||〜*…clover…*〜||


There are all in one.


◆cloverに出てくる人々◇|*|◇エンピツ書きに48の質問◆


2010年09月29日(水) 責任の所在

カチカチとマウスをクリックする無機質な音。
しかしディスプレイは文字を吐きだすこともなく唸り声ひとつあげずに沈黙を保つ。

電源が入っていないのだから、当たり前の話。


「……腹減ったな。何食うかな」
………。

「寿司?」

自問自答にニヤリと応えて俺は椅子から立ち上がる。

両手はポケット。
あくびを一つ。


「さて、何食おうかな」



車が外を走る音。
テレビが告げる六時のニュース。


いつもと同じ日常エンドレスリターンズ。



2010年09月20日(月) 零点

俺は、魂が消し飛ぶ痛みを知らない。
なぜならそれは専ら俺の役割ではないからだ。
結果、其れを黙ってみているだけというのが俺に出来る唯一の方法論である。

維持と適応。飾り気の無い言葉だが、俺に与えられた役割そして俺が手出しできる範囲は其れだけだ。
無論、頭のおかしい隣人のように飛んだり跳ねたりステップを踏んだりしない。

例えば、郵便ポストに新聞が入っていたら俺は何の疑いもなく其れを新聞として認識し、手に取り、(読むかどうかは別として)持ち込むだろう。
隣人の場合。
一つ、突如として吹き飛ばす、一つ、手に取ったときには新聞がホットコーヒーになっている、一つ、そもそも新聞に気付かない可能性がある。
それ以前に新聞をとっているという前提すら覆るかもしれない。

其れだけの事を危惧する要素があるにもかかわらず室内にはすでに件の新聞が丁寧に畳んでおいてある。
八尾万のふざけた可能性と同居する、0地点。

「其れは痛みじゃないんだ。ただひたすらに哀しいだけなんだ」
「……。」

其の破天荒で終わりの無い魂が吹き飛ばないようにするのが俺の役目であるなら俺はもう長い間その役目を全うしていないことになるのだろう。
何も出来ない、のではない。
何もしてない、のか。



創るのをやめてしまった隣人が、今は喰う事で存在を保っているのも。
識っている。

あいつは自由なはずなのに。
自ら鎖に縛られている。
飛んでいくことを拒む理由も。
識っている。

其の責任の所在を問う事は、
俺には許されていない。
なぜなら
維持する事が俺の唯一にして最大の役割だから。



2010年09月14日(火) だめだ

劣等感しかない。
天は二物を与えずというのは嘘だという事を知る。

自分に何もないわけではないとわかっていてもー

それでもダメなんだ。
おまえに其れがわかるか?
わかってもらおうとは思わないけど。



2010年09月13日(月) うらはら!

足はボロボロ、それでもどこかに行きたいんだ!



どこに?
どこかに。

誰も知らないところへー
誰の手も届かないところへー
誰にも見つからないところへー


そんなことしてしまえば
見つけてくれる奴なんかいない。
心置き無く自業自得を思い知れるのに。

なぜそうしないんだ。
しないんだ。



2010年09月12日(日) Do not do distarb me

期待する事で苦しむのなら
期待する事をやめればいい
それでも期待を捨てられぬなら
その為の手段を捨てればいい
それでもまだなお残った期待の
たったそれすら制御できぬなら
その脆弱な身など殺めてしまえ
たったそれすら制御できぬなら
そんな己に価値などは無い

傷付くたびに
どこか遠くに
傷付くたびに
どこか遠くへ
傷付かぬ旅など無いけれど


二度は戻ってこれたけど
今度は何処へ行くのだろう
三度目はない事を祈りつつ
まだ尚遠くへ行きたがる

次は海を目指すのか
波に飲まれて消えやしないか

ひきかえせなくなるまえに
この手を



そんな期待をすることすらも
本当は許されやしないのか
全ては己の選択で
そこに他人の非はあらねど
積み重ねる責は重く
其を負う意味すら見失う



そうです私が悪いのです。
生きてる事がごめんなさい。
そうです其れが責なのです。
出会ってしまってごめんなさい。

全ての人に謝罪したって
この責は一生消えないの
消えないの。

生きてる事が罪なのではなく
生きる事が責なのです。
笑う事が責なのです。
容す事が責なのです。



何を見失ったんだろう。
何を探しているんだろう。

ぬるい闇宵と風の振幅
同化してれば何も考えずにすむなんて

ほんとうに

どうかしている。



2010年09月11日(土) 振り出しに戻る

例えどれだけ蔑まれたとしてもー
やっぱあいつらがいないとバランスがとれない。

サインコサインコサインサイン
殺しても殺しても死なない死なな
そんなことをやっているうちにますますイメージは加速する!
いいことなのか悪い事なのか



彼女
200回消えようが300回殺そうが
そこに核があるかぎりなんどでも無限の無から有へ!

誰よりも病んで
誰よりも狂い
誰よりも壊れて
誰よりもおかしい


200回傷付こうが300回崩れようが
見てることしか出来ないそれ故に平穏の維持に全力を。

誰よりも過保護で
誰よりも偽善者で
誰よりも曖昧で


それが全て!


歯車が軋んだぐらいではこの機構は崩せない。
だからこそ。
それゆえに。


表裏一体狂ったシステムそれが全て!


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葉月れい [MAIL] [HOMEPAGE]