新月の夜に約束しよう
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遠出をした帰途の高速道路。 空腹を満たそうと、SAに寄った。 自分達はそばやうどんを頼んだのだが、前の人のほうとうが美味しそうだった。 あれを頼むのが正解だった、と列の後ろで目配せをしあう。
家までの時間は好きな音楽をかける。 妻が楽しそうに口ずさむ。 「君はこの人の歌みたいな恋愛したかったんだよね、きっと」 私はそんな妻に向かって言った。 妻は目をしばたたかせて、私を見た。 そんなこと考えたこともないという答えまでには、若干の時間があった。 翻って、自分はもっと大人の恋愛をするのだとばかり思っていたと、私は続けた。 「大人の恋愛って、どんな?」
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そんな反応はあんまりだろう。
この日は美しい紅葉を探しに出掛けたのだった。 300kmの走行距離、250枚の写真、あまり感銘を受けない温泉の思い出が成果物。 妻は山のバッジのコレクションが一つ増えて上機嫌だった。 私なら登っていない山のバッジは買わないよ、とはその顔を見たら言えなかった。
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