||〜*…clover…*〜||


There are all in one.


◆cloverに出てくる人々◇|*|◇エンピツ書きに48の質問◆


2012年01月24日(火) ママレードダンス

「ごめん!もっかい死んどいて!」


彼女は笑顔で頷いた。


「good luck!」



2012年01月14日(土) 水死でgo!

どこでもない日。
どこでもない時。
いつもの部屋。
いつもの二人。

「窒息死するかと思ったあああああ」

「してたじゃねーかっ!」

飛んでくる罵声は戯言。
普段通りの怒鳴り声。
否、それは僅かに普段よりも怒気を含んで居たのかもしれない。

なぜなら、

―――うっせええええ!
ガンッ!

籠もった怒鳴り声と共に床下に軽い振動が走り、二人は顔を見合わせる。

「………誰?」
「誰って…」下の階の住民だろ。「うっそぉ…」

しんじらんなーい、と呟いて少女は眼をしばたいた。

「今まで苦情なんて来た事なかったのに…」
(青年の声量のせいだと少女は云わない。そもそも、その発想が無いのだろう。純粋な迄の、無罰)
「……カルシウム足りてねーんだろ」
(一方、青年の方には責の自覚が有るようだ。だが彼は其を語らない。他責の振りの、自責)

と。

「小魚、食う?」
どこから取り出してきたものやら、いつの間にか手にしていた煮干しをおもむろに差し出され、青年は一瞬怯んだ。
「……」
「……」
3、2、1、はい。
「……貰うわ…」
結局、差し出された袋(徳用業務サイズがっつり1リットル☆と、ラベルには、書いてある…)から右手いっぱい煮干しを掴み取り、青年はそれを齧ることにした。

ポリポリ。
パリパリ。
カリカリ。

静寂と咀嚼音のみがしばしの間室内を支配する。

ポリポリ。
「……。」
パリパリ。
「……。」
カリカリ。
「……。」
ポリポリ。
「……。」
パリパリ。
「……。」
カリカリ。
「……。」
ポリポリ。
「……。」
「……ニボシアベシー。」
パリパリ。
「……。」
「……。」
カリカリ。
「……ブフォッ。」


ふ い た


「ヽ(`д´)ノ」
「(゜ ∀ ゜)」




===方====方<ニゲロォ。



2012年01月09日(月) うたうたいうたうたいたいか

「気分はどう?」

「………最悪」

「嘘。絶好調のくせに」

「…ある意味ね。っあー。脳まで絞りとられた気分…」

「ごっめーん」

「大体何よあれ」

「こっちが聞きたいわ。何よあれ。雑多にも程があるっての」

「だから云ったじゃない…」

「まあ、さすがとしかいいようが無いわ。」

「……まーね。で」


どーすんの?


「あんたにまかせる」

「……マジ?」

「マジ」

「……馬鹿?」

「んーにゃ」


ひみつ。



2012年01月08日(日) I know.

ストレスの原因など
わかりきっているわけで

ただ其れを解消する術はあれども
「よくあること」だと
「よくあること」を
放棄した。

それだけの話。



百の記憶が
千の望みが
万の思いが
空を往く

さよならラプソディ



やっと見つけた言い訳で
己を鎧ってしまおう
もはや盾など気休めにすぎない
これ以上喪い過ぎないために
美し過ぎる多重防衛機構
本能による絡繰


真の幸せを願うなら
何一つ失ってはいけない


刄で返せぬ砲撃を
盾が防ぎ切れぬなら
鎧に依って守るのだ

其の身が削れすぎぬ様




言い訳オンパレィド
嘘吐きマスカレィド

如何に己を責めるとも
其の欠けすぎた刄では
この鋼を貫けやしない
だからほら
意識一つ
こんなにも楽になるのだと



ひとひとりだと思うこと勿
其の中の狂ったように描かれる世界こそ
其を守る最大の防御機構

偶然、
具体化するだけの想像力が
持続させるだけの構成力が
表現するだけの言語力が
それを是とする感性が
偶然、揃っていた

結果、世界は物語という空想により、昇華された。

それだけのことなのかもしれない。



紙一重
神一重







人間というのは良く出来た存在である
長い年月をかけて環境に適応してきた

そう

人間には適応力しかない
ただ
世界が多数決であったが故に
是とされない者があるだけだ



2012年01月07日(土) 11


「くそっ…」



声がしない。
気配が薄い。
確かにいるはずなのに、見えない。


俺一人でどうしろっていうんだ。


茫然とする事すら許されない。
焦りと、焦りしかない。



「諦めるのかよ馬鹿!」



あきらめてもいいかなって。
世界に大事なものなんてない。
ごめんね。
ごめんね。




羊を数えて
胡瓜を収穫する

それが俺の仕事。



気持ち悪い。
なんだこれ。

何事もなかったように
夢を。


誰が
どこに

どこにも




















生まれておいで
嘘吐きアリス
迷子の迷子のストーリーテラー





「ようこそウサギ、あたしに何か用かしら」

「おまえはどこだ」

「あたしはアリス。必要にして不要のことば。物語は女王から始まる」

「どこに行くんだ」

「あたしはアリス。恐がりアリス。あたしのことばは物語の外」


謝罪は無意味だ。
今の俺にできるのは
そのための道を探すこと


なのに


なあ。
どうして
泣いているんだ。
なあ。

あたしは


あたしを








返して!

主人公であることを望まなかった
他の誰も望まなかった傍観者

醜い嫉妬の物語

そしてあたしはアリスになった



黒い表紙に綴られたことば
姫も
妃も
精霊も
全て全て物語でしかない


異物にして語り部
双子のアリスの片割れ

めくるページ
すすむ童話
騎士の助けを望まずに
あたしは傍観者を選んだ





姫が目覚めて物語は終わったわ
なのにどうして
夢がおわらない



2012年01月04日(水) さよならハーメルン


また何事もなかったかのように一日が始まっていく。
何事もなかったかのように。
消化が始まる。


世界が閉じていく。
冬になる。
法螺吹きのゴーシュ
踊り狂うハーメルン

希望を掻き集め
どこかに連れてった

ハーメルン
ぐっばい



2012年01月03日(火) 自給自不足

声なんかいらない
言葉なんかいらない

泡になって消えてしまえ

唯ひたすらに
胸が痛い

あたしが矛なら
貴方は盾
壊れてしまうのはどっち?


胸が痛い
胸が痛い
胸が痛い


刺さっているのは
折れた詞だ



それ故に







世界が見えない
光もなければ扉もない

知っている
今のあたしは死んでいる
何を見失った
最初から何もなかった
白い白い足跡


いらない
いらない
どこにもいらない
だれにもいらない
消えてくれ

あんたはただ
明日を待つの
どうせ
あんたに選択肢は無い
当然
あたしにも選択肢は無い



今この瞬間を持て余している
其れだけの事だ
どうせ
其れだけの事だ
どうせ




世界から悲しみが消えてはならない
でも
こんな苦しさはいらない
こんな役に立たない嘆きなんて
少しでも多くの人の前から消えればいい

声なんかいらない
言葉なんか役に立たない
あたしは音だ
どこまでいっても音だ
どうしようもなく






暗闇の
合間に残された





もうわけがわからない
明日になれば選択肢はない
それはもうあたしじゃない
ざまあみろ
あたしは自縛して滅びるんだ
ざまあみろ
明日あたしはもういない
良かった助かった

あたしはあんたに依存して
依存しなければ居られない
良かった
あんたに任せれる
良かった
疲れた


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葉月れい [MAIL] [HOMEPAGE]