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2007年08月18日(土) 怪談

● 怪談
監督: 中田秀夫
出演: 尾上菊之助/黒木瞳/井上真央 


死んでも、愛し続ける。

婀娜(あだ)な姿と芸が評判の富本の女師匠、豊志賀は、ある日、街筋で煙草売りの新吉とすれ違う。「またにしとくよ」と軽くいなす豊志賀だったが「やっぱりもらっておこうか」と新吉を呼び止める。煙草売りを口実に新吉は、豊志賀の稽古場に足繁く通うようになり、雪の降る夜、二人はついに男女の一線を越える。しかし、その後、二人に不幸が重なる。実はこの二人、親を殺された娘と、殺した男の息子という因縁の関係だった。

三遊亭円朝の名作落語「真景累ヶ淵」を、『リング』などのヒット作で知られる、Jホラーブームの火付け役、中田秀夫が身の凍るような美しい映像で映画化。主演は、『仄暗い水の底から』の黒木瞳と、歌舞伎界の新旗手、尾上菊之助だ。江戸時代、庶民に大流行した落語。中でも三遊亭円朝の作品は、今でも「脚本家になりたければ、シェイクスピアと三遊亭円朝は必読」と言われるくらいのヒットメーカーであったのだ。実際には演じるのに8時間以上かかる「真景累ヶ淵」をおいしいところだけ取り込み、『怪談』として現代に再現。黒木瞳演じる豊志賀の艶やかなこと。そして、尾上菊之助の妖しい美しさ。幼い頃の「肝だめし」を思い出す1作。


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