新月の夜に約束しよう
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ヤマシタさんは関連会社の人だ。 今月から出向してきていて、私の斜向かいの席に座っている。 どこから見てもプログラマにしか見えない人で、その外見を中身は裏切らない。 そのヤマシタさんと、一緒にクライアントのところまで出掛けた。 以前からお互いに顔は知っていたが、仕事の話以外はする機会がなかった。 移動中はそれを改めるのにいいチャンスだった。 私より少し年下、結婚二年目、子供はなし。猫が一匹。 雑談をしている内にだんだん彼の無欲さが滲み出てきて、私は感嘆の息を洩らした。 私は彼に欲しいものはないか訊いてみた。 ↑投票ボタンです
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