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夫婦の形  1
2002年03月30日(土)

40歳代女性。
くも膜下出血で倒れ、危険な状態に・・・
無事手術を終え、今はなんとか生還した。
しかし、現在自分で起き上がることはできないがリハビリが進んでいる。

そして毎日病院で看病してるご主人。
毎日欠かさず来ている。
今まで個室だったが妻が夫に依存的になるため
大部屋に移した。

しかしその夫婦のラブラブムードはまったく消えない。
ほんとにうらやましい限りの夫の愛情。
妻が倒れたときにここまでできるのだろうかって思うくらいの
尽くしようだ。

しかし、夫婦関係は複雑なものだった


妻が倒れたとき
夫は東京に女をつくり家を出てしまっていたのだ。
そして妻は酒タバコにおぼれ。。。

で、今回の発病。
夫は愛人の元を去り戻ってきた。

そして今の関係。

妻は言う

私の体はこうなってしまったけど、
良かったのかもしれない。


とっても幸せそうな笑顔で。。。


私の感触
2002年03月27日(水)

全盲のおじいさんをお風呂に入れる。
介助するのは私。

おばさん看護婦、全盲のおじいちゃんに
今日は若い看護婦さんがお風呂に入れてくれるよ〜〜
って教えてた。

おじいちゃん。
は〜〜〜〜、そうかぁ。
目が見えたらなぁ。。。

声を裏返して嘆いている。

すると、おばさん看護婦さん
おじいちゃんに

心配すんな〜〜
若い女の子の感触さわらせてやっから!!
さわっていいぞ〜〜〜



おいおい。
私に無断で許可するな。


ほっ、ほんとか。。。

おいおい、じーちゃんマジにするなよ。


人事異動
2002年03月23日(土)

時期ですね。
わが病棟でも決まりました。
めでたく、悲しく出て行く人が。
私の病棟、病院内でケタ外れに忙しく体力が必要なところ。
だから、みんな異動を希望し、この時期一喜一憂なのだ。

で、異動はもちろんのこと昇進も決定!
6人いる我が病棟の主任さんのなかで一人副看護婦長に昇進。
長年主任を勤め、婦長の座を狙っていた、主任さんたち。
副看護婦長に昇進した看護婦さんより年上の主任さんはおそらく、
もう婦長になることはないであろう。。。

36歳にして主任になった、Kさん。
Kさんよりも年上の看護婦さんの主任昇進はもう、難しくなった。。。

う〜〜〜ん  おもしろい!
最近の我が病棟いろんな思惑が錯そうしてかなり面白い!

Kさんの声のトーンが1トーン上がったのはもちろん。
同期の看護婦Oさん。人事発表以降からかなりやる気満々。
いい刺激になったのか。
普段しないサービスまでもするようになった。
なんだか妙に働き者。
そして婦長さんにコビを売ることも忘れない。

う〜〜ん、やっぱり面白い!


  


降圧剤
2002年03月13日(水)

40歳男性、くも膜下出血。
とにかく安静が必要。部屋を暗くして、物音はたてない。
刺激は絶対ダメなのです。
刺激を与えて再出血してしまうと確実に死に近づくから。。。

血圧のコントロールもかなり大切。
この人は、上の血圧が140以下になるように指示されている。

しかし、不穏状態なのか、動くと血圧があがっていく。。。
150・・・
安定剤を注射し、様子を見る。

180・・・
い・いかん・・・なんてこった・・・

いそいで、男性の元へかけつける。
そしてもう一度再検。
手を握り、肩をさすり、優しく話しかける。
しばらくささやいてから、血圧をはかった・・・

130!!
これぞ、血圧を下げる、コミュニケーション♪

我ながら感激。。。



長いお休み。。。
2002年03月10日(日)

子供がインフルエンザのため先週一週間仕事を休んだ。。。
今日、一週間ぶりの出勤。

一週間で体がなまっていたのか、かなりしんどい。

なーちゃん、息きれてるよ・・・・

はぁはぁ・・・
確かに、私息切らしながら働いてます。

でも、久々の病院は、よかったなぁ。
患者さんたちが懐かしく見えた・・・
さぁ、明日からもはったらくぞ〜〜〜♪






演技派!
2002年03月07日(木)

おばあちゃん、家の人があまり面会にこない。

となりのベットのKさん。45歳。ご主人が毎日来ている。

おばあちゃんは
  ひろし〜〜〜、タオルとって
  ひろし〜〜、みずちょーだい

Kさんのご主人を呼ぶ。

となりの印刷所の子なの。ひろし。
昔から良く知ってるのよ。



おばあちゃん、隣のベットのご主人、近所の人と間違えて
こき使ってる。
ボケたか・・・・

となりのご主人も自分の奥さん世話がてら、おばあちゃんの世話をしている、
ひろしさんになりきって・・・


ある日おばあちゃんとお風呂へ行った。
おばあちゃん、今日はひろしさん、来てなかったね〜。

あっ、あれはKさんのだんなさんだよ。
ひろしはいないよ。。。


へっ、おばあちゃん、知っててこき使ってる・・・・
つ・つわもの。。。。。



大脱走
2002年03月02日(土)

朝の申し送り。
テーブルを囲んで厳粛に直立不動。
静かな中、深夜勤務の看護婦からの申し送り。

昨夜、521号室の、青木さんが見えなくなり、約一時間ほど探した所、
タクシーで家に帰ろうとしていたようです。
娘さんが、すぐ病院に送り届けてきました。
寒い所にいたためか、熱発してます。・・・・


ふ〜ん。
みんな神妙に聞いている。

さらに申し送りは続く。

なぜ、抜け出したかなんですが、
同室(2人部屋)の患者さんが今日退院するため、一人になるのが寂しかったからだそうです。


ぷっぷ。。。はっはっ・・・・

静かな中私の笑い声だけが響く。。。
すみません・・・でも・・・
ここ、笑うとこちゃうの〜?!

なぜか私のツボに入ってしまった、脱走劇。
申し送りが続く中、肩が揺れ続ける私・・・・

どんなおばちゃんか知らんけど、すごいパワーよなぁ・・・
這って出るようにして5階から階段で降りるなんて・・・
私なら怖くてできないわ・・・
そんなに寂しかったんかなぁ。

大部屋に移るように配慮したがおばちゃん、拒否。
大部屋は嫌!
苦笑・・・どうしたいねん!!

大脱走劇。
患者さんはきっとみんな思い描いているかもね。
それを実行に移したおばちゃんに、脱帽だわ。







おばさんの読みが正しかった・・・
2002年03月01日(金)

先日、ヤクザさんの夫婦愛について、
書きました。その結果報告です。

私はヤクザさんに尽くす妻の姿は大きな愛情だって思ってたのですが、
実はおばさんの言うとおり、暴力が存在してました。

病院に付き添ってた奥さん、愛人だった。
露天商で稼いだお金もヤクザさんに吸い取られてるとのこと。
で、顔中腫れ上がるまで殴られて、病院にきたこともしばしばあるそう。

そっか〜、おばさん看護婦、さすがそこまで読めるなんて・・・
私はまだまだだなぁ。
もっと修行をしなければ・・・

でもその愛人さん、
逃げたら殺されるから・・・って言ってても
献身的にヤクザさんの世話をしている・・・

世の中にはいろんな愛の形があるのね。。。



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