天上天下唯我独尊

2007年07月31日(火) TVドラマはいい加減過ぎる

全然気が付かなかったのだが、あの名作「山田太郎ものがたり」が、ドラマ化されていたのね。
森永あい原作の漫画は、10巻ぐらいまで読んだ。流石にいい歳した大人が買うのは憚られるが、機会があれば、続きを読みたいと思う。

私が「山田太郎ものがたり」と出会ったのは、知り合いのそのまた知り合いの家だった。
当時、私は家庭教師の真似事のような事をしており、勉強を教えに行く度、生徒と漫画の貸し借りをしていた。
借りて来る方が圧倒的に多かったので、家族からは、「一体何しに行ってるんだ」と言われたものである。
勿論家族も、私が借りて来た漫画を回し読みしていた訳だが。
そして私は妹は思いっ切り、この漫画に嵌まった。
嵌まり過ぎて、山田太郎カレンダーまで買ってしまったほどである。(←バカ)

さて、そんな山田太郎ものがたりがドラマ化されたので、普通なら1度は観てみるところであるが、

主演:二宮和也

という文字を見て、観る気が失せた。
この子、もう二十歳過ぎてるだろうが……。
それに、大抵の少女漫画はそうだが、登場人物の男子は全て美少年。
中でも山田太郎は、絶世の美少年という設定である。
何でこの子がジャニーズタレントなの?というご面相の二宮君では、無理があり過ぎるだろ。
因みに山田太郎は貧乏だ。
二宮君では、貧乏臭いところぐらいしかキャラが被らんだろ。
幾らなんでも、このキャスティングは、原作を馬鹿にし過ぎだ。

という訳で、絶対観ない事に決めた。
なんかもう、がっかりだよ。



2007年07月30日(月) 謎のアンケート

第21回参院選は、野党・民主党の圧勝で幕を閉じた。
私は自民党にも民主党にも票を入れなかったが、自民党を付け上がらせる訳には行かないので、この結果で良かったのかも知れない。
ただ、実際に民主党に政権を任せられるかと言えば、不安で仕方ない。
少なくとも民主は、1度コケた菅さんと鳩山さんが表に出ている分にはダメダメだな。
あの2人が未だに表舞台に立っているという事は、よっぽど人材不足なんだな、民主党は。

暫く前に、とある新聞社を名乗る人が、アンケートを取りに来た。
特に忙しくもなかったし、政治に関して好きな事を言える(家族以外の人とは、思想信条の話はなかなか語り辛い。営業では、政治と宗教と野球の話はタブー、という鉄則があるのと同じだ)と思ったので、二つ返事で承諾して、ドアを開けて玄関先で対応した。

「安倍政権を支持しますか」
  ↓
「いいえ」

「それは何故ですか」
  ↓
「だって、安倍さん頭悪いんだもん。答弁の様子を見ると、質問と答えが噛み合っていない。小泉さんは、はぐらかすためにわざと噛み合わない答えを返していたけれど、安倍さんは単に馬鹿なだけなのが、よくわかりますね。馬鹿に国の舵取りをさせちゃいけませんよ」

と私が答えると、記者は苦笑していた。
他にも幾つかの質問に答え、アンケートは終了。
喋り過ぎたかな?とも思ったが、記者も楽しそうだったので、まあいいか。
因みに、粗品などは貰えなかった。
別にそれ目当てで答えたのではないのでどうでもいいが、肝心の、どこの新聞社だったかを忘れてしまった。
多分地方紙だと思うが、そう言えば名刺等、身分を示す物も提示されていない。
後で主人にその話をすると、
「それって、新聞のアンケートは名目で、何かの思想調査だったんじゃないか? 危険分子と見做されて、自民党に消されるかもよ、シオン」
と脅された。
怖いから、そんな話しないで。



2007年07月29日(日) 木天蓼

アパート暮らしなので猫を飼っていないのだが、我が家には何故か、またたびがある。
ちょいと車で遠出をした時に、立ち寄った道の駅で、3本100円の小枝を買ったのだ。
何のために?と訊かれても、困るのだが……。

数は多くないが、近所で時々猫を見かける。
ある日、とっぷり日が暮れてから帰宅した主人が、
「隣りのアパートの裏で、子猫を見かけたよ。まだちっちゃかったから生まれて間もないと思うけれど、2匹いてさ、僕を見た途端に穴の中に、凄い勢いでモジョモジョモジョ!って入って行っちゃった。可愛かったよ〜♪」
と自慢(?)するので、私も子猫見る!と言い残して、外に飛び出した。
暫く探したが、暗かった事もあり、子猫らしきものは見付からなかった。
しょんぼりして家に帰り、
「猫いなかった……。ところで、穴の中って?」
と、飛び出す前に訊くべきだった事を訊くと、点検用か何かのメーターが埋まっているらしい土中の小さな穴の事で、蓋が開いてたらしい。
そんな穴があったとは知らなかったが、主人に聞いたその場所は、既に探してある。
私が行った時には、子猫達はどこかに移動してしまっていたのだろう。
残念だ。

そして今日の昼過ぎ、半日の仕事から帰った主人が、外に猫がいたよ、と教えてくれた。
チャンス到来。
子猫ではないらしいが、試してみる価値はある。
またたびの小枝を1本持って行くと、先客がいた。
小学校中学年ぐらいの男の子である。顔は知らぬが、近所の子だろう。
一応、こんにちはと挨拶して、先客が構っていた猫の顔先に、またたびを突き出した。
猫まっしぐら。というほどでもなかったが、食い付きは良かった。
文字通り、猫はまたたびに齧り付いたのだった。
「それ、何ですか?」
と男の子が質問したので、またたびだと答えた。
「猫、飼っているんですか?」
また男の子に訊かれたので、
「ううん、うちはアパートだから飼っていないの。この猫はあなたのおうちの?」
と訊き返すと、彼も違うと言う。
でも首輪をしているから、どこかのお家で飼われているのだろう。
もっと猫を構っていたかったが、今のご時世、知らない子と一緒にいるところをおうちの人に見られて、万一不審者扱いされるのも嫌なので、
「じゃあ、これ上げるわ」
と言って、すぐに帰って来たのだった。

その話を主人にすると、
「猫がまたたびに齧り付いて来たって? それ、反応おかしくないか? 猫って、またたび嗅がせるとゴロニャ〜ン♪ってなるんじゃないの?」
と不審がっていたが、本当なんだってば。
確かに私も猫が腰砕けになる事を期待していたので、正直肩透かしを食らった気分だったが、以前聞いた話では、猫でも個体差があるという。
でもまだ2本残っているのだ。
他の猫でも実験するぞー。



2007年07月27日(金) お断りだ!

