69歳かずおさん。 脳梗塞で入院した。 右半身完全麻痺が残るだろう。 入院当初 悲痛に暮れた家族の面会が耐えなかった。 田舎は親戚も多いのか 誰がどのような関係だかわかんない。 とっても上品なおばさんが 横に座り手をさすっている。 かずおさんの顔のすぐ近くにまで 顔を寄せて ささやくように 『大丈夫だから、良くなろうね』 って励ましてる。 かずおさんも動きの悪い手で その女性の手を触る 綺麗な奥さんだなぁ〜 って微笑ましくいつも眺めてた。 『かずおさん、優しそうな奥さんね』 って声をかけると 聞き取りにくい声で答えた。 『隣の奥さん・・・・』 お〜〜〜い 隣の奥さんとそんなに親密でいいのか!!!
長期入院中の金一さん 私たちにお礼を言い始めた 今までありがとう。世話になったなぁ。もうすぐだ その次の日 準備で忙しい。。そこの電話とってけろ〜電話しなきゃ なにやらその日に向けて忙しいらしい その次の日 ほんとにアンタはいい人だった〜忘れないよ あと二日らしい。 何が?ってたずねると 自分の葬式だそうです。。。 金一さん 自分の葬式までのカウントダウン はじめてました。 そして、、、葬式。 あ〜〜、終わったよ。葬式。 金一さん満足げ でも、、まだ続いた。 翌日 今日は火葬だ って寂しそうな顔をしている金一さん 無事に火葬も済みました。 これでやっと終わったかなって思ってると 墓参りに行かなきゃ〜〜って騒ぐ金一さん。 仕方ないので一緒に行ってあげる約束しました。 やっぱり手段はタクシーでお尻をさっと触るそうです。 (先日の日記参照) その後急遽転院することが決まり 金一さんは別の施設に移っちゃいました。 もしかしたら、いなくなるのを察知してたのかな
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