注文してあったバックステップが入荷。これが何と、ノーマル位置に設定できるというスグレモノ。てか意味ねえじゃん。 某ドイツメーカーのその製品。堅牢かつ高精度でステップの位置設定がなんと9ヶ所も変えられるというスグレモノ。もちろん、ヨーロッパでは大人気のわがGSF(日本ではワーストを争う車種だが)なのでもちろん車種専用。これならポンでいけるだろう、と思ったのだが甘かった。いや、シフト側はポンと言って良い工程。ノーマルが着いている反対側と比べるとやや後気味だがまあ、許容範囲である。問題はブレーキ側で発生した。 まずノーマル(に最も近い)位置。これはブレーキランプのスイッチがフレームに当たってボツ。試しに2cm後に下げてみると、今度はブレーキマスターを押すシャフトがマフラーのサイレンサーを固定するフックに当たる。これはまあ、ヨシムラとの相性の問題。1cm後でホースのバンジョーの向きを調節すると何とか入ったが、さらに問題が3つ。ひとつはブレーキランプスイッチの配置がかなり微妙なものになり、ランプが点かないか点きっぱなしになる事。これは油圧スイッチに変える事で解決。もうひとつはブレーキマスターとペダルのアームの位置に若干のズレがあり、動作がもうひとつスムーズでない事。これはフレームとマスターの間にワッシャーをかまして緩和。もうちょっと考える余地がありそうだ。さらにブレーキ側のカーボン製アンクルガードが形状的にどうやっても着かない事。ううん、何だろうね。もしかしたら輸出用と国内モデルでマスターが違うのかね。もう少しタイヤ側に引っ込んだ形状だとしたら、どちらも解決する事だし。でなきゃ毛唐のいい加減さがここに現れたという事であり、世界に冠たるドイツ製品の限界がこの辺という事だ。これはイカン事である。そういう事だから戦争に負けるんだぞ。ばかたれ。
というワケでやや中途半端に取り付け完了。あとは少し乗ってみて、追々考えるという事で、さっそく流しに出発。 実質、約2cm弱後退、高さは変化なし。発進していつも通りに足を乗せると、踵でステップを踏んだ。ううん、身体って覚えてるモンなんだな。足を後に踏み変えると当然、座る位置が前過ぎるのでこれも少し下げる。ハンドルがやや遠くなった事になるが、体感的にはほとんど変わらない感じ。ニーグリップ時に膝がタンクの出っ張りに当たらなくなった分、グリップしやすいというメリットもある。のだが実は、ここでもうひとつ別方面の問題が。GSFのシート、乗ってる人はご存知だろうがなぜか少し前傾している。さらにリアサスで後が少し上がっているので、足し算の法則によりかなりの前傾となる。パソコンファニチャーで一時期流行った「姿勢の良くなる椅子」に無理矢理前傾姿勢で座っている状態であり、これはキツイ。実にキツイ。腰にビシビシ来る。痛いよいたいよと思いながらもどんどん走る。R246→R255→R1と通って箱根を超えた。けっこうガスってる。おまけにメチャ寒い。道路情報の温度計によると気温19℃。仕方がないので急いで山を降りる。降りても寒気と頭痛が消えない。くそ。風邪引いたか。さっさと帰ればいいものをR139に乗って朝霧高原を抜ける。また寒い。頭と腰がいっぺんに痛い。そのまま勢いで大月まで下道を走り、中央高速で帰宅。痛いだ何だと言いながら8時間近く走ってたわけだから、まあポジション的には悪くないのだろう。カッコもいいしね。という事で付け替えて良かった、という結論に達した。 さて、あとはシート作り直しか・・・
2005年08月17日(水) |
ナマオトはいいね、やっぱり |
友人のライブを見に行く。考えてみると知り合ってからもう10年、音楽をやる事は知っていたのに演奏を聴くのは初めて。薄情なヤツだな>俺 というワケで四谷の某ライブハウスへ。そういえば俺も昔は、などと思ったがこれまた考えてみると最後がもう15年は前である。いや、ライブとなるともっとか。もはやプレーヤーを名乗る資格もない。何てこった。我が身の体たらくを嘆きつつノンアルコールビールをすする。これまた情けない。いつからこんなヤツになっちまったんだろうね。 まあ、俺の事は良い。どうせ馬鹿だ。友人のU氏である。さすがに現役、緊張のそぶりもなく慣れた様子でステージ上で着替えを済ませる。これはこういう場所では当然の事で、ちょっとしたコツがある。見えないふりをするのだ。ドラムセットのチェックを終え(当然、パートはドラム)軽く雑談しているうちにステージタイム。 曲調はオールドファッションのJPOP、ではなく歌謡曲なんだそうな。たしかに典型的なコード展開が多く、よく練られたコミック調の歌詞を違和感なくそれに乗せている。実際、笑い転げていた客も何人かいたのだ。場末のライブ経験者ならわかると思うが、これは実に凄い事だ。演奏はもちろんバッチリ決まっており、まあリズムを食う瞬間もなかったではないがそんな事を気にするのは評論家だけなので問題はない。長い付き合いの友人の知らない一面に感心しつつ、あちこちにシカケがタップリの曲を楽しむ。全9曲の2ステージ+お誕生日メンバーによるスペシャルステージだったが、あっという間に終わってしまった感じ。いやあ、楽しかった。やっぱり音楽は生で聴くと感じるものが多いですな。 帰り際、現役で続けている姿が羨ましいよ、とポツリともらしたら、じゃあ別ジャンルでバンド組みましょうというありがたいお言葉を頂く。ありがたいけど、やっぱり辞退。15年のブランクは長すぎる。てか今さら恥掻きたくねえもんな。聴いて楽しむだけにさせて頂きますわい。