習い事の関係で、ボランティア活動をする羽目になってしまった。
私の日記を読んでいる人はとっくにお判りだろうが、パンが無いのならお菓子を食べればいいじゃないの〜オホホ☆な私がボランティアなんて、キャラじゃない。
なのに、その場の流れで、私も参加を表明してしまった。
言ったからには出なければならぬ。
武士に二言は無い!

とは言うものの、その日が近付くにつれ、どんどん憂鬱になる。
私は暑さに滅法弱い。
後で知ったのだが、会場には冷房が無いらしい。
しかし今更取り消すなど、男が廃る。男じゃないけど。一応。
そして当日は、酷く蒸し暑い日だった。
途中で倒れたくなったが、私よりずっと年上の人々が、嫌な顔一つせずに仕事をこなしているのだ。
というか、私が1番の若輩者だった。逃げ場無し。
そして何より凄かったのは、陰では散々文句を言っていた人まで、にこやかに参加していた事。
やるからには気持ち良く、という精神は立派だが、女って怖い……。

ひとつ気になったのは、主催者が断りも入れずに、利用者の写真を撮っていた事。
会報などに載せるつもりだろうが、子供に対する犯罪の多い昨今、無断撮影ってどうよ、と思った。

主催者は、これに味を占めて来年もやるつもりらしいが、どうぞご自由に。
私は絶対に出ないぞ。
2度と出ない。
只働きなんて御免だし、仮令只じゃなくても御免だ。
勉強になるかなと思って参加したものの、私には、プラスよりマイナスの方が多かった。
どうせ強制参加じゃないし、強制されたところで嫌なものは嫌。
だって汗疹が悪化して、回復まで数日かかったんだもん。
暑いのは嫌いなんだよ!



2007年07月26日(木) プス〜

やっぱり気になるので、
「ねえねえ、AXEつけてみて。もし自分で買うのが嫌なら、私が買って来るから。んで、プシュ〜ってして」
と頼んでみた。
すると彼はニヤリと笑い、少しお尻を浮かせて、

「プス〜」

と言ってくれた。
どうしてそう、変な事を思い付くんだ。

因みに我が家では、お互いの前で遠慮無く放屁するという習慣は無い。
子供でもいればまた別なのだろうが、そこまで行ってしまうと、百年の恋も覚めてしまいそうで。



2007年07月25日(水) プシュ〜

大勢の野性的な女達が海岸から上陸して、ひとつ所を目指す。
そして「上陸間近」の文字。
ご存知、香水のCMである。
初めてこれを見た時、パチンコのCMかと思った。

その後も他のパターンのCMを見るにつけ、何となく興味が出て来たので、主人に頼んでみた。
「ねえねえ、これ買って。んで、プシュ〜ってつけてみて。本当に効くかどうか、試してみたい」
しかし、
「駄目」
と即答。
どうして?
職場でもて過ぎると困るから?と訊くと、
「だってシオンは、ここぞとばかりくんくんして、擦り寄って来る気でしょ」
「そ、そんな事無いよ!」
何だか、色々と行動パターンを読まれているなあ。



2007年07月24日(火) 震災の記憶

今年の新潟地震(中越沖地震? 何か正式名称があるらしいが、知らん)では、うちの親戚は大丈夫だったらしい。
でも、建て直したばかりなのに……というお家もあるのかも知れない。大変だなあ。

そう言えば、数年前に関西に行った時。
タクシーで街中を通ったら、どのお家も、新築で綺麗だった。
「凄いねえ、新しくて綺麗なお家ばっかり。お洒落ねえ」
と素直な感想を口にした。
タクシーの運転手は、何も言わなかった。
後でよく考えてみたら、

阪神大震災で壊れたから建て直したのね。

悪い事を言ったかしらとも思ったが、運転手も、それならそうと教えてくれたっていいのにさ。
結局、事件も事故も、当事者以外にとっては忘れてしまうものなのよね。



2007年07月23日(月) 門外不出ネタ

夏になると、汗をかく。
全身が、べたべたする。
頭も勿論だ。
薄毛夫婦なので洗髪は1日おきだが、洗髪の日ではなくても、臭いと主人に注意する。
頭をくんくんして、
「一寸匂うかも。洗った方がいいかもよ。髪の毛もべたべたするし」
と洗髪を促すと、

××××x×ピ─────?」

出た〜、門外不出ネタが。
お願いだから、お外では言わないでね。

勿論、私は腹を抱えて笑ったのだが。
だって、人でなしだから。



2007年07月22日(日) 父逮捕

電話が鳴った。
実家の父が逮捕されたと、母が電話の向こうでうろたえている。
また交通事故でも起こしたの?と訊くと、そうではなくて、職場に研修に来ていた妙齢の女性に、セクハラを働いたのだと言う。
証拠もあり、本人も罪を認めていて、これから裁判になるらしい。
それを聞いて、頭がくらくらした。
自分の娘よりも若い女の子に、一体何をやっとるんだ。
逮捕されたと言う事は、強制猥褻か?
示談にしろ裁判にしろ、被害者や弁護士にがっぽり金を持って行かれるのか……と思うと、目の前が真っ暗になった。
よくも、馬鹿な事を仕出かしてくれたものだ。
腹が立って仕方が無い。
怒りを抑え切れない私は、父とは親子の縁を切る、もう2度とそっちの敷居は跨がないと父に伝えてくれ、と母に言った。

