ベトナムだけではなく、発展途上国はどこでもそうなのだろうが、医療環境は劣悪らしい。 それを見兼ねた日本人医師が、私財を擲ってボランティアをしていると言う訳だ。 この人がやっている事は、確かに凄い。 そして偉い。 しかし、この話を「感動的」と取り上げる番組に、私は非常に違和感を覚えた。 これは個人がやるべき事ではない。 国家事業としてやるべきだ。 日本は、日本国民の税金で、海外に援助している。 しかしその方法は以前から問題があると言われており、具体的にどれだけ成果を上げているかも、よくわからない。 国は国民の血税を無駄金としてばらまくのを即刻止め、やり方を変えて、もっと有効な遣い方をしなければならない。 服部医師のような個人が犠牲にならずに済むように、国が代わってやれば良いのだ。
一緒に見ていた主人は、 「この人、偉いなあ」 と言っていたが、これは個人がすべき事ではないという私の意見にも、一応賛同はしてくれた。 でも、服部医師を否定はしなかった。 「貴方がこのお医者さんみたいに、稼いだお金を慈善事業に注ぎ込むと言い出したら、私は大反対するわ」 と私が言うと、主人は即座にこう言ったのだ。 「奥さんにそんな事を言われたら、僕なら離婚するな」 ええーっ!? 「でも、離婚になったら私はがっぽり慰謝料取るから、そしたら貴方はボランティアどころじゃなくなるわよ」 と言い返すと、すんごい冷たい目で睨まれたのだった。 主人がボランティア狂の医者じゃなくて、本当に良かったと思った(笑)。 うちの親だって怒るよ、そんな亭主。 そんな苦労をさせるために娘を嫁にやった訳じゃない、って言うだろうな。 なんたってうちの親も、ボランティアに理解が無いから。
先日、主人と2人で、セミプロのオーケストラ形式のコンサートに出かけた。 曲目は幾つかあったが、私が知っている曲は2つしか無く、折角の演奏なのに途中で眠くなってしまった。 私は知らない曲だとどうしても眠くなってしまうのだが、うちの主人は絶対に寝ない。 どんな曲でも勉強になると思えば、多少は眠くなっても、眠らずに聴いてしまうのだそうな。 私なんて大枚を叩いて買った席でも、プログラムによっては眠くなってしまうというのに。 それでも気持ち良く眠れれば、良い睡眠を買ったと思えるのだが、演奏会でグースカ寝てしまうわけにも行かない。チケットを買った知り合いが、舞台の上に載っていれば、尚更だ。 そうなると、非常に辛い。高いお金を払って我慢大会だ。 今回は普通の長さの曲ばかりだったし、知らない曲でも楽しめた。 セミプロとは言え、演奏は殆どプロだし。 ただ、ひとつ残念だったのは、スタミナ不足か。 プログラムの後ろの方に大曲を持って来たので、演奏に疲れが出ていた。 楽しみにしていた曲だったのになあ。
凄かったのは、バグパイプとの共演。 キルトを穿いたバグパイプ奏者(勿論男性)が登場して、オケと合わせたのだが、これが不思議と違和感が無い。 バグパイプの生演奏なんて、もしかしたら初めて聴いたかも。 知らない曲だったけれど、眠気も吹っ飛んだほど迫力があって、とても素晴らしい演奏だった。 案の定、主人は 「かっこいい! バグパイプ欲しくなっちゃった」 と言っていた。 予想通りの反応である……。
休憩時間に主人がトイレで聞いた、とある高校生のぼやき。 「今度のコンクールでうちの学校がやる曲なのに、直前にセミプロが同じ曲を演奏するなんて、他の学校より不利になってしまう」 全く面識の無い高校生の立ち話だったが、馬鹿者!と言ってやりたくなったそうな。 そんな心配をするより、いい演奏を聴いた事を糧にして、頑張ろうと何故思わないのだ? と言って、主人は怒っていた。 同感だ。 第一、そんなのコンクールの結果に関係しないし。 それに、一般聴衆に出来を比較されるとしても、超有名な曲に挑んだが故の宿命じゃん。
