痙攣の発作で入院した40歳 さちえさん もともと 言葉がうまく出てこないらしい そのさちえさん 深刻そうに 私を廊下で呼び止めた 私は頭がすごくいい でも お父さん 女は学校、いいって。。。 だから頑張って働いて 貯金 2000万円あるの 私、ハーフなの お父さん 日本人 とても厳しい 私、好きなひと ダメになったの。 お父さんのせい 延々と続く あまりに深刻そうだから 聞き入った。 忙しかったけど・・汗 立ち話すること15分 へぇ、、ハーフなのか。。 カルテをみてみると 両親の名前思いっきり 和名 そして 生活保護マーク 生活保護とは・・・お金がなくて生活できない人が国から 最低限度の生活費を援助してもらう制度 だ・だまされた
英太郎さん 体格がかなり大きい。 しかも 便秘症 ウンチを出そうとして お尻の穴に指を入れようとすると 力をギューーっと入れて 閉じてしまう こじ開けようとしても 指が第一関節までしか入らない 英太郎さんの ケツ筋に勝てる者はいない でも 私にだけは ケツ筋を緩めてくれる 恐ろしいほどに 指が入る摘便 ウンチを掻き出す作業も お手の物です 英太郎さんの 便がつまったら な〜ちゃ〜〜ん とどこからともなく 御指名です あぁ、 今日もこのゴールドフィンガーが うずくわ
以前入院していた和子さん とってもかわいいおばさん かわいい和子さん1←前編 もう退院して数ヶ月 和子さんには 近くに住む二人の息子がいる (推定年齢35前後) 照れながら嫁、孫の自慢してました。 ほんとに幸せそう。 子供達もいい感じの人 でも退院の話が全然進まない なぜなら 帰るとこがはっきりしないから。 息子達はアパート暮らし 同居の意思なし しばらくは兄弟で交互に 母を預かり 生活に自信がついたら もとの家で一人暮らしをする という話になりました やや不安ですが・・・・ 和子さんは満面の笑みで 息子夫婦に囲まれ 退院して行きました そして 昨日 和子さんは 自殺しました 自ら命を絶つのは 生きてる私には思いもつかない 深い想いがあるかもしれない 絶望 悲しみ 気遣い 思いやり 抑うつ 希望 愛情 ・ ・ ・ いまでも 和子さんの笑顔 忘れられません 私達ができることは? 揺らがない 患者さんの居場所を 探し出してあげなければ いけなかったのだろうかと 反省です。
和子さん 脳梗塞で入院したが麻痺もほとんどなく 数ヶ月前、退院した。 入院してるときの和子さん 和子さんからナースコールが 携帯終わったんですけど〜 ん? とりあえず訪室してみる あぁ、点滴ですね。 その5分後 この携帯はいつまでするんですか? 点滴? 笑 照れ笑いする佐藤さん 美味しいお米は、、秋田コマイ あきたこまち? あはは、そうそう でもそのアキタよりも 私はコメヒカリがすきなのよね。 んーー 何かが違うような・・ あっ・・・ コシヒカリ? あはは。そうそう。 入院中この微妙な言葉の違いに 随分楽しませてもらいました
83歳 みちこさん 自宅で転んで頭をぶつけた みちこさんは 1人暮らし、近くに身寄りなし 子供は6人いるが 全員遠くに住んでいる 静岡、埼玉、宇都宮、茨城。。。 手術が必要な状態 家族の同意を得てから 手術が始る 運ばれた夕方に子供達に連絡はとり 来ることを確認したが 当日の夜に着くのは無理かもしれない 翌日到着するだろう とのことで 手術予定が組まれた しかし、、、、 6人もいるのに 誰も来ない 14時頃電話があった 茨城の娘さん これから出ると ・・・・ まだ、出発してない...汗 今から出たら夜じゃん! 結局 その夜来なかった なんの連絡もなし そしてやっと 入院してから 3日目に来た次男夫婦 ようやく手術日が決定 しかし、、、 それぞれの都合はわかります 仕事も休めないかもしれない でも、、、 6人もいたら暇のある人くらいいいひんか?! 子供は量より質?!
脳梗塞で運ばれてきたのは 警察官。 部下(推定年齢34歳)が付き添ってやってきた その若い警察官に 入院中の必要物品を官舎から もってきてもらうように頼む 毎日飲んでる薬と スプーン、コップ 持ってきてください。 それと、、洗面用具に タオルとスリッパ もあったらいいんですけど・・・ はい! んーーいいお返事 一旦病院を出る若い警察官 再び戻ってきた 薬持ってきてもらえました? あっ! すみません。 そうでした。。。 見てみると 手には茶碗とお箸 茶碗はいらんし お箸は麻痺があるから 使えへんで・・・汗 えっと何でしたっけ? とりあえず 薬とコップとスプーン だけでいいので 持ってきてもらえますか? はい!! えっと。。 おもむろに メモ帳を取り出す部下 ・・・・・ 3つくらい覚えろよ・・・ これがわが町の駐在さんです。
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