目が覚めると、窓の外は薄明るかった。
昨夜から調子の悪かったお腹が、パンパンに張っていたが、夢で良かったと心底思った。
トイレから戻って、寝ている主人を無理矢理起こし、嫌な夢を見たの〜と泣き付いた。
いつもの事だが、こうして書いてみると、安眠を妨害されて夢の内容を聞かされる彼は可哀相だな……。

一応、実家には電話して、注意を促しておいた方が良いだろうか。
主人に相談すると、要らぬお世話だから止めておけ、と言われた。
うちの父はそんなに馬鹿ではないと思いたいが、それでもやはり心配だから電話しようかな〜と迷っていると、
「シオンの勘は、当たった験しが無い」
と言われた。
うむ……その通りなんだけどな。



2007年07月21日(土) 予定論

何が偶然で何が必然であるか、普通の人間には知る由も無い。
しかし美輪明宏は、
「この世は全て必然なのよ」
と、あの嗄れ声で言う。

くされホモが、キモイんだよ!(ホモとゲイの違いなんてどうでもいい。同性愛が気持ち悪いのだ)と言って憚らない私だが、彼の言う事全てを否定はしない。
以前何かのドキュメンタリー番組で見たが、スタッフにも「舞台の間は恋愛禁止」と言い渡す、彼の舞台に対する情熱は凄かった。
これは強ち間違いではない。
色恋沙汰に対するエネルギーを、仕事に注げと言う事なのだ

しかし、全てが必然と言う考え方には、賛同し兼ねる。
未来が全て決まっててたら、人間は努力を放棄してしまう。
だって、どんなに努力したって、結果は決まっているのだから。

「美輪明宏音楽会」の広告を見て、そんな事を思ったのだった。
勿論私は行かない。怖いもん(爆)
音楽家の中でも、声楽家の寿命は特に短いと思う。
オペラ歌手などは、その辺りが大変厳しい。王子の役を若々しい声では演じられないという理由で引退したテノール歌手もいるそうだ。
生涯現役の心意気は結構だが、音程をコントロール出来ない歌手は、最早歌手ではない。
引き際は弁えて欲しい。



2007年07月20日(金) ヤクザに日本の顔を任せていいのか

日本では何故か、麻生太郎が外務大臣をやっている。

一部若者には人気があるらしいが、私はあの人を嫌いだ。
だって、人相が悪過ぎる。人は見た目が9割。
それに、あの尊大な態度。
おまけに、あの着こなし。背広の襟の上に、ワイシャツの襟を出して重ねている。
誰か周囲にアドバイスしてくれる人はいないの?
どこからどう見ても、ヤクザ臭いんですが。
坊ちゃん育ちという噂もあるが、良いお家の出という感じはしない。
早い話、品が無いのだ。

そんな麻生大臣が問題発言をした。
19日の講演会で、日中の米の価格差を説明する際に、
「アルツハイマーの人でもわかる」
と言ったのだ。
うーん、わかるかどうかは症状の進行具合によるから、同じアルツでも、わかる人もいればわからない人もいると思うんだけれど。
勿論、野党からは非難囂々だ。
民主党の鳩山幹事長は、
「何でこういう人の心を傷付けるような発言を平気でやるかって事ですよね。謝罪して済む話ではない」
社民党の福島党首は、
「アルツハイマーの人、を大変貶めて侮辱する発言です。人権感覚ゼロという事を露呈した発言だと思う」
と、ここぞとばかりに叩いた。
アルツ云々というのは、一般人が日常生活の中で冗談として言うにはよくある言い回しだが、公の場で言うには確かに問題がある。
配慮の足りない発言だったろう。
発言の翌日に麻生さんは一応謝罪したが、こういう軽口はなかなか直らないだろう。
だってこの人、昨日今日議員になったばかりの人ではない。
永年の議員生活を続けて、尚こんな発言をするのだ。
そして、深く考えずにその場のノリで発言するような人物が外務大臣という地位にいるのは、日本の国益にとって、甚だ宜しくないと思われる。
自民党は、麻生さんの謝罪を以てこれでオシマイとするようだが、サクっと辞めさせた方が国のためでもあるし、これ以上恥をかかないように彼のためでもある。



2007年07月19日(木) ウザメール

実家の母が、携帯電話を買った。
近々旅行に出かけるので、持っていた方が何かと便利だから欲しい、と言い出したらしい。
買ったところで旅行以外に使う事なんて無いのだから、と私は反対したのだが、妹と一緒に買いに行ったんだそうな。
馬鹿妹が。

で、早速メールが来たのだが、面倒で放置。
帰宅した主人に言うと、返信してあげなさい、と叱られた。
そりゃ、私が貴方の立場ならやはりそう言うけれどさ。
一言で言うと、ウザいんだもん。
そう言うと、やはりまた叱られたのだった。



2007年07月18日(水) 冷やしゃぶ定食

ボーナスが支給されて家計が潤ったので、ぶらりと街に出かけてみた。
特に何かを買う当ても無いが、懐が寂しいと、のんびりウィンドウ・ショッピングをする気にもなれない。

洋服を見て、鞄を見て、布を見て、でも何も買わない。
お昼には、主人おすすめのホテルのレストランで、夏季限定のメニューを注文してみた。
美味しい。
隣りの席では、若い女の子2人が、楽しそうに会話をしながら食事をしている。
自分のペースで食べて、お茶を飲みながら文庫本(新潮45編集……)を読むのも悪くないが、どうせなら気の合う誰かと一緒の方がいいよねえ。
友人が恋しくなった、夏の日だった。