今日は深川の本祭り。三年に一度のお楽しみ、だが三年に一日だけ我が家の立地が観光地になるという事でもある。これがまた実にウザイ。いや、もちろん、祭りが好きで神輿が好きで深川の本祭りと聞いたら血が騒いで行かずにはいられない、という人なら大歓迎なのだが、とりあえず有名だから写真撮っとこうか、みたいなヤツらの何と多い事か。それが趣味なんだから仕方がねえ、と言うかもしれん。その通りである。何が腹立つって実にマナーの悪いのが多いんだよねえ。神輿の進路を塞ぐ。それも脚立を立てて退かない。ゴミはもちろん捨て放題。まあこれはただの見物客も同じなのだが、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの法則によりやはり腹を立てねばならん。警官が下がれと言っても一瞬下がるだけでまたジリジリとニジリ出てくる。何だいったい。突撃レポーターにでもなったつもりか。おかげで写真馬鹿共のすき間を神輿が避けて通るという実に興醒めの現象が生じた。ンなナサケナイ神輿を見に来たわけじゃねえだろお前ら、と思うのだがそう言う事はどうでもいいらしい。まあ、写真じゃわからんもんな。次回はもうちょっと、その辺を考えて頂きたいと思うのだがどうだろうか。 それ以外は相変わらずの盛り上がり。今や(前からか)名所となった佐賀町のトラック前では水掛祭りの面目躍如で、だからこそ写真馬鹿共が大量発生したのだろうが、それさえなければ文句なしの迫力。神輿のあい間には観光客も次々と餌食になり、もちろん狙われるのは若いオネーチャンであり一時はスケスケTシャツコンテストの様相を示したりして盛り上がりに拍車を掛けた。こういう事はもちろん、どんどんやって頂きたい。
しかしまあ、三年に一度でこれだけ腹が立つんだからなあ、観光地に住んでる人達はどれだけ不愉快な日々を送っている事か。ご同情申し上げると共に自分の振舞いも気をつけねえとなあ、などと神妙に考えてしまった一日であった。 忘れるなよ>俺。
今日は甥っ子の結婚式。もうそんなトシなんだねえ、可愛い甥っ子も。と言いたいところだが、実はすっごく久しぶりの顔合わせ。普段は叔父らしい事など何もせんのにねえ、呼んでくれてありがとね。すまんねえ。 というワケで、初めて舞浜なるところへ。悪名高き出銭ランドの巣窟である。駅を下りると一方通行無限ループのモノレールが動いており、200円と馬鹿高い。窓の形が要凶悪高価版権鼠型になっているせいに違いない。ファンタジーの陰に見え隠れする商業主義に早くも怒りをたぎらせつつ、見るもハズカシイ車両に乗る。こういうイヤラシイ乗り物に乗っている自分にまた腹が立つ。くそ。タクシーでも拾えばよかった。アバレ出す前に降車駅に着いたのはもう、ただ運が良かったと言うしかない。足早に会場のホテルに入ると今度は、ケアンズあたりで見たようなリゾートが出現した。汚水溜りと化した東京湾に注ぎ込むドブ川の畔によくもまあ、と思うような景色が広がる。昨日は風が強くて水面が波立ち、こういう時の江戸川がどういう状態かを良く知っている東京湾の元釣り師(あ〜あ、とうとう自分で「元」とか言っちまった)としては夕暮れ時であったことに深く感謝せねばならない。実は、ライトアップされたテラスからの景色は、思っていたよりは悪くなかったのだ。若い新郎新婦を眺めているうちに、俺もそのうちご成婚なんぞしたりするのだろうかなどという疑問が頭に浮かんだが、江戸川の強風であっという間に吹き飛んでいく。くわばらくわばら。しかしまあ、近いし雰囲気はあるしこういうところにオネーチャンを連れて来れば一発ヤラ。ああいかんいかん。こういう事を考えたら思う壺じゃ。 披露宴はというと、うんざりするような馬鹿長い演説をする人もなくこざっぱりとした演出。こういうのはいいね。ワタクシは新郎の上司で彼の入社当初は云々という、お前、それは本当に今言わねばイカン事なのかというつまらない上に意味のない祝辞モドキはさすがにもう流行らないのだろう。いや、運が良かっただけかも知れんな。料理も可もなく不可もなくといったところで、これは状況を鑑みればマシなほうなのだろう。激甘デザート三連発を除けば、だが。 さて、来た以上は帰らねばならん。またあの馬鹿者レールに乗らねばイカンのか。エントランスホールに来るとガラスの向こうに三流映画の宇宙船みたいなバスが停まっており、脇に舞浜駅と書いてある。まさにそのバスから降りてきたファンタジー馬鹿どもをかき分けつつ出口へ向かう。こら、何でこいつら皆周りを見ないで歩きやがるんだ。え。邪魔だ除けどけどこを見ていやがるここはもう入園料の範囲外じゃボケ共が、と足掻いているうちにバスが動き出した。くそ。慣れないパーティで疲れた身体を引きずってモノレール駅のホームに立つと、相も変らぬ鼠顔窓の車両が滑り込んでくる。なぜかその顔が勝ち誇った笑いを浮かべているような気がしてならなかった。すっかり雰囲気にやられてしまたらしい。舞浜に降り立ったというだけでこの体たらく、園内などに入ったらまず生きて出てはこられまい。恐るべし、出銭ワールド。
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