出張から帰って来た主人が、電車内での出来事を語ってくれた。
指定席を取ったので、自分の席へ向かうと、そこには何故か既に、見知らぬ親子連れが腰掛けていた。 券と座席の表示を見比べると、やはり同じ番号なので、声をかけた。 「すみません、そこは私の席だと思うのですが。もしかすると、席をお間違えじゃないでしょうか」 すると、気の弱そうな父親が、慌てて謝った。 「す、すみません。おいっ、お前ちゃんと確認したのか?」 せっつかれた奥さんは、乗車券を取り出した。 「えーっと……ごめーん、7番〜」 「馬鹿っ。何やってるんだ! 本当にすみませんすみません」 父親は過剰なまでに謝罪して、本来の自分の席に戻って行った。
しかし、一寸した番号違いだったので、席は近い。 トイレに立った時も、主人はその父親と鉢合わせた。 すると父親は「ああ〜下手こいた〜」という顔をして、 「本当に、すみませんすみません」 としつこく謝って来た。 主人が、 「いや、大した事ではありませんから、どうかお気になさらずに」 と言っても、である。 そして目的地が近付くと親子連れは、素早く荷物を纏めデッキに移動してドアの真ん前に陣取り、同じ所で降りる主人が数人後ろに並んでいると、 「よしっ、行くぞ!」 と、ドアが開くや否や脱兎のごとく逃げて行ってしまったそうである。
その話を聞いて、私は大笑いした。 「そんなに睨み付けたの?貴方」 「とんでもない! シオンじゃないんだから、頭ごなしに怒鳴りつけたりせずに、丁寧に笑顔で『すみませんが』って言ったよ。最後に走って行ったのは、乗り換えの都合があったのかも知れないけれど、なんでそこまで?ってぐらい必死で謝って来るんだよね……何だったんだろう」 うちの主人は、目付きが鋭くて一見怖いが、実は大変温和な性格である。 私の方がよっぽど(以下略)。 「そりゃあ、貴方の見た目が怖かったからでしょうよ〜。ヤクザか何かと間違われたんじゃないの? 今度から、サングラスかけて電車に乗ってよ。絶対面白いって」 一頻り笑ったら落ち着いた。 「でもさ、貴方も可哀相よね。幾ら人は見た目が9割とは言え、本当は優しいのに顔で怖がられるなんて。まるで、『泣いた赤鬼』ね」 と私が言うと、主人がすかさず呟いた。 「勝手にシオンの仲間にしないで」 仲間……。 ええと、それはどういう意味かな!?
2007年08月04日(土) |
真夏のデブは社会の迷惑 |
その日も、酷く暑かった。
買い物序でに、本屋に立ち寄った。 お店の中は、冷房が効いていて、とても気持ちいい。 少し立ち読みをして、書棚巡りをして、良さそうな本があったら買おうかなと思っていると、何だか嫌〜な匂いがした。 振り向くと、そこにいたのは、すんごい
デブ。 しかも、普通のデブではない。 あらゆる箇所が、伸び切っている。 体つきにも顔つきにも、全く締まりが無い。 着ている物も、ジャージー素材。 布帛の服ではサイズが無いからなのか、これ以上太れるよ♪という余裕のアピールなのか、身体を締め付けたくないがための敢えてのチョイスなのか、見ただけでは何とも言えないが、少なくとも、「お洒落? 何ソレ、食べられるの?」という世界であるのは間違い無い。 と、溶けてる?というぐらいの体型だ。 たれぱんだならまだ可愛い。あれは臭くないしな。
そう、兎に角そのデブは、異臭を放っていた。 視覚的デブは視界に入れなければまだいいが、これはきつい。 何しろ、見えていなくても、その存在に殺意を覚えるのだ。 どんだけ臭いんだよお前! と言いたいのはやまやまだったが、下手すりゃ訴えられかねない世の中だ。 立ち読みもせずに、本屋から逃走したのだった。 私は悪くないのに……。
考えてみれば、あれは一種の営業妨害だ。 世の中のデブに告ぐ。 せめて、他人に迷惑をかけないように生きろ。 頼むから、そうしてくれ。 夏場は迷惑なんだよ!