そしてそんな日には、友人からメールが届くのだ。
繋がってるねえ。



2007年07月17日(火) 老人時代劇

毎週楽しみにしていた「八州周り桑山十兵衛 捕物控ぶらり旅」が終わってしまった。
これは面白かった。
「八州周りは斬り捨て御免。それでも良いか」の決め台詞はマイブームになったし(どこで遣うんだ?)、欠かさず観たかったのだが、時々忘れては悔しい思いをした。
孫連れ狼よりも良かったと思う。シリーズ化を期待。
フジテレビの時代劇枠が無くなり、民放で残っているのは、TBSの黄門様とテレビ朝日か。
黄門様は観ないし、NHKの大河ドラマも早々に脱落した私には、唯一楽しみな時代劇枠である。

八州周りの後を受けて始まったのは、「素浪人 月影兵庫」。
松方弘樹は好きではないが、一応初回なので観てみた。
観てみたのだが……うう〜ん。
松方弘樹って、還暦を過ぎている筈。
ドラマの役は実年齢よりは若い設定だろうが、頑張っても60前後にしか見えない。
素浪人と言う事は、現在で言うところのプータローか。
60前後でプーって、どうよ……しかも茶髪。
あの時代なら、普通に「ご隠居」と呼ばれる歳だろうが。
どうにも設定に無理があるようだ。
しかもうちの主人は横から、
「何なの、この老人時代劇。登場人物の平均年齢、高過ぎやしないか?」
と、全くその通りのチャチャを入れて来るし。
どうにも詰まらないので、来週からは観ないだろう。

という次第で、今期私が楽しみにしているドラマは、BS海外ドラマだけになってしまった。
地上波の楽しみは、「電脳コイル」だけになっちゃったよ。
寂しいので、八州周りの壁紙をダウンロードしてみた。
「どう? 渋くていいでしょ」
と主人に見せるも、
「誰? 相撲取り?」
って……目が悪いにも程があるだろ。
「北大路欣也だってば。『この世には、許せる悪と、許すことのできない悪がある』って書いてあるのよ」
と説明すると、主人はこう言って来た。
「で、シオンはどっちなの?」
……ええと、質問の意味が解らないんですが。



2007年07月16日(月) 必死なフジテレビ

先週のフジテレビは、西遊記尽くしだった。
土曜日に映画「西遊記」が公開だったので、その宣伝を兼ねて昼間の時間に再々放送していたのだが、私に限って言えば逆効果であった。

お金を払ってまで観る気しません。

お正月に再放送していた時は、時々観ていたが、今回改めて観て、酷いと思った。
何が酷いって、香取慎吾の演技が。正視に耐えない。
声を張り上げる事が熱演だと、勘違いしていないか?
子供だけの村の回が、特に酷かった。
赤ん坊の耳元で大声で叫ぶなんて、虐待だろ。下手すりゃ傷害罪だ。どういう神経してるんだ、こいつ。
演出家も注意しろよ。
総合的に見てもただのドタバタ劇で、無駄に金をかけているなあという感想しかない。

でも映画は、TV放送になったら観るかも。
暇潰しにね。



2007年07月15日(日) エコバッグ

最近になってエコバッグが流行し始めたが、何を今更。
実家の母なんて、何十年も前から使っているぞ。
勿論私も、買い物に出かける時は、マイバッグ持参だ。
妹に至ってはいつ買い物をしても良い様に、常に普通の手提げの中にスーパーの買い物袋を畳んで持ち歩いている。まだ独身なのに。
教育って凄いなあ。

なので、アニヤなんとか言うブランドのエコバッグに長蛇の列という報道を聞いて、大変驚いた。
しかもシャネルやビトンなら兎も角、アニヤ・ハインドマーチなんてブランド、聞いた事無いし。
まあ私がブランド物に興味が無いから知らないだけなのだろうけれど、それにしても異常だ。
そのアニヤのエコバッグだが、見てみたら、全然可愛くない。
何故そんなものが、こんなに人気?
多分あそこに並んでいるのは、ブランド物を普段使い出来ないような貧乏人なのだろうな、と勝手に思っている。

アニヤに限らず、最近のエコブームに乗って、百貨店でもお洒落なエコバッグが売られているが、あんな物は全く実用的ではない。
早い話が、買い物籠だよ?
食料品を入れる物なのだから、底には野菜屑が落ちるし、中は野菜や生鮮食品の汁で汚れる。
高くてお洒落なエコバッグなんて、勿体無くて使えないではないか。
因みに私が使っているのは、貰い物の紀伊国屋バッグ。
5年も使っているので、かなり汚くなっている。
洗っても落ちないので諦めているが、汚れているお蔭で心置きなく使えるのがいい。
穴が開いたらガソリン・スタンドで貰ったプーさんバッグに替えようと思っているのだが、これがなかなか丈夫なのだ。
でもホントはプーさんよりも、

ベージュの無地の帆布バッグに、自分で落書きをして使いたい。

デザインも考えてあるのに〜。(でも持ち歩くとなると、一寸勇気が要るかも)



2007年07月14日(土) 危機一髪

時々TVで、九死に一生スペシャルをやる。
幸い私はまだそのような目に遭った事が無いが、今日はぎりぎりのところだった。

私は暑さに弱い。
寒さにも弱いのだが、暑さはもっと駄目だ。
今日は主人が車で出勤したため、私は徒歩で買い物に行った。
スーパーの前には、片側2車線の国道が通っており、そこに大きな横断歩道がある。
信号待ちをしていて、やっと信号が青に変わった瞬間、私は横断歩道に踏み出した。
その時、私の目の前を右側から来た1台の赤い車が、物凄いスピードで横切って行ったのだった。
暑さでボーっとしていて左右の確認を怠った私も悪いが、赤信号で突っ込んで来る車には驚いた。
幸い対向車線に車が無かったので、その車はそちら側に食み出す形で私を避けたのだが、対向車線に信号待ちの車がいたら、と思うと怖くなった。
その場合には、赤い車が私を避けて対向車とぶつかっていたか、直進して私が跳ねられていたか、のどちらかだろう。

ちらっと見えたが、運転していたのは、妙齢の女性のようだった。
良かったね、前科が付かなくて。



2007年07月13日(金) 段ボール食品

中国の偽装食品・段ボール肉まんが話題になっている。

ヤメテ。
お願いだから、その話はしないで。
よく見る夢があり、最近は少なくなったが、嫌な夢には幾つかのパターンがある。

・追いかけられ、くすぐられる夢(兎に角苦しい)
・体操着を忘れる、或いは鞄の中が昨日の時間割という夢(今幾つだよ)
・発表会直前に舞台袖でアクシデント発生の夢

それに加えて、紙を食べる夢と言うのがある。
意味は知らない。
でも、うええぇとなる。
気持ち悪い夢だ。

この報道は普通に嫌だが、夢を思い出して更に嫌な気持ちになるのだ。
人気お笑いコンビ「麒麟」の片割れが、浮浪児生活をしていた時に段ボールを齧って飢えを凌いだという話をしていたが、聞くのも嫌いだ。
気持ち悪いよ、紙を食べるのって。
リアルでは食べた事は無いが、夢を思い出しただけでもう駄目。



2007年07月12日(木) センサー

よく、自分の結婚前を振り返って、直感的或いは予感として、「私、この人と結婚するんだなあとわかった」と配偶者について言う人がいる。
松田聖子言うところの「ビビビ」というやつである。尤もすぐに離婚したので、彼女の場合は当てにならなかった訳だが。
確か、女優の岩下志麻や野川由美子も、そのような事を言っていたように思う。

しかし私には、そのような霊感は無かった。
知り合いの奥さんが「初めて会った時に、この人と結婚する気がした」とご主人の事を話していて、そのような奇跡体験を羨ましく思ったものである。
ただ、主人には、予感があったらしい。
初めて一緒に入った店が、化学調味料てんこ盛りの店で、主人は啓示的に
「ああ、こんな不味い物を食べさせてしまうなんて……。この人にもっと美味しい物を食べさせなければ」
と思ったと言う。
その頃の私はまだ味覚が育っておらず(つまり贅沢を知らなかったと言う事で、今ほど舌が肥えていなかった)、確かに美味しくないなーとは思ったが、出された物は残さないという教育を受けていたので完食したところ、
「全部食べたの!? 凄いね」
と彼に矢鱈驚かれたのだった。

という話を、ラーメンを食べる度に思い出す。
勿論、あの店にはその後1度も訪れていない。
今度こっそり見に行こう、と言いつつ、全然連れてってくれないよね……。



2007年07月11日(水) 最近のCM

バファリンの半分は優しさで出来ている筈なのに、このCMには苛々する。
小さい女の子が洗濯機に向かって
「シーなの!!」
と叫ぶ様子が可愛いと言う人もいるだろうが、私はそうは思わない。
わざとらしくて如何にもヤラセ臭く(CMなのだから確かにヤラセなのだが)、ちっとも可愛くないし煩いだけだ。
大体あの年齢なら、洗濯機にそんな事言ったって聞きやしないと判りそうなものだが。

それと、不快というよりは変なCM。
「おじいちゃん1人の体じゃないんだから」
と孫娘らしき少女に声をかけられ、嬉しそうに俯く老人。
一緒にCMを見ていた主人は、何故か私に
「おじいちゃん、身重なの?」
と訊いて来たが、私も同じ事を感じた。
それって普通、妊婦さんに対する台詞では……。

生え際が危なくなって来たクサナギ君が、奥さんのために洗濯機の掃除をするという、洗濯洗剤のCM。
この奥さんは、夏生まれなんだろうな、と思った。
真冬の生まれだったら、奥さんの誕生日に洗濯機の掃除をするご主人は大変だろう。
というか、洗濯機の掃除なんてする?
うちは偶に、洗濯機掃除用の洗剤で、中を漬けておく程度なんだけれど。
それでも完璧ではないので、分解して掃除したい気はするけれど、真ん中の螺子が堅くて取れないんだもん。第一、素人が分解したら危険そうだし。
私も主人に頼んでみたいが、掃除が得意ではないし、しょっちゅう他の家事(料理)を頼んじゃっているからな……。
流石にこれ以上頼むのは、気が引ける。



2007年07月10日(火) 糖便病

最近、トイレで用を足すと、甘い匂いがする。
パパイヤかマンゴーか、南国の果物の香り。
但し小ではなく、大の方だ。
もしかして、何かの病気なのでは……。

糖尿病が進行すると、尿から甘い匂いがする事があるらしいが、大便はどうなのだろう。
身内の医療関係者に、それとなく訊いてみた。
答えは、
「重症の糖尿病患者の尿の匂いが甘いのは、糖を使えないから、他からエネルギーを作ろうとする過程で出るアセトンの臭い。大便は吸収されなかった残りカスで、代謝産物が排泄されるものではないため、甘い匂いがするなどという病気の話は聞いた事が無い」
との事だった。
じゃあ、病気じゃないんだ……ホッとした。

暫くして、気が付いた。
甘い匂いは、便ではなく、トイレット・ペーパーのだという事に。
吐き気を催すような毒々しい香り付きの紙がやっと無くなったので、いい匂いのする紙を買ったんだった……。



2007年07月09日(月) 人類最後の日

その日、幾つかのグループに分けられて、人類は処刑される事になっていた。
主人と私は1番最後のグループで、すぐ前のグループの知り合いから、餞別として10万円を貰った。
嬉しいけれど、これは遣わずに、くれた人が無事に生還したら返そうと思って、取っておいた。
最後の日なので一緒にいたかったのだが、主人は仕事があるからと言い、私を置いて出勤してしまっている。
人類滅亡まで、あと1時間。
まだかなあと思いつつ、私は主人のオフィスの隣りの教室で、彼の仕事が終わるのを待っている。
ああそうだ、くれた人と同じように、私も誰かに餞別を渡すべきなのかしら。
でも1番最後の組だし、渡す相手もいないからいいよね?
お金惜しさに、そんな言い訳を自分の中で作っていた私だった。