同じアパートの人が、先日引っ越して行った。 昨日今日と、ハウス・クリーニングの業者が来ている。
冷房の効いた室内から、ふと裏窓の外を見ると、業者が畑の方を向いて何やらやっている。 ……立ちションか。 生理現象だから仕方ないのかも知れないけれど、仕事先の庭の隅っこで、ってどうなのさ。 アパート住民の物置が並んでいる横でされるのは、住民としていい気分はしない。
さて、アパートの管理会社に通報しようかどうしようかと思って、主人に相談すると、 「まあ、いいんじゃない、別に言い付けなくても。トイレに行けない辛さはよく解るし」 と、実に寛大だ。 男のようにそんじょそこらで放尿出来ない立場の女としては、出掛ける前に用ぐらい足しておけ!と思うのだが。 「ふん、ならいいわ。貴方がそう仰るなら、今回だけは見逃してあげる。(←とっても上から目線) でも、あれがうちの倉庫の隣りだったら、即通報しているけれどね」 「そこまで言うなら窓開けて、立ちションの最中に、後ろから声をかければ良かったのに。『あら〜言って下されば、うちのトイレをお貸ししましたのに』ってさ」 他所のオッサンに誰が貸すかよ。 汚されたら嫌だからな。
米倉涼子主演のドラマ、「肩越しの恋人」。 原作は唯川恵の小説だが、私はこの人の作品を読んだ事が無い。 何となく、ミーちゃん&ハーちゃんな匂いがするのだ。 読んでいないので完全に偏見なのだが。
アマゾンの商品紹介には、こう書いてある。 「等身大の女性を描く、第126回直木賞受賞作。女であることを最大の武器に生きる『るり子』と、恋にのめりこむことが怖い『萌』。対照的なふたりの生き方を通して模索する女の幸せ探し、新しい家族のあり方を描く」 うーん……。 離婚だの再婚だの不倫だの未婚の母だのが等身大なのか? 大体、「新しい家族のあり方」というのが、胡散臭くて好かん。 家族はスタンダードなのがいいよ。 両親と子供がいて、子供は両親から愛情を受けて、真っ直ぐに育つ。 そうじゃないと、ひねちゃうからねえ。 作家はそういう商売だから、目新しいものを書きたがるが、家族の形態は目新しくない方がいいと思う。
まあ、ドラマを観てもいないのに感想を書くのはイカンのだが、粗筋を見ただけで、もういいやと思ってしまう。 本は、機会があったら読みましょ。 勿論、古本屋で買うか、図書館で借りるかして。
2007年08月01日(水) |
親しき仲にも礼儀あり |
春に会った友人の子供が余りに可愛かったので、手持ちの布から選んで、夏用ワンピースを縫った。 実家から持って来た布の中には、私が着るにはどうにも可愛すぎる物や、用尺の足りない端切れがあったので、ある意味在庫整理である。 それにしても、子供服って小さくて可愛いなあ。 縫う距離が短いので、手軽に出来るのもいい。 勿論、端の始末など手の抜けない部分は、大人服と同じように手間がかかるが、可愛い物が出来るのは、作っていて楽しい。 自分の子供がいたら、着せ替え人形みたいに遊べるのになあと思う反面、子供の世話で、裁縫どころじゃないかも知れない。
ワンピース3着と近所で買った夏菓子を一緒に詰めて、友人の所に送った数日後、小包が送られて来た。 開けると、綺麗な箱が出て来て、箱の中には上品なお菓子が入っていた。 自分じゃ絶対買わないようなお菓子である。 食べてみたら、見かけと違わず上品なお味だった。 独り占めするのは流石に気が引けたので、主人が帰宅するまで、2個目は我慢した。
友人にはすぐに、お礼のメールを送った。 却って気を遣わせたみたいで悪い気がしたが、彼女も手芸をやるので、貰いっ放しにはしたくないらしい。 しかし、海老で鯛を釣った感が否めないな……(汗)。
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