目が覚めて、生きていて良かったと思った。
自分で分析してみて、
・主人は妻より仕事優先なのではないかと、私は不安に思っている
・私はお金大好き
という事が、改めて判った。
決して仕事より軽んじられている訳ではないと知っているのに、土日も仕事でどこにも連れて行って貰えない事を、私は心のどこかで不満に思っているようだ。
口にして解決する問題でもないので、私が我慢し続けるしかないのだが。
何故教室なのか、意味は解らなかったが、我慢も程ほどにして、時々はどこかに連れて行って貰おうと思った。



2007年07月08日(日) ロイヤル・アルコホリック

三笠宮寛仁殿下が、自身のアル中を告白。
大抵のTV報道は、7度に亘る癌手術のストレスでアルコール依存になったと同情的な姿勢だが、癌の治療は仕方が無いとしても、その酒代とアル中治療費が税金から出ていた事を、不愉快に感じる納税者もいるようだ。
最近ロイヤル・ビッチと騒がれた高円宮承子嬢も「税金で留学して遊びまくって性病かよ」と言われたように、皇族に対する「税金で食ってるくせに納税者より良い暮らしをしているなんて、良い御身分だな」という感情が、納税者にはある。
国民の象徴である天皇がいるところの皇室なのだから、ある程度の暮らしをして貰わないと困るが、国民の反感を買うような問題行動も困るのだ。
しかし、皇族は国費で飼われているのではない。
公務員は公僕と言われるが、税金で雇われているから納税者がどうにでもして良いという訳ではないのと同じだ。
公務員が何か問題を起こすとすぐに
「公務員の給料を下げろ」
とか
「税金で食わせて貰っているくせに」
とかヒステリックに言う連中がいるが、そういうのは結局やっかみから来ているのである。
以前見たワイドショーで、公務員の平均年収が700万円なのに対して、民間の平均年収は400万円(数字は正確ではないが、大体これぐらいだった)というデータを表示していた。
それを見たコメンテーター達が、一瞬「えっ、そんなに低いの?」という顔をしたのを、私ははっきりと見た。
しかしその直後、彼等は口々に「公務員の給料は高過ぎ」と、まるで年収400万円の代弁者のような事を言い出したのだ。
恐らく彼等は、平均的公務員よりずっと多くの収入を得ているだろうに、この言い草には大変違和感を覚えた。
やはり、電波で流される情報は、かなり操作されているのだろうなという印象を強くした出来事であった。

公務員も皇族も、税金から給料を貰って生活している。(皇族のは給料とは言わないのかも知れないが)
自分が貰った給料を何に遣おうと、それは個人の自由である。
皇族の受ける精神的ストレスは大変だろう。雅子妃だって、それで引き籠もりになってしまったのだし。
しかし、いい歳した大人が自分をコントロール出来ないのは、如何にも情けない。
それが依存症というものなのだろうが、そうなったのは、結局自己責任だ。
自分のお金で買った酒を飲むのは勝手だが、その治療に別枠で税金を遣うのだとしたら、私は反対である。



2007年07月07日(土) 憧れのDホテル

今年の夏はどこに行こうかなあ♪
などというわくわくは、我が家には無い。
主人が休みを取れるのはお盆の前後だし、お盆にはお墓参りに行かなきゃならない。
但し、主人の実家は跡取り問題で揉めたらしく、一寸複雑なので、主人の両親が墓参りに行かなくていいやーと言えば、私としては、ア、そうですか……と引っ込めざるを得ない。
でもお墓参りしてお墓の掃除をしないと、お肌が綺麗にならないって細木数子が。

愚妹は9月に入ってから夏休みを取るらしい。
両親を連れて旅行に行こうと画策したようだが、結局都合が合わないようで、
「お姉ちゃん、一緒にどっか行こう〜」
と言って来た。
うちの主人は寛容なので、じゃあ姉妹で仲良くどこか行っといで、と言ってくれた。
妹にいいよ、と言うと、
「じゃあお姉ちゃん、どこに行くか決めて〜。んで、お宿も探して♪」
……全部私が手配すんのかい。

でもどこかには行きたい。
外国は無理。だって旅券の有効期限が。手続き面倒だし、言葉が通じないしチップが要るし汚いし不便だし。
やっぱり国内がいいよねえ。
東京行って、サントリー・ホールあたりでクラシック聴くのもいいなあ。
9月なら東京も、死ぬほど暑いって事はないよね?
足を伸ばして横浜中華街もいいなあ。
横浜なら、Dホテルに泊まってみたいなあ。
と、主人相手に希望を語ってみた。
「Dホテルって、何?」
と言われたので、
「えーとね、Dみたいな、西瓜を切ったような形のホテル。名前、何だっけか?」
正解は、ヨコハマ・グランド・インターコンチネンタルであった。
「あのね、あのね、前からあそこに泊まってみたいと思っていたのー! 形が面白くて素敵でしょ?」
と私が目を輝かせて言うと、主人は冷静に言った。
「でもさ、あの中に泊まっちゃえば、ホテルの形なんて見えないじゃん」
「……」
そういう問題じゃないのー!



2007年07月06日(金) 冤罪

ある日、街中に出てみると、ビラ配りをしている団体があった。
労働組合か共産党系だろうと思って素通りしようとすると、看板の文字が目に入った。
「えん罪・JR浦和電車区事件」
事件の内容は知らないが、冤罪事件なら興味はある。
署名も募っていたようだが、事件の名前も知らない人間が一方の言い分だけで署名するのは如何にも無責任なので、ビラだけ貰っておいた。
帰宅してネットで調べると、被告達の怒りが伝わって来た。
志布志の事件もあったし、大の大人が7人もいてちゃんと主張をしているところを見ると、冤罪なのかも知れない。

しかし当たり前だが、被告が冤罪と主張する全ての事件が冤罪とは限らない。
北海道恵庭市でOLの焼死体が見付かった事件も、被告女性は冤罪だと訴えているし支援者のホームページもあるが、新潮45編集部編「殺ったのはおまえだ」(……最早このシリーズは愛読書か?)は全く違う結論を出している。
真実を知っているのは死んだ被害者と犯人だけだが、彼等をよく知る人間には、真実に近いものが見える筈。
縁もゆかりも無い赤の他人が、「この人は無罪だ」という根拠の無い勘で無罪を信じるのは、危険なように思う。
誰かを犯人に仕立てればそれで良いとは決して思わないが、真犯人を逃してしまうのはそれと同じぐらい愚かだろう。

海に赤ん坊を投げ落とした男に、名古屋高裁は逆転有罪を言い渡した。
「疑わしきは被告人の利益に」と言うが、現行犯でもない限り、どんな事件でも「疑わしい」レベルに過ぎないのではないか。
世の中に、嘘吐きは確実に存在する。自分で吐く嘘を信じてしまう人間もいる。
真実は、犯人以外には、死人と神様しか知らない。
冤罪を作らないためには、超能力捜査官やイタコを雇うしかないのか?



2007年07月05日(木) 少年法の是非を問う

毎週金曜日の20時からは「幸せってなんだっけ」を見るので知らなかったのだが、6月29日の「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。」は、少年法がテーマだったらしい。
後で某人気初老ウェブ日記でそれを知り、YOUTUBEで見てみた。

酷いな。
平岡秀夫と郡和子という民主党議員がとんでもなかった。
私が驚いたのは、この人達が、「自分の子供が犯罪者になったら」という場合しか想定していない事。
逆に、「少年犯罪の被害者になったら」を考えないのだろうか。私ならまず先にそちらを考えるのだが。
郡和子は山本モナ(不倫するような奴は嫌いだが、この討論で私は彼女を見直した)に、
「もし自分の子供がそういう犯罪を犯してしまったら、どう考えますか?」
と言っていたが、そんなの簡単だ。
子供を殺して自分も死ぬ。それが親だ。
殺すだけの事情があればしょうがないとこの人は言った。でも私には、責任転嫁にしか見えない。
確かに、殺される側に、相手に殺意を抱かせるほどの事情がある場合もあるだろう。
しかし少年犯罪の場合、そこまでの事情はまず考えられない。
面白半分にやったら死んじゃったというケースが殆どだろう。
どれぐらい痛め付けたら相手が死ぬか、それを子供に教えて来なかった親の責任が大きい。
相手の痛みをわからぬ人間に育てた親の責任だ。
だから親が責任を取って死ね。子供を殺して死ね。
子供を産み育てるなら、それぐらいの覚悟を持ってやってくれという事である。でないと社会の迷惑だ。

少年法を完全に廃止するのには疑問が残るが、少なくとも現在の少年法では駄目だ。
この番組とともに、新潮45編集部編の「殺戮者は二度わらう」中「反省し『シャバ』に戻った少年少女のそれから〜名古屋アベック殺人事件」を読んで、強く思った。
加害者達は、被害者達が望んでも叶えられない未来を手に入れて、過去の事は過去の事として、自分の罪を切り捨てて生きている。
そして被害者遺族は、大抵悲惨な人生を過ごすのだ。これはどう見てもおかしくないか?
少年に限らないが、罪を犯した者が生きるなら、一生十字架を背負って欲しいと思うのだ。



2007年07月04日(水) 貧乏人の僻み

昨年6月に東京都渋谷区で女子大生が誘拐され、3億円の身代金が要求された事件で、東京地裁は被告の李勇(30)伊藤金男(50)の2人に、無期懲役を言い渡した。

この事件は、当時大きく報道された。
誘拐されたのが金持ちの一人娘で、母親はTVにもよく登場するという有名な美容整形外科医だったからである。(尤も私は事件が起こるまで彼女を知らなかったが)
美容整形外科は、客商売だ。
宣伝も兼ねていたのだろうが、この母親はTVに出ては、そのゴージャスな暮らし振りを披露していたらしい。
元々良いお家の出らしいが、結婚したものの離婚、大学の医学部に入り直し、医者として働きながら娘を育てたという。
才能と環境に恵まれていた事もあるだろうが、並の努力では無かっただろう。その点では感心する。
しかし世の中には、「あいつばっかりずるい」という理由で、他人のものを横取りしようとする人間がいるのだ。
別にずるかないのに。
何かを手に入れるには、それなりの努力が必要なのだ。
成功を手にした人は、そのために犠牲を払って努力をした筈。
それなのに、自分では努力をせずに、誰かが持っているものを掠め取ろうというその根性が許せん。
そりゃ犯人達だって、監禁場所となるマンションを用意したり、標的である女子大生の行動を探偵に調べさせたり、誘拐のための努力はしている。
しかしそれは、真っ当な努力ではない。努力する方向性が違うのだ。
こういう、根性の捻じ曲がった奴は、無期懲役になったとしても改心するのだろうか。
無期懲役は終身刑ではない。
伊藤金男(この名前が朝鮮臭い、こいつも外国人じゃねえのかという声も当時ネット上では聞かれたが、昔の貧乏な東北の農村では「金」の付く名前は別に珍しくも無かった。お金に縁のある人生になりますようにとの親の願いの籠もった名前で、「稼頭央」みたいなものだ)は50歳だから、牢屋でその生涯を閉じる可能性が大きいが、李勇はまだ30歳。
下手すると、生きて牢屋から出て来て、お礼参りをしないとも限らない。
(最近そういう本を読んだので、考えてしまう)
牢屋から出たら、本国に強制送還でもして欲しい。

ところでこの母娘について、漫画家の倉田真由美が「真相報道バンキシャ!」で、
「こんな贅沢な生活をしているなんて許せない!」
というような発言をしていたのが、浅ましかった。
自分で稼いだお金なのだし、余裕があって贅沢な遣い方をしているのだから、他人が口を差し挟むのはおかしいだろう。
倉田真由美は一般の貧乏家庭よりよっぽどいい暮らしをしていそうだが、仮令うちはこんなに貧乏なのに、格差社会だ!と思ったとしても、口にするのは、非常に恥ずかしくさもしい事である。
お金持ちって大変ね。貧乏人に僻まれるのだから。
私はもし宝籤が当たって億万長者になっても、誰にも言わないわ。
ダーリンと私だけの秘密〜ラララ♪(でも当たらない……)



2007年07月03日(火) 原爆投下は仕方なかったのか

「原爆投下はしょうがない」発言をした久間章生防衛大臣が辞任した。
辞任したというより、辞任に追い込まれたと言った方が正しいか。
だって久間さん、明らかに反省の色が無いもの。
自分は悪くないのに全くマスコミが騒ぎ立ておって、俺が辞めなきゃ収拾付かなくなったじゃねえか、このもの知らずな馬鹿共めが、と思っているのだろうなあと容易に想像出来ちゃう態度だった。

私は、今回の久間発言は、去年の柳沢「産む機械」発言と同じものだと考えている。
発言者の真意を理解出来ずに、受け手が発言の1部分に過剰に反応して、悪意に満ちた解釈をした結果の騒動という事だ。
久間さんは、「日本は原爆を落とされてもしょうが無かったのだ」と言ったのではない。
「原爆で戦争が終わったんだという頭の整理で、しょうがないなと思っている」というのは、過去に対する諦めの「しょうがない」であり、原爆を肯定しているという解釈は、飛躍し過ぎている。
確かにこれは、誤解を招き易い言い方だし、政治家たるもの、不用意な表現は避けるべきだ。
しかし、我々受け手も重箱の隅をつつくのではなく、文章の真意を、核を読み取る事が必要なのではないか。
柳沢発言は軽率だったが、あの叩き方は異常だった。
真意を読み取れぬ人が多いのは、ゆとり教育のせいなのか?
もっと本を読め、そして文章力と読解力を養えよ。

原爆についてだが、原爆が戦争の終結を早め、結果的に多くの命を救ったという考え方もあるのは確かだ。
昔ある小学生が、夏休みの自由研究で原爆投下について調べ、「それによって第2次世界大戦が終わったのだから、結果的に原爆投下は正しかった」という結論で課題を提出した。
ちゃんと調べられており、課題の出来が素晴らしかったので、その自由研究は市で表彰された。
しかし全国大会では評価されなかったという。
まあ全国には被爆者もいるだろうし、色々な大人の事情があるのだろうな。
でもこれが「戦争の終結を早めたとしても、原爆は良くない」という書き方なら評価は変わったのだろうか。
もしそれで評価が変わってしまうようなら、審査として公平ではないと思うのだ。
勿論原爆は非人道的だ。しかしそもそも、戦争が非人道的な行為なのだ。
日本だって、戦争で多くの人を殺したではないか。日本だけが被害者ではないのだ。
最近は一寸した発言で揚げ足を取られ、大騒ぎになる。
日本には「表現の自由」があった筈だが、その自由はどこに行ったのだろう。
世界のマスコミがユダヤ問題を避けるように、原爆の是非について語る事は、日本においてタブーになってしまったのだろうか。



2007年07月02日(月) 明日の記憶

今日も私は呆け捲り。
昨日TVで観た映画「明日の記憶」のお医者宜しく、主人がテストしてくれた。誰も頼んでないんだけれど。
「よし、シオン。次の3つの言葉を覚えて下さい。『ハンカチ』『王子』『クソ食らえ』。さあ、覚えましたか? では言ってみて下さい」
「ハンカチ、王子、クソ食らえ!」
と私が元気に答えると、主人は言った。
「酷いなシオン。斉藤君が可哀相だろ」
は、嵌められた……!
予測はついた筈なのに、何て素直なんだ私って。
「では次の計算をして下さい。5引く8は?」
絶対にヘマは出来ない。
私は反射的に勢い良く答えた。

「3!!」

「……シオン、5−8だよ? 8−5じゃなくて」
ああっ、しまったあああ!!
また嵌められたかー!
違うの! 慌てていて絶対値だけ答えちゃったの!との言い訳も完全スルーした主人は、
「面白いなあシオンは。絶対に期待を外さないもんね!」
と、飛びっきりの笑顔で楽しそうだった。
てか、期待していたのかよ!



2007年07月01日(日) 私がボケ老人になっても

21時からTVで、映画「明日の記憶」を観た。
興味はあったが映画館に足を運ぶほどではなかったので、地上波初公開の今回が初見である。
そしてまた、1回観ただけでは伏線に気付かない間抜けな私。
全部観終わってから主人の解説を聞いて、
「あれ、そうだったの?」
といつもの台詞を口にしたのだった。
それこそどこか脳に障害でもあるのか私。

お、重い……。
痴呆症の話だとは聞いていたが、こんなに救いの無い結末とは。
還暦後のジジババならまだしも、まだ現役バリバリで働いている一家の大黒柱がこんな事になるなんて。
家族も本人も気の毒だ。
あれか、墓参りに行かなかったのが原因か。(←細木流?)

こういう映画を観ると考えてしまうのが、
「自分の連れ合いがこうなったら、どうしよう」
である。
一緒に笑って歳を取れたら最高だが、笑えない状況になったら?
主人が口を開いた。
「シオンが呆けて、僕を見て『ハァ、どちらさまでしたっけ?』って言っても、僕は『ハイハイ、旦那だよ〜』って笑顔で答えられるけれど、シオンはどうかなあ」
ごめん、私、虐待する自信あるわ……。
だから貴方を傷付けないように、貴方が呆けたら施設に入れるから、今のうちに頑張って老後の資金を稼いでおいてね。

重くて、切ない映画だった。
誰のせいでも無いのよね。
だから、余計に切ない。


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春 紫苑 [MAIL